名古屋にある愛知県立旭丘高校を昭和35年(1960年)に卒業した同期生の作品展を、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。
1960年卒業と言えば、僕も同い年。この縁は大切にしなければ、と出向きました。16日(日)まで。
旧制愛知1中の流れをくむ旭丘高校が開設されたのは昭和23年(1948年)。60年卒といえば12期生になります。
12期生が同期生展を初めて開いたのは皆が73歳の時。
「皆が趣味として楽しんでいる作品展を開いてみようよ」「そだねー」といった具合に実現し、隔年で開催、今年の3回目は喜寿展とも言えます。
モットーは「腕を磨くのもいいけど、楽しみながら健康を保つこと」。幹事の呼びかけに、今回も32人が出品しました。旭丘高校には当時から美術科があり、プロの世界に向かった人は少なくありませんが、同期生展には普通科の卒業生が圧倒的に多いようです。
作品は絵画、書、彫刻、写真、ガラス、金継、俳画、デッサン、絵手紙、ペーパークラフト、墨画等々。さまざまですが、思い思いに創作を楽しんだことは伝わります。
御嶽山頂の写真には、こんなコメントが。
「65歳の時、御嶽山に5回登ろうと決意。4回までは登ったものの、トシとともに自信を無くして躊躇する日々。やっと5回目が達成できた」と喜びを綴ったあと、最後にはこんな告白も。
「下る途中で15回も転びました」
「トシを重ねるごとに女性に対する畏敬の念が募ります。その思いを作品にしました」とパステル画で描いた地母神。
書家の1人は、小学生時代の作品と、現在の書を並べて展示しています。