庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

春の気配を探して探梅散歩

2020-01-14 10:13:58 | 日記・エッセイ・コラム

今年は暖冬とは言え、寒中でまだまだ風は冷たいが・・

人は昔から少しでも早く春の気配を感じ取りたいと、かすかに漂う梅の香を
手がかりに、どこに咲いているか分からない梅を求めて山野等を歩く事を
探梅(たんばい)」といいました。

冬景色の中に隠れている春を探す気持ちを風流として尊び・・

春を待望する気持ちが伝わってくるような言葉ですね。。

昔の日本人は春の桜よりも、寒気に耐えて健気に咲く梅のほうを好んで歌や句に
も多く詠んでいたようで、万葉集には119首もの梅にちなんだ歌があるそうです。

正月(むつき)立ち春の来らば かくしこそ梅を招きつつ 楽しみ終(を)へめ

              作者:大弐紀卿(だいにきのまえつきみ)   

 意味: 正月になって春がやってきたら、こうやって梅を見ながら楽しみましょうよ。

拙庭の梅の蕾はまだ固いままですが・・

冬晴れの明るい陽射しに誘われて、春の気配を探しに探梅散歩に出かけた
近所の公園の陽だまりでは、早咲きの梅の花がほころび始めて周囲に馥郁
とした良い香りを漂わせていました。。

公園の陽だまりでほころび始めた紅梅。

 

透きとおる蝋のような黄色の蝋梅はもう見頃。

 

コメント
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