庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

高山に咲く花の色は、何故濃く鮮やかなのか?

2015-06-25 18:15:36 | 日記・エッセイ・コラム

同じ種類の植物でも、高い山地に咲く花の色は、平地のものより色が濃く、
鮮やかな場合が多いと言われています。

例えば、高山に咲くリンドウやキキョウなどは、平地で見かけるものより花色
が濃く、鮮やかな青紫色をしています。

では、花が咲いていない状態の高山育ちの リンドウやキキョウなどを、平地
に持ってきて植え換えると、どうなるのでしょうか? 残念ながら高山で咲い
ていた頃とは比べ物にならないほど、花色が薄くなってしまうそうです...

何故?このような現象が起きるのでしょうか?

高山と平地で咲く、同じ種類の植物を比べると、高地に咲く花の方がより多くの
色素を含んでいる事が分かっています。

この花の色の違いには、気候や、太陽光に含まれる紫外線が関係しており、
高地では空気が澄んで紫外線が適度に当たり、夜間は冷え込むので低温
になります。

こうした紫外線や低温が、植物にとってはストレスとなって、その紫外線を吸収
する色素の合成を盛んにして蓄積する事が、高山に咲く花の色が濃く鮮やかに
なる理由だそうです。。

蓄積した色素が、紫外線をしっかりガードしてくれるので、花の色は鮮やかになり
ます。

それに比べると都会に咲く花はどうでしょうか?

都会の空気は、排気ガスやスモッグなどの影響でよどんでいます、紫外線は植物
にとって良くないとは言っても、ある程度紫外線を浴びないと、花の中の色素も多く
ならないために、高地の花色に比べて、薄く色あせた感じになってしまう らしい。。。

少しでも色鮮やかな花を咲かせて楽しむためにも、やはり都会の環境を少しずつで
も良くして行くように、私たち一人一人が心がける必要が あると思う。。。

庭で咲くキキョウの花、やはり色が薄いような...
 

 

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夏色の散歩道

2015-06-24 18:23:17 | 日記・エッセイ・コラム

今日は朝からよく晴れて日差しも強く、梅雨明けを思わせるような青空が広がり、
気分はもうすっかり夏!気温も30度近くまで上がり、散歩していても涼しい木陰が
恋しい季節になってきた。

本来旧暦で言えば、今はまだ五月で梅雨のことを五月雨(さみだれ)と呼んでおり、
今日のような梅雨の間のよく晴れた日の事を、五月晴れといっていましたが、新暦
に変わってからは、文字通り五月の爽やかな晴れの日を、五月晴れと言うように変
わりました。

梅雨明けまではまだ間がありますが、これから夏の盛へと向かって、暑さが日一日
と増してくる頃です。。 体調管理に気をつけましょう!

散歩道で撮った、花と夏色風景をアップしておきます。

 夏空に映えるヒマワリの花。

ブットレアの花。

 

 ギボウシの花。


ノカンゾウの花。

ネムの花。

カリンの実。

カルガモ一家も、暑さで一休み。

空には、白い夏雲もわいていた。
  

 

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働かないアリにも意義がある!?

2015-06-23 17:36:48 | 日記・エッセイ・コラム

先日、「アリは本当に働き者なのか?」と言う記事を書きまいたが、今日はその続編として、
「働かないアリにも意義がある!?」 と言うことについて書いておきます。

先日の記事では、アリの巣のコロニーの中にいる働きアリを研究観察すると、約2割くらいの
アリは、ほとんど働いていないと言う、驚くべき!事実が観察されています。。

じゃあ、この働いていないアリは単なる怠け者で、穀潰し的な存在なのでしょうか?

コロニーがこなさなければならない仕事は、女王や幼虫、卵の世話、食料集め、巣の拡張や
補修、仲間の世話など、色々な事をやらなければならない上、仕事の一部はいつ何時、どの
くらいの量が 必要になるか?わかりません。

突発的に生じた仕事もこなせないと、コロニーにとって大きなダメージとなる場合もあります。

例えばエサ探しの場合など、セミの死骸など大きなエサが見つかった場合など、多数のアリ
でエサを回収しなければなりませんが、総ての個体が働いていて、手の空いた個体がいない
と、エサを回収するためのメンバーを集めることができません。

そのような場合に備えて、「そのとき」が来たらすぐに対応できる「余力と」として、一見無駄に
見える働かないアリにも、存在する意義があると言えます。 

では、よく働くアリと働かないアリの違いは何?と言うと、「仕事に対する腰の軽さ」の個体差だ
そうです。(この辺は私たち人間社会でも同じですね!)

