昭和26年(1951年)、大阪でテレビの実験放送が行われた。
本放送は昭和28年(1953年)なので、2023年で70年。
これが、その昭和26年の実験放送の資料。
当時のテレビジョンの原理
テレビジョンの原理
「テレビではこの送る側に明暗を電気に変えるアイコノスコープを使い、受ける側の方ではその明暗の電気をもとの明暗に再現するブラウン管を備えて、その間を明暗の電流を乗せた電波でつなぐ訳であります」
アイコノスコープ
「フラスコの底には一枚の信号板(芯は雲母で作った薄い板)という板があって、電子ビームは電気の作用を作用を受けて、板の左上の隅から右の隅にかけて丁度我々が横書きの本を読むときの目の動きのように、順序よく一面に信号板をなでるような仕組みになっています」
いまのCCDの真空管版かな。
ブラウン管
「この電子ビームは同じ電波に乗せられて送り届けられる同期信号という特殊な電波によって、アイコノスコープのビームと全く同じように左右上下に働く仕掛けになってる」
ブラウン管って、真空でガラスで強度を保つため、すごく重い。
昭和60年代、32インチのハイビジョンで60kg位あって、一人では運べなかった。
系統図
テレビジョンが見えるまでの系統図
この系統図や説明文、誰が書いたか知らないけど、昭和26年、ラジオしか無かった時代に、一般の人に分かりやすく書いてる。