こんにちは、ジニーです。
気が付けば8月も過ぎ去り、9月です。
今年がもう4か月で終わるという事実に、驚愕している今日この頃です。
さて、テレワークになったり、解除されたりとせわしない時期が続きまして、
通勤中に読書する僕としては読書のペースが格段にダウンしてしまっていますが
一方で読みたい本は順調に買いためており、本棚がパンパンになっています。
そんなか読んだのは、今邑彩さんの「そして誰もいなくなる」です。
1993年に発表された作品ですが、表紙の装丁が変わって再発表されていましたね。
本屋さんで平積みされて、そこに「真相が明らかになった後、新たな謎が語られる」
みたいな売り文句でポップが飾られていて、なんか無性に惹かれてしまいました。
タイトルからわかりますように、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を
モチーフにしている・・・というか、その作品を学園祭で披露している最中に
登場人物が殺され、その後も「そして誰もいなくなった」の作品にそって
連続殺人が繰り広げられるというストーリーです。
本家の作品になぞらえて殺人が行われていくので、結構な人数が死んでいくのですが、
読み進めるうちに、本当にそんなに登場人物を殺せるもんかね・
という疑問が頭をもたげていきます。
まあ、その辺も本作の謎の一つになっていますので、
推理しながら読んでいただければいいのではないかと思います。
これまで今邑さんの作品は貴島柊志シリーズを中心に読んできていたので
何処かおどろおどろしい雰囲気を感じていたのですが、本作は学園が舞台ということで
そういった部分は少し抑えめな印象でした。
途中まではね。
「真相が明らかになった後、新たな謎が語られる」
という売り文句にもなるほどと頷けるような展開が後半怒涛のように押し寄せてくるのですが、
そのあたりから、ぞわぞわと怖さが体を侵食してきます。
ヒント(?)としては、「繭の密室」系の恐怖と言っていいかもしれません。
この作品の本領は、7割がた読み進んだころから始まるような印象です。
病室一人の少女の問いかけから、それは始まるのです。
たぶん、本筋の真相は、読み進めるうちになんとなく見えてくると思います。
その辺は多分作者も織り込み済みなんだと思います。
是非、読み進めながら、真相の向こうにある、登場人物の黒い思惑を
探しながら読んでみてほしい作品です。
今邑さんの作品の面白さは、読みながら読み手も一緒に推理をしていけるところにあります。
徐々に謎が明らかになっていくのが、置いてきぼりにならない絶妙なペースで
読みやすく、次へ次へとページを進めてしまいます。
個人的にはとても相性のいい作家さんです。
すでにお亡くなりになっていることを最近知りました。
貴島柊志シリーズの最新策をなんて、前回「繭の密室」の読書感想を書いた際に
つぶやいてみましたが、叶わないのだなと、ひとり寂しくなりました。
残されたほかの名作もぜひ読んでいきたいと思います。
気が付けば8月も過ぎ去り、9月です。
今年がもう4か月で終わるという事実に、驚愕している今日この頃です。
さて、テレワークになったり、解除されたりとせわしない時期が続きまして、
通勤中に読書する僕としては読書のペースが格段にダウンしてしまっていますが
一方で読みたい本は順調に買いためており、本棚がパンパンになっています。
そんなか読んだのは、今邑彩さんの「そして誰もいなくなる」です。
1993年に発表された作品ですが、表紙の装丁が変わって再発表されていましたね。
本屋さんで平積みされて、そこに「真相が明らかになった後、新たな謎が語られる」
みたいな売り文句でポップが飾られていて、なんか無性に惹かれてしまいました。
タイトルからわかりますように、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を
モチーフにしている・・・というか、その作品を学園祭で披露している最中に
登場人物が殺され、その後も「そして誰もいなくなった」の作品にそって
連続殺人が繰り広げられるというストーリーです。
本家の作品になぞらえて殺人が行われていくので、結構な人数が死んでいくのですが、
読み進めるうちに、本当にそんなに登場人物を殺せるもんかね・
という疑問が頭をもたげていきます。
まあ、その辺も本作の謎の一つになっていますので、
推理しながら読んでいただければいいのではないかと思います。
これまで今邑さんの作品は貴島柊志シリーズを中心に読んできていたので
何処かおどろおどろしい雰囲気を感じていたのですが、本作は学園が舞台ということで
そういった部分は少し抑えめな印象でした。
途中まではね。
「真相が明らかになった後、新たな謎が語られる」
という売り文句にもなるほどと頷けるような展開が後半怒涛のように押し寄せてくるのですが、
そのあたりから、ぞわぞわと怖さが体を侵食してきます。
ヒント(?)としては、「繭の密室」系の恐怖と言っていいかもしれません。
この作品の本領は、7割がた読み進んだころから始まるような印象です。
病室一人の少女の問いかけから、それは始まるのです。
たぶん、本筋の真相は、読み進めるうちになんとなく見えてくると思います。
その辺は多分作者も織り込み済みなんだと思います。
是非、読み進めながら、真相の向こうにある、登場人物の黒い思惑を
探しながら読んでみてほしい作品です。
今邑さんの作品の面白さは、読みながら読み手も一緒に推理をしていけるところにあります。
徐々に謎が明らかになっていくのが、置いてきぼりにならない絶妙なペースで
読みやすく、次へ次へとページを進めてしまいます。
個人的にはとても相性のいい作家さんです。
すでにお亡くなりになっていることを最近知りました。
貴島柊志シリーズの最新策をなんて、前回「繭の密室」の読書感想を書いた際に
つぶやいてみましたが、叶わないのだなと、ひとり寂しくなりました。
残されたほかの名作もぜひ読んでいきたいと思います。
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