250億の創作ミュージカル『マタハリ』認められるか
歴代最大規模の制作費投入・・・海外進出ねらって
国内の知名度が高いフランク・ワイルドホーン音楽の強み
女ワントップ オク・ジュヒョン 女性客を集めるかどうかに関心
国内大型創作ミュージカル受難の歴史はかなり長い。『愛は雨に乗って』(1995年初演)、『洗濯(パルレ)』(2005年初演)、
『キム・ジョンウク探し』(2006年初演)等の小劇場ミュージカルは10年以上生き残って国産ミュージカルのプライドを守ってきたが、
2000年代初めまで1000席以上の大劇場で生き残った作品は『明成皇后』程度にすぎない。
2010年以降にライセンスミュージカルの成功で階級を育てた企画会社が意欲的に新作の制作に乗り出している。
『天国の涙』(2011年)、『フランケンシュタイン』(2014年)、『アリラン』(2015年)等が困難の末に舞台に上がった。
それにもかかわらず これだけの大きさの新作はなかった。29日ソウル ブルースクエア・サムソン電子ホールで開幕を控えた『マタハリ』は生き残れるだろうか。
『マタハリ』の制作費は250億ウォンだ。『ウィキッド』『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』等の海外ミュージカルの国内公演でも前例がない大規模というわけだ。
『モーツァルト』『エリザベート』『モンテ・クリスト伯』等ヨーロッパ生まれのミュージカルを相次いで成功させ 国内の公演界に新しい風を起こした
EMKミュージカルカンパニーが初の創作劇から破格的な挑戦に乗り出した。
第1次世界大戦中 二重スパイ疑惑でフランス当局に逮捕され銃殺された美しい踊り子マタハリ(本名マルガレータ・ヘールトロイダ・ ツェレ)。
このミュージカルは実存した人物の物語を基に そのドラマチックな人生を20世紀初頭の華やかなパリを再現した舞台上で描き出す。
『ニューシズ』を演出してトニー賞にノミネートされたジェフ・カルフーン、『ジキルとハイド』の作曲家フランク・ワイルドホーンと
作詞家ジャック・マーフィーが力を合わせた。
『エクスカリバー』『デスノート』の劇作家アイバン・メンチェルと国内最高の音楽監督キム・ムンジョンら実力派スタッフが参加する。
制作過程は険しかった。2012年フリープロダクションを開始して制作に本格的に突入し 2013年 1次台本を完成した。
2014年8月ニューヨーク・ブロードウェイでアメリカとイギリス、アジア等の公演制作者と初のワークショップを持ち
以後台本、音楽などを修正・補完して2015年6月 韓国で2次ワークショップを終えた。
制作費のうち150億ウォンは国内公演の制作費だ。6月12日まで続く公演でブルースクエアの1700席を3ヶ月間全席完売させても制作費を回収するのが難しい状況だ。
キム・ジウォンEMKミュージカルカンパニー副代表は「初演で制作費を回収できないだけにアンコール公演まで念頭において制作した。
作曲・作詞・演出などスタッフのほとんどが海外の人材で、約4年間制作して海外日程も多く制作費を多くかけるしかなかった」と説明した。
制作会社は華麗な舞台と衣装に最も大きな自信を見せている。
制作費のうち100億ウォンは海外公演のための投資費用だ。開幕前から日本とオーストラリア、イギリスからラブコールを受けている。
キム副代表は「国内公演のツアーだけでないライセンス輸出の提案を受けている」と語った。国内で人気の高いフランク・ワイルドホーンをはじめとする
海外スタッフが長期間携わり、興行不敗制作会社のノウハウは成功の可能性を高めている。
弱点もある。国内公演は俳優たちの役割が絶対的だ。女性客が70%を上回る市場の特性上 爆発力を持った男優のキャスティングにより公演の成否が左右されるためだ。
この作品は‘女性ワントップ'だ。マタハリ役にオク・ジュヒョンがキャスティングされた。リュ・ジョンハン、キム・ジュニョン、シン・ソンロク、
オム・ギジュン、ソン・チャンウィら男優の興行パワーの後押しが切実だという話だ。
キム副代表は「マタハリはムーランルージュという背景と戦争、二重スパイなど劇的な要素がすべて入っており、外国人も皆知っている素材だ。
創作ミュージカルだが最初から海外で買いたい作品を作るのが目標」と語った。
公開25日前のメイキング映像