錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

展翅板のリメイク

2023年04月12日 | 昆虫・植物
ここに1本の展翅板がある…
一見しただけでは何にも変わらない普通の展翅板。
こんにちは錯乱坊の爺ちゃんです。


この板は、ちょうど一年前にネットオーションで購入した中古の展翅板。
それも5本も…
で、この少し前にネット購入した展翅板も形こそ展翅板だったけど余りにもお粗末な代物だっただけに早々にドラム缶で焼却処分。
※当時のブログにも掲載
ただ、展翅板で焼いた焼き芋は美味しかったけど…
でもぉ、こちらの展翅板だけは焼却を免れた。
が!
流石に1年も保管すると、これから先も使わないままでいることはできない。
しかーし!


この展翅板は一般の展翅板に比べると短いんです。


おまけに天板と底板の厚みが薄くてペロンペロン。
だから、こんな板で展翅をしたら固定針を打つ度に狂いが生じてしまいお話にもならないし、ペフなんて薄い一枚ものがは悪しからず程度に張り付けてあるだけ…


なんと、その厚みは3.4㎜… 多い日も安心の超薄型!👈違うだろ
それに加えて、この展翅板の傾斜は天板を加工したものではなくてV字型に加工した桁に平板を乗せてあるだけ…
いやいや、そんな事よりも天板厚は5㎜で底板は2.5㎜。👈ペフ板同様に薄過ぎですよぉ!
おまけに標本の仕上がりは針先から25㎜設定。
まぁ、昔あった志賀さんとかの可動式展翅板じゃあるまいし、今どきは標本の仕上がり位置が針半分で設定された展翅板なんてて何処も作ってませんよ。
いや、あったとしても使わないでしょ?
と、言うことで…
それが1年という長きに渡って使用されなかった要因ですよ。
そこで!


この展翅板のリメイクを決定!🎉
先ず…
展翅板の高さを『いなばや』の展翅板と同様の高さにするために不足分の桐材を用意。


次に既成のペフ板を剥ぎ取り、新たに用意した弾性シーラント(通称:角バッカー)と交換。


仕上がりは、👆こんな感じ。
こんだけあれば志賀さんところのペロペロ針でも少々の事では動きませんよ。


で!
双方の天板を水溶性のエマルジョン系接着剤で張り合わせ、仮釘とハンドクランプで完全に乾くまで固定。


そして、天板と底板の強度の問題点は一ケ所だった桁を2つ追加して3点支持。
※赤指で示した部分
張り合わせた桐材の厚みと天板を支える桁が2ケ所増設したことで強度は格段に上がりました。
と、言うことで…


これにて完成!
と、言いたいところなのですが展翅板の長さだけは… どうにもならない。
いやぁ…
こんなトラブルに巻き込まれないように展翅板は高価であっても正規のものを購入しましょうね。
正に安物買いの銭失い!
新品を買った方が安心ですよ。

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