レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(後)再発掘作-楽しい読書382号

2025-02-19 | 左利き
古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)
【最新号】


2025(令和6)年2月15日号(vol.18 no.2/No.382)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作」



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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和6)年2月15日号(vol.18 no.2/No.382)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作」
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 × × × × × × × × × × × × × × × ×
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第680号(Vol.21 no.3/No.680) 2025/2/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」
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*「前編」も見てね! 「前編」はこちらで↓
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(9:40 配信)

登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000171874.html

または、『レフティやすおのお茶でっせ』のサイドバーで!
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/

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 今回は、私の発行しているメルマガ
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』と
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』のコラボ企画です。

 以前も何度か試みましたが、その6回目です。

 過去五回のコラボ内容は、(前編)をご参照下さい。


 本来なら6回目は、<海外編>「1930年代<探偵小説黄金時代>以降」
 をお送りするところでしたが、今回は、(前編)で新規発見作を、
(後編)では、再発掘作を紹介します。


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  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第6回 海外編
(前編)新規発見作紹介

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 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第6回 海外編
(後編)再発掘作紹介

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<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

その後、機会ある毎に新たな情報を追加しながら、今日に至っています。

今回は、<海外編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等の広義の「ミステリ」の総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

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*(新たに表示記号の追加・変更があります)

 1843:新聞・雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 (フランス/中国):出版国/作品の舞台となる国―出版国と異なる場合
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編 
 エミール・ガボリオ:作者名 
 [シャーロック・ホームズ]:登場する「名探偵」(シリーズ探偵)の名
 ・特記事項
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [外]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [H]:ホラー [SF]:SF [F]ファンタジー
 [傍]:メインのストーリーとは無縁の傍系の話
 [参]:参考作品(一般小説・児童書、小説以外のノンフィクション等)
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<左利きミステリ>の登場人物・分類表

 (探):左利きの探偵/探偵役
 (被):左利きの被害者
 (犯):左利きの犯人
 (容):左利きの容疑者
 (他):左利きのその他の事件関係者
 (脇):脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物
    ([傍]メインのストーリーとは無縁の傍系の話に登場する人物)

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。

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<左利きミステリ>:<海外編> 再発掘作紹介

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(再発掘/リスト漏れ<左利きミステリ>)
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 ●『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー

(1880) (ロシア)[参]
『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー
<左利きの少年の肩掛け鞄の掛け方>
――「左利き」という言葉も、翻訳の時代により変化するのがわかる
初出:『ロシア報知』1879年1月号-12月号、1880年1月号-11月号
・『カラマーゾフの兄弟(上)』ドストエフスキー/著 原卓也/訳
新潮文庫 1978/7/20

《「僕が君みたいな鞄をさげていたころには、右手ですぐ出せるように、
 鞄を左側にさげていたもんだよ。君は鞄を右側にさげてるけど、
 それじゃ出しにくいだろ」 [...]
 「だって、そいつは左ぎっちょだもの」 [...]
 「石を投げるのも、ぎっちょだよ」...》p.434
   「第二部/第四編 病的な興奮/三 中学生たちとの結びつき」
・『カラマーゾフの兄弟(2)』ドストエフスキー/著 亀井郁夫/訳
光文社古典新訳文庫 2006/11/9

《「君たちとおんなじようなカバンをぶらさげていたころ、ぼくらは
 左から右にかけていたもんさ。右手ですぐに取り出せるようにね。
 でも、君は右から左にカバンをかけているんだね。
 それって取り出しにくくない?」 [...]
 「だって、こいつ左利きだもん」 [...]
 「石を投げるのも左なんだ」 ...》p.48
   「第2部/第4編 錯乱/3 小学生たちと知り合った」
・『ドストエフスキーII』(前半)ドストエフスキー/著 小沼文彦/訳
筑摩世界文学全集39 1974/1/1

《「僕が君たちと同じようにカバンをさげてたころには、みんなカバンを
 左側にくるようにかけてたもんだがねえ、右手ですぐに本がだせるから
 ね。ところが君は右側にくるようにかけているけど、それでうまく本が
 だせるかねえ」 [...]
 「だってこいつ左ききなんだよ」 [...]
 「こいつは石を投げるんでも左なんだ」 ...》p.162
   「第二部/第四編 感情の激発/三 小学生と近づきに」

*参照:第176号(No.176) 2009/4/18「名作の中の左利き(1)
『カラマーゾフの兄弟』」


 ●『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J・D・サリンジャー

(1951) (アメリカ)[参]
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J・D・サリンジャー
<赤毛の左利きのキャッチャー(?)、主人公の弟アリー>
――野球のミットといいますと、ファースト・ミットかキャッチャー・
 ミットということになりますが……。野崎孝訳では「ぎっちょ」。
 《弟は正真正銘の赤毛なんだ》という表記もあります。
"The Catcher in the Rye"
・『ライ麦畑でつかまえて』J・D・サリンジャー/著 野崎孝/訳
 白水社 1964 
(白水Uブックス 51 1984/5/20)

