錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

秋型のフォームで羽化させたくて…

2023年09月12日 | 昆虫・植物
突然ですがチョウには日照時間や低温に晒されたりすることで翅の形や模様を変える、季節型とか低温型なんていうフォームがあります。
そして先週の記事でもUPした飼育中のクロコノマチョウも、その一つ…
ただ、これから晩秋にみられる秋型というフォームが個人的には好きなんですよ。
それも完全無欠のピカピカの秋型クロコノマ。
そこで!


その幼虫たちを24時間通して23℃に設定し日照を8時間で幼虫を飼育しているという訳なんですね。
そう幼虫にとって夜となる暗い時間を16時間に設定し管理しているんでよ。
すると…
飼育しているクロコノマチョウの幼虫は『これから寒い冬が来るよぉ!』と勘違をし、体のつくりを越冬できる秋型へと変えようとする。
ただ、この方法が上手くいけばの話ですけどね…
とは言え以前に秋型のタテハモドキを得ようと飼育時の温度と日照時間をコントロールしてフォーム(型)を変えたときは大成功。
しかし、随分と昔のこと…
そう、この爺が若かりし頃に日照(短日)設定だけでトライした時は、タテハモドキのフォームは何ら変わらず大量の夏型で終わったという苦い経験がある。
要するに日照と温度が共に揃わないとダメってこと。


ただ…
クロコノマのフォーム決定はタテハモドキに比べるとシビアじゃないと思うけど、今回は温度設定が低い分だけ飼育期間が長くなるというリスクが伴う。
そして、その苦労が報われるか否かはフタを開けるまでは分からない。
だからここは夏と秋の中間型なんてケチな結果じゃなくて、枯葉のような見事な秋型で羽化してくださいな。
お願~い

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