こんばんは、ジニーです。
クリスマスも近づく年の瀬に、ヘビーな本を読んでしまいました。
伊岡瞬さんの「代償」です。
今回もまた初めての作家さん。
今更、と感じられる方もいるかと思いますが大目に見てください。
伊岡さんを知ったのは、夏休みとかに本屋で見かける小冊子(各出版社が出してるやつ、ナツイチとか)で紹介されていたのを読んだからです。
ただし、そこで紹介されてたのは本作ではなく「残像」という作品でした。
イヤミスやクライムミステリーのような雰囲気の作品が多いのかな?と感じ興味を持ちました。
早速本屋で探しましたが、「残像」は見つからず代わりに購入したのが「代償」でした。
本作は2部構成になっています。
主人公の圭輔を中心に天才的教唆能力を持つ達也との因縁が幼少期の1部と、青年期の2部とに分かれている形です。
読み始めて割と早い段階で軽い気持ちで手を出してはいけなかったと軽く後悔するほど1部が重い重い。
中学生なのにすでにモンスターとしての片鱗を見せる達也と、何も力を持たず振り回されて不幸のどん底に落ちる圭輔。
もう、読んでていたたまれなくて、辛くて。
内心唸りながら読み進めました。
2部では青年となり弁護士の卵として活躍する圭輔にある事件で逮捕された達也から弁護を依頼されるところから始まります。
この事件も途中で謎が複雑になり、その真相と圭輔と達也の対峙がヒリヒリするような緊張感で進んでいきます。
1部ほどではないものの2部もしっかり重いのですが、結末に向けて色々なものが目まぐるしく変わっていくため、次が気になって読む手を止められなくなります。
イヤミスではありますがちゃんと悪には制裁が下るので、読み終えてみるとモヤモヤするものはありません。
とにかく最初が苦しいですが、そこを抜ければ面白さが優ってくると思います。
ちなみに本作はドラマかもしてるみたいです。
主演は小栗旬。
いつか機会があれば見てみたいです。
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