バイクネタではありません。
ロンドン警視庁・・・良くやった。
テロを事前に阻止したことは、ビックニュースです。
私にとってニュースの映像は、過去の記憶を思い出させる物なんです。
かなり昔の話になりますが、私たち夫婦がロンドンで生活をしていた時、クェートの戦争が始まりました。
その時、イギリスではＩＲＡとアラブ系テロリストがタッグを組み、ロンドンセントラルで爆弾テロをし始めました。
グリーンパークというところでも止めてあった車に爆弾が仕鰍ｯられていて、道路沿いの建物に大きな被害と怪我人が出たんです。
その時、自分は仕事の打合せを終えて、地下鉄のグリーンパーク駅入り口の階段を下りていたんです。
”ド～ン・・・ガシャガシャ・・”とにかくすごい音でした。
煙というか砂埃というか、一瞬の内に、悲惨な状況です。
幸い、まったく怪我をすることはありませんでしたが、少し遅れていれば、死んでいたのかな～と思います。
心配になり翌日、日本大使館に向かうと、正門の横には戦車・自動小銃を持った兵士が数名、検問を実施しています。
早々に一度、日本に帰ろうと思い、いつもチケットを頼んでいるところに電話をしますが、どの便も満席とのこと・・！
やっとの思いで、チケットを２席ゲット！・・・ヒースローに向かいます。
すると空港の入り口には戦車が２台・自動小銃を構えている装甲車数台、実際に見ると・・・恐怖すら感じずにはいられませんでした。
ヒースローは大きい空港で４つのターミナルが有り、何処も入り口前で厳しい検問があり入るまでに１時間以上もかかる始末。
やっとの思いで、手続きをしていると、今度は私たち夫婦の荷物に問題があるようで、兵隊４名・オフィサー４名に周りを囲まれ荷物のところに来いとのこと？
”中身は何だ？”
”モーターサイクルのパーツとシートベルトです”
”自分で開けて見せなさい？”
この時、日本のバイクのパーツ屋さんと車屋さんから頼まれていた部品をエアーで送らず手荷物等で持って帰ろうとしたんです！
内容：グッドリッチのフィッティング多数・コア・メッシュホース・ＷＰのフロントフォーク２Ｓｅｔ・三ッ又・シュロスの５点式シートベルト６本などなど・・・
レントゲン？・・を見ている限り、たしかに怪しい物にしか見えず、夫婦２人で、自動小銃をこちらに向けられながら、梱包を全部ほどき、細かくパーツの説明をさせられます。
周りの人たちの視線が悲惨な状況にさらに追い打ちをかけます・・・脂汗が止まりませんでしたよ・・・大マジ！
約１時間、自動小銃を向けられた状態で無事終了と行きたいところだったのですが、既に飛行機の出発時間は過ぎています！
総がかりで梱包をし直し、飛行機に乗り込みます・・・出発を３０分遅らせてしまいました・・・大ひんしゅくものですよね！
ま～過去にこの様なことが有り、ヒースロー空港で、自動小銃を持った兵士がうろうろしている映像を見ると、その事が昨日のことのように思い出されます。
嫁とも、当然、なつかしい話になりますね～
今回のテロが実行されていたらと思うと、とんでもない事件になるのは間違えの無い事で、考えただけでも大変恐ろしいことです。
沢山の人名が失われる事が無くて良かったです。