・『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J・D・サリンジャー/著
 村上春樹/訳 白水社 2003/4/11

《... 僕は弟のアリーの野球ミットについて書くことにした。
 そのミットは描写的な文章にまさにうってつけなんだ。
 冗談抜きでさ。弟のアリーは左利き野手用のミットを持っていた。
 つまり弟は左利きだったんだよ。...》p.65-66(5章)

*参照:第216号(No.216) 2010/6/19「名作の中の左利き(7)
サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』」


 ●『朗読者』ベルンハルト・シュリンク

(1995) (ドイツ)[参][傍]
『朗読者』ベルンハルト・シュリンク
――たとえとして「左利き」を恥じる被告がいたら……
・『朗読者』ベルンハルト・シュリンク/著 松永美穂/訳 新潮文庫
2003/5/28

《... 考えてごらん、誰かが自分の意志で破滅しようとしている。
 そしてそれを救える手だてがあるとしたら、きみはやってみるかい?
... 裁判の場面を思い浮かべてごらんよ、左利きだということを告白
 しない限り、有罪になってしまう被告がいる。犯行は右手による
 もので、左利きならその犯行はあり得ない。しかし彼は左利きだという
ことを恥じている。君は裁判官に、何がどうなっているかを言うかい?
... 左利きやホモを恥じるべきかどうかという話じゃないんだ。
 被告が恥ずかしがっているということが問題なんだ。》p.159-160

*参照:第192号(No.192) 2009/8/8「名作の中の左利き ―その5―
 『朗読者』ベルンハルト・シュリンク/著」


 ●『死因』パトリシア・コーンウェル

(1996) (アメリカ)(探)
『死因』パトリシア・コーンウェル [検屍官ケイ・スカーペッタ]
<左利きの探偵>(スカーペッタが左利きと分かるシーンがある作品)
――狭いことで有名だった超音速機コンコルドの機内でのシーン。
 原書名"Cause of Death"
・『死因』パトリシア・コーンウェル 相原真理子/訳 講談社文庫
 1996年12月5日


《(コンコルド機内で)「それじゃ、その問題は解決したわけだな」
 アスパラをつっついている私のほうへ身を寄せながら、ウェズリーが
 話を再開した。/「その問題って?」私はフォークを置いた。
 左利きなので、彼が邪魔なのだ。/「わかってるだろう。私たちが
 すべきことと、してはいけないことだ」ウェズリーの腕が私の胸に
 ふれた。...》pp.394-395
(参考)『検屍官研究』和田 奈津子 (編集) ワニブックス (1999/12)



 ●『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ

(2000) (フランス/中国)[外]
『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ
<左右逆転世界>映画スクリーンを裏から見ると、誰もが左利きだった
――フランス在住の中国人映画監督がフランス語で書きフランスで出版
・『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ/著 新島 進/訳
ハヤカワepi文庫 2007/3/8


《... 町に着いたときには映画の上映はすでにはじまっていて、僕たちは
 スクリーンの裏で立ち見をするしかなかった。その場所ではすべてが
 逆さまで、誰もが左利きだった。それでも彼女は、この珍しい催しもの
 を見逃したくはなかった。...》p.100(第2章)

*参照:第242号(No.242) 2010/12/18「名作の中の左利き(11)
『バルザックと小さな中国のお針子』他」


 ●『埋葬』リンダ・フェアスタイン

(2004) (アメリカ)(参考) 
『埋葬』リンダ・フェアスタイン [女性検事補アレックス・クーパー]
<右利きの犯人の特徴が説明される> 
――“ポーの家”の壁に生きながら塗り込められた白骨死体。
 《主人公、性犯罪訴追課長アレックスもまた生き埋めの恐怖に…。》
・『埋葬』リンダ・フェアスタイン 平井 イサク/訳 
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2006/12/1



 ●『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』クレシッダ・コーウェル

(2005) (イギリス)[参][F]
『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』クレシッダ・コーウェル
<左利きのバイキング・ヒーロー>(児童書)
――左利きで赤毛で、12歳にもならない、見た目は平凡な少年だが、
 北欧の海賊、バイキングのモジャモジャ族のカシラの息子
"How to Train Your Dragon"シリーズ3 (Cressida Cowell)
How to Speak Dragonese
(作者/ヒック・ホレンダス・ハドック三世、
 古ノルド語訳/クレシッダ・コーウェル 
 日本語共訳/相良倫子・陶浪亜希 小峰書店(2010.1)
・『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』クレシッダ・コーウェル
 相良倫子・陶浪亜希/共訳 小峰書店 2010/1/26



