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「マクベス」 舞台内容 一幕四場

2009-10-23 14:07:09 | 「マクベス」

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 フォレスの宮殿、ダンカン国王は、裏切り者コーダーの命運についての報告を待っていた。
 平和を望むダンカンにとって、狡猾な策略による奸悪な裏切りと、謀反人の暴力を恐れている。
その一方が、コーダーである、そして他方においてはマクベスであるのだが、この時点では当然気付いていないのだ。


              'There's no art
   To find the mind's construction in the face:
   He was a gentleman on whom I build
   An absolute trust.'
       (顔つきから
 人の心のうちを読み取る術はない、
 余が心から信頼していた
 紳士であったのだが)


 国王は、この過ちをマクベスに対しても犯してしまうのだ。




 そしてマクベスとバンクォーがこの場に入ってくる。
ダンカン国王は、マクベスに対して十分にその功績を称えることが出来ないことを意識する。
 'More is try due than more than all can pay.'
 (御身の功績は、どのようにしても報いきれない)


 この言葉を受けとったマクベスは、外面上、臣下としての勤めを果たしただけであると装うが、内面では最上の報酬である王位を望んでいた。
 ダンカンが、マクベスに後継の地位を与えることは、かの3人の魔女たちの予言が成就したことになる。しかし、ダンカンは、自らの息子であるが、まだまだ年端の往かぬマルカムを皇太子(皇太子の地位を意味するカンバランド公)に指名してしまった。

 ダンカンが、マクベスの功績を大いに評価しておきながら、この場でマルカムに後継の地位を与えたことは、マクベスを大いに失望させたのだ。




 マクベスの失望が頂点に達したとき、ダンカンはマクベスの城に訪問することを告げる。
 このことで、一度は忌まわしいと封じ込めた国王殺害という考えが、再びもたげる。


 'The Prince of Cumberland ! ―― That is a step
   On which I must fall down, or else o'erleap,
   For in my way it lies. Stars, hide your fires !
   Let not light see my black and deep desires:
   The eye wink at hand ! Yet let that be,
   Which the eye fears, when it is done, to see.'
 (カンバランド公か!―― この一段、
 踏み外し尻もちをつくか、それとも巧く飛び越すか、
 ともかく、俺の行く手に立ちはだかっている。ええい、星よ、
 光を消せ。俺の胸底のどす黒い陰謀を照らしてくれるな、
 眼に俺の手を見えないようにするのだ!
 だが、どっちにしろ、やってしまえば、眼は怖れて、
 ろくに見ることも出来やしまい)


 そしてマクベスとバンクォーは、立ち去っていく。




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