幼虫がたくさんいて、みんなが腹を空かせている時は、たくさんのアリが働いて幼虫にエサを
やる必要がありますが、幼虫が満腹している時は、それほど多くのアリが働く必要はありません。

つまり、幼虫のだす「エサをくれ!」と言う刺激が強くなるに従って、あまり働かない「腰の重い」
アリたちも順次働き出して、幼虫にエサを与え始めるそうです。。。

ずっと働かないアリは、何も好んで働かない怠け者ではなく、働きたいけど鈍すぎて?つまり、
腰が重すぎて仕事にありつけない?個体だと言えますが、コロニーのいざ鎌倉!の場合に備え
る意味で、存在する意義がある!と言えます...

ハイビスカスのつぼみに群がる虫やアリ。
 

 

 

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一番元気な太陽に出会える日?「夏至」

2015-06-22 18:00:12 | 日記・エッセイ・コラム

今日6月22日は二十四節気の「夏至」、ちょうど、正午の時間帯ではほとんど真上から太陽
に照らされる形になるので、影も一番短くなり、昼の時間が一番長く、冬至と比べるとおよそ
5時間も違います。

晴れていれば、一年中で一番元気な太陽と出会える日なのですが...

ただ、残念ながら今は梅雨の真っ只中なので、なかなか日の長さを実感するのは難しく、
今日の横浜地方も曇りがちで 、時々雲の間から薄日が差す程度で生憎の天気となった。

夏至の今日までは、毎日少しずつ日が伸びていたが、陰陽が反転して、また明日から毎日
少しずつ日が短くなって行くのかと思うと少し寂しい気もするが....

これから日の短さを実感するようになる秋まで、夏の間は、せいぜい日の長さを楽しみたい
ものだと思う。。 。

夏至の今日、我が家の庭を訪れた、蝶や虫たちの写真をアップしておきます。

トキワツユクサの花に来たハナアブ。
 

カマキリの子供。
以前記事にした頃の生まれたばかりの赤ちゃんに比べると、しっかりと成長している
 

モンシロチョウ。

コガネムシ。

青い尾が目立つ、ニホントカゲ。

ニホントカゲは 敵に襲われ身の危険を感じると、尾を自切しやすく、青くて目立つ尾を切り離し
て敵の目がそちらに向いている間に逃げていくという作戦をとります、
尾は再生してまた青くなり
ますが、オリジナルの尾よりは青みが薄い場合が多いようです。

 

 

 

 

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アリは本当に働き者なのか?

2015-06-21 15:03:43 | 日記・エッセイ・コラム

イソップ童話の「アリとキリギリス」でも知られているように、アリは働き者の代表のように
言われていますが、本当に働き者なのでしょうか?

確かに今の時期、庭に出ると、アリたちがエサを探して一生懸命?地上を歩き回っており、
アリは働き者なんだと思ってしまいますが...

でも、ちょっと待ってください、ご存知のようにアリの巣は地下にあり、実は巣のコロニー
には地上でエサ探しの仕事をしているアリの、何十倍もの働きアリがいるそうです。

私たちは通常、地上にエサ探しの仕事に出てきている、アリだけを見ているわけですから、
そりゃあ 、皆んな働いているわけです。。

しかし地下の巣の中にいる、その他たくさんのアリも、みんな働いているのでしょうか??

巣を丸ごと飼育して観察した研究によると、驚いたことにある瞬間、巣の中の7割ほどの
働きアリが「何もしていない」ことが実証されたそうです。

そこで、ある瞬間だけの観察ではずっと働いていないとは言えないので、個体を識別して
ある個体を継続的にずっと観察した結果...  ず~ッ と 働かないという不届き者!の働き
アリが存在することがわかったそうです。。

1ヶ月以上観察を続けても、大体2割くらいのアリは「何もしていない!」と見なせる、
研究結果だったそうです、案外アリは、働き者では無かったわけですね...

こういった働かないアリは、コロニーを維持するために必要な労働をほとんど行わず、自分
の体を舐めたり、目的も無く歩き回ったり、ただボーッ として動かないそうです。

では、このようなアリたちは、自分がサボりたくて働かない「怠け者」なのでしょうか?

長くなるので続きはまた次回の記事に書きますが、働かないアリにも意義がある!?

 ルドベキアの花の蜜を吸いに来た?アリ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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