《ヒックは、昨年、自分が左ききだということに気づいた。それ以来、
 自分には剣術の才能があることがわかった。実際、海賊訓練プログラム
 のなかで、ただひとつ得意な科目が剣術だ。オイキッシュや
 ドッグブレスでさえ、いともかんたんに倒すことができる。
 モジャモジャ族一の剣士、ゴームレスから特別に手ほどきを受けている
 ほどだった。》p.137「11 女海賊」

*参照:第251号(No.251) 2011/2/19「名作の中の左利き(12)
『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』と赤毛」

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本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作紹介」と題して、今回は全紹介です。

午前中発行の「週刊ヒッキイ」の(前編)では、新規に発見した外外作品の<左利きミステリ>を紹介しました。
弊誌『楽しい読書』のほうでは、以前に紹介していましたが、最近の[コラボ]でのリストに上げるのを忘れていた作品――中には参考作品も多いのですけれど――を紹介しています。

<左利きミステリ>自体、興味の無い人には、ただのゴミかもしれません。
でもね、一人でも楽しんで下さる方がいればいいか、と思ってやっています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(後)再発掘作-週刊ヒッキイ第680号
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[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(前)新規発見作-週刊ヒッキイ第680号

2025-02-18 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)
【最新号】

第680号(Vol.21 no.3/No.680) 2025/2/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」



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  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
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第680号(Vol.21 no.3/No.680) 2025/2/15
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<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」
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2025(令和6)年2月15日号(vol.18 no.2/No.382)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作」
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*「後編」も見てね! 「後編」はこちらで↓
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』(12:00 配信)

登録はこちら↓
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 今回は、私の発行しているメルマガ
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』と
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』のコラボ企画です。

 以前も何度か試みましたが、その6回目です。

【過去のコラボ】

■1回目――

ツイッターで紹介した【左利きミステリ入門】のまとめでした。
そこでは、海外編として、19世紀以前の作品をツイッターで
 年代・国名・著者名・作品名・左利きの登場人物・
 左利きに関する記述の該当箇所
などの情報を紹介した、まとめ編でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
・第577号(No.577) 2020/8/15
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)
×レフティやすおの楽しい読書(No.276)

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
・2020(令和2)年8月15日号(No.276)
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)
×左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(No.577)

【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2020.8.15
・ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)-週刊ヒッキイ第577号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ed8cea.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/612cd4bd3edfdbeb612069497aef79fa
・ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)-「楽しい読書」第276号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ec0ad2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/245bddeded4348e10aaa4a027a6fab18

■2回目――

「<左利きミステリ>その後」と題して、
過去の『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』の
「小説の中の左利き・推理小説編」やブログ等で紹介したもの以外に、
それ以降に見つけた<左利きミステリ>(広義のミステリ)のあれこれを
 年代・作品名・著者名(短編の場合は、収録書籍名)
をリスト化して紹介しました。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
・第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
・2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2021.5.15
・私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

■3回目――

【第一回】のツイッター版【左利きミステリ入門】の続きの
海外編「20世紀以降」版から
<ホームズのライヴァルたち>の作品の紹介でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
・第628号(No.628) 2022/10/15
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
・2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2022.10.15
・<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
左利きミステリ~-週刊ヒッキイ第628号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-39e67a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ad9796a23bf53cf6eb0e80182a9d7b6a

・<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
私の自作左利きミステリ-「楽しい読書」第328号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-1a4b2b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/03236262a34a6ee2e03b42bff06e3267

■4回目――

<左利きミステリ>の国内編――国内ミステリのリスト紹介でした。

前半=『週刊ヒッキイ』版は、1948年「アンゴウ」坂口安吾 から、
(1997年)『三月は深き紅の淵を』「第二章 出雲夜想曲」恩田陸 まで。
後半=『楽しい読書』版は、2003年「書肆に潜むもの」井上雅彦 から、
(2019年3月)『レフトハンド・ブラザーフッド』知念実希人 までを紹介。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
・第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
・2023(令和5)年4月15日号(No.340)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」

【別冊 編集後記】
『レフティやすおのお茶でっせ』2023.4.15
・私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)
-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-d5c13e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/131b4f7933014dcedf057c75702ff28e

・私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後)
-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-5b4e1e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d0e3f19af79760633cbcc87cac454f96

■5回目――

<左利きミステリ>の海外編――海外ミステリのリスト紹介でした。
(前編)「<ホームズ以前>紀元前から19世紀末まで」
(後編)「<ホームズ以後>19世紀末以降」

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
・第666号(Vol.20 no.11/No.666) 2024/6/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
私の読書論185-<左利きミステリ>第5回 海外編
(前編)<ホームズ以前>紀元前から19世紀末まで」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
・2024(令和6)年6月15日号(vol.17 no.11/No.368)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
私の読書論186-<左利きミステリ>第5回 海外編
(後編)<ホームズ以後>19世紀末以降」

