今日は七夕ですね。こちらは普通の日ですが、、。今日は七夕に因んで、ではないですが、、、今日の話題は皆さんにお話ししようかどうか迷ったのですが、、、このブログの読者である、20名か30名の皆さんにこっそり、お話しすることにします。ホッサム山のスキー旅行で出会った女性についてです。
一人でクロスカントリースキーをしていた時に、初心者かなと思われる金髪の中年女性が前からクロスカントリースキー(以下、XCスキー)で滑って来たのです。僕は「大丈夫かな?あの人。」と思って立ち止まって見ていると、緩やかな雪の坂道をこわごわと滑り降りてきて、すれ違いざまに、「私、今日がXCスキー初めてなの!」とおっしゃるので、咄嗟に「お上手ですよ。初めてにしては。」と言ってあげました。
次の日もXCスキーの道で、その女性が、スキーでで歩いて来ました。すれ違い際に挨拶、別れ際に僕がその女性に名前を聞くと「ターニアよ。」と教えてくれました。「僕、ヒロシ。」と自己紹介。会ったばかりではなく、2回目だったし、XCスキーをする人はあまりいないので、XCスキーをする人は全員が仲間のようなものに感じるのです。日本では赤の他人に名前を聞く事は、ありえないかもしれませんが、名前を聞くことは、その人に関心がある、という意思表示でもあります。
次の日は、朝、雪道で、ターニアは友達とXCスキーをしていました。遠くから僕を見つけたターニアは「こんにちは。ヒロシ!」と笑顔で言ってくれるではありませんか。名前も覚えていてくれて、感激です。やっぱり、自己紹介しておいて良かった。「おはよう、ターニア!」と返します。友達も紹介してくれて、すこし立ち話。「旦那と息子3人はスキーなの。スノーボードはやったけど、、。チェアリフトが高いから、私はXCスキーを始めることにしたの。」などと、教えてくれました。息子さんは僕の息子と同学年のようです。「ですよね。それにXCスキーはアルペンスキーと違って危険じゃないし、自分の足で登るからとても体にいいし、いいことばっかりですよね。」などと、XCスキーの話を少ししました。「私、始めたばっかりで水曜日にはレッスンを受けることになっているの。」などと言ってお別れ。次の日、僕は息子と滑っていると、生徒4人のXCスキーのレッスンをしている所を通りかかり、やはりターニアがいて、僕を見ていたので手を振りました。(手を振り返してはくれませんでしたが、、、。)
最終日、偶然が重なるものです、ロッジの部屋を掃除して、チェックアウト後、妻と子供達が荷物を道までの50メートルほどを移動中に、僕は巡回バスに乗って5分くらいの所にある駐車場に車を取りに行くと、バスの中には何とターニアと友達が乗っていたのです。僕は「これからメルボルンに帰るんです。でもあと二回、所属しているXCスキークラブの合宿でここに戻って来ますよ。」と言うと、ターニアは「え?私、そのスキークラブに入ったばかりなの。今年の合宿の予約はもう一杯で出来ないけど、来年は出来るわ。」と言って僕の所に来て、「電話番号、教えて。」と尋ねられたので、教えてあげました。スキークラブには知っている人が誰もいないので、スキー旅行に参加するのは不安だったようです。ターニアにとっては僕が唯一そのスキークラブでの知人になったようです。それに雪道で会った赤の他人ではなく同じクラブに所属しているということで、危機意識が薄らいだのかもしれません。
メルボルンに帰ってきた翌朝、電話をチェックするとターニアから「こちらターニア。」というメッセージが、、、。電話番号を教えて直ぐに、確認の為メッセージをくれたのでしょう。僕は嬉しくなって「こんにちは、お茶目なターニアさん。ホッサム山で、お会いできて光栄です。我がスキークラブへようこそ。」とすこし砕けたメールを送ってしまいました。
それから2日程、連絡が無いので、あれ?やっぱり砕けたメッセージを送ったから嫌われちゃったかな。是非スキー友達になりたかったのに、、、と思っていたらターニアからのメッセージが。「よおっ、ヒロシ!今日、私もメルボルンに帰って来たところ。週末泊りがけのスキー旅行は難しいけど、日帰りのXCスキーならスターリング山かレイク山に一緒に行かない?XCスキーの趣味を始めて良かったわ。連絡待ってる。」とスキーのお誘いのメールが、、、。
これって凄くないですか。しかもまだ、XCスキーの雪道とバスで、せいぜい10分くらいの挨拶程度の会話しかしていない女性、しかも人妻から電話番号を聞かれて、スキーに誘われることなんて、日本では絶対にありえないですよね。僕はスキー友達はジェフ以外にいないので、感激して、すぐさま返事を書いてしまいました。
「こんにちは。お茶目なターニアさん。レイク山は行ったことがないので、行きたいと思っていました。スターリング山はひと月前に友達とスキー登山で行って4時間もかかりましたよ。ぜひあなたとスキー友達になりたいです。僕は早期退職していつでも天気のいい日には出かけられるけど、あなたは、お仕事があるの?お休みは何曜日?」などと聞きました。
ただ、その後が、いけなかった。一生後悔するかも知れません。余分なことを書いてしまったのです。「今は雪が解けて少なくなってているので、今度雪が降ったら連絡します。それまでのアドバイスはジョギングです。今日からジョギングを始めて下さい。XCスキーをもっと楽しめるように。それから、ジョギングのもう一つの効果は体重減。あなたの余分な体重も落とせますよ。ぼくも3か月で3キロ痩せられました。」
、、、、以来、ターニアからメッセージは来ていません。これからも来なくても文句は言えませんよね。どちらかと言えば、ターニアは、ぽっちゃり型なのです。体重の事を指摘されたら、しかも、ほぼ赤の他人に、、、。嫌われてしまったようです。
「もう一度、ターニアとスキー友達になれるチャンスを下さい。」と神様に祈るのみです。
それでは、また明日のブログでお会いしましょう。
(見出し画像と下の写真はイメージです。)