こんばんは、ジニーです。
ずいぶん前に読んだ本の感想を書き忘れてました。
これを読んでた時はまだまだ暑い日が続いてたなぁ。
似鳥鶏さんの「午後からはワニ日和」です。
すっかり本ブログではお馴染みの作家さん似鳥鶏さん。
今回はその著書の中でもまた面白いシリーズで、動物園がテーマとなっています。
主人公は楓ヶ丘動物園の飼育員、桃本くん。
彼が務める動物園である人「ソロモン」と名乗る怪盗がイリエワニを盗み去る。
次はミニブタ、クジャクなど次から次に動物を盗み去るソロモン。
へいわだった動物園に一体何が起きているのか?
そして、なぜ動物を盗むのか?
なかなか珍しい動物園をテーマにした作品ということで、動物園の裏側を知ることができたり雑学欲を満たすこともできるのが特徴でもありますが、やっぱ似鳥さんの作品といえば個性的な登場人物ですよね。
主人公の桃本くんは割とマトモな方(といってもキリンによく舐められるという特技がある)。
ほかにヒロインにあたる動物園のアイドル七森さん、美人女医であり猛禽類を担当する(犯人も猛禽類のごとき性格)、鴇(とき)先生、メガネのミステリマニアな変態服部くんなど、どこを切っても個性しか出てこないようなキャラに振り回される桃本くんが面白い作品ともなっています。
非常にライトで、読書が苦手という方にも手に取ってもらいやすい作品でもありますし、犯人探しのドキドキ感や、ラブコメ的な要素もあり、しかしながらなぜ動物園で立て続けに時間が起こったのかという動機を解明するミステリー要素もしっかりある。
意外と欲張りな作品です。
こちらもシリーズ化しており、作品のタイトルから中身が気になってしまうようなものもいっぱい。
また時間を見つけて続編も手に取っていこうと思います。
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