【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.6.15
・[コラボ]私の読書論185-<左利きミステリ>
第5回海外編(前)ホームズ以前-週刊ヒッキイ第666号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/06/post-d87703.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d7779b9ff44e6ebb34960bcf9883dd82

・[コラボ]私の読書論186-<左利きミステリ>
第5回海外編(後)ホームズ以後--楽しい読書368号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/06/post-47adad.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3f2d372ae2e8a3073e2e853317ca3c76
15:52 2024/06/20


 本来なら6回目は、<海外編>「1930年代<探偵小説黄金時代>以降」
 をお送りするところでしたが、今回は、(前編)で新規発見作を、
 (後編)では、再発掘作を紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第6回 海外編
(前編)新規発見作および再発掘作紹介

 × × × × × × × × × × × × × × × ×

 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第6回 海外編
(後編)暫定版「総リスト」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

その後、機会ある毎に新たな情報を追加しながら、今日に至っています。

今回は、<海外編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等の広義の「ミステリ」の総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

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*(新たに表示記号の追加・変更があります)

 1843:新聞・雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 (フランス/中国):出版国/作品の舞台となる国―出版国と異なる場合
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編 
 エミール・ガボリオ:作者名 
 [シャーロック・ホームズ]:登場する「名探偵」(シリーズ探偵)の名
 ・特記事項
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [外]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [H]:ホラー [SF]:SF [F]ファンタジー
 [傍]:メインのストーリーとは無縁の傍系の話
 [参]:参考作品(一般小説・児童書、小説以外のノンフィクション等)
------------------------------------------------------------------

<左利きミステリ>の登場人物・分類表

 (探):左利きの探偵/探偵役
 (被):左利きの被害者
 (犯):左利きの犯人
 (容):左利きの容疑者
 (他):左利きのその他の事件関係者
 (脇):脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物
    ([傍]メインのストーリーとは無縁の傍系の話に登場する人物)

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。


━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

<左利きミステリ>:<海外編> 新規発見作紹介

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
(新たに見つけた<左利きミステリ>)
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━


 ●「ヨアブ(失脚した将軍)によるアマサ将軍殺し」

不明 (イスラエル)[参](犯)
『旧訳聖書』「サムエル記 下 20章8-10」
「ヨアブ(失脚した将軍)によるアマサ将軍殺し」<左手に剣>
――右手で顎を持ち剣で刺した、という記述から左手に持った剣で、
という解釈。
(情報源)『左利きの歴史 ヨーロッパ世界における迫害と称賛』
 ピエール=ミシェル・ベルトラン 久保田剛史/訳 白水社 2024
「第一部 正しい手と邪悪な手/第2章右手主導の規則/
 宗教的先入観」(p.29-30)による
・『文語訳 旧約聖書II 歴史』岩波文庫 2015/8/18
「サムエル記後書」20.8-10(p.253)


《9(略)右の手をもてアマサの鬚を将(とらへ)て彼に接吻せんとせしが
 10アマサはヨアブの手にある劒(かたな)に意(こころ)を留(とど)め
 ざりければヨアブ其(それ)をもてアマサの腹に刺して其腸(はらわた)
 を地に流しいだし重ねて撃つに及ばざらしめて之を殺せり》p.253


 ●「バティニョールの老人」エミール・ガボリオ

1870 (フランス)(被)
「バティニョールの老人」エミール・ガボリオ
<左利きの被害者、左手のダイイング・メッセージ>
「ル・プチ・ジュルナル」(フランス四大日刊紙)1870年7月8日~19日連載
――自分の血で書いた犯人の名と思われるダイイング・メッセージ。
 左手の指に血が付いていたので、予審判事も警察署長も、犯人が誤って
 左手に血を付けて偽装したと判断し、犯人逮捕に辿り着くが……。
・『世界推理短編傑作集6』戸川安宣/編 太田浩一/訳 2022/2/19


《右手は汚れていない……べっとりと血にまみれていたのは、
 左手の人差指だった。/では、老人は左手で血の文字をかいたのか……
 そんなばかな……》p.36(太田浩一/訳)
《「...おまえが血に浸したのは、死体の左手だったんだよ……」》
《「ビゴローの親父はもともと左利きだったんだよ!」》p.99

(参考) 1892(明治25)年「血の文字」黒岩涙香 (被)▲
――エミール・ガボリオ「バティニョールの老人」の翻案小説。
1892(明治25)年8月刊、小説集『綾にしき』収録
『日本探偵小説全集1 黒岩涙香・小酒井不木・甲賀三郎集』
創元推理文庫 1984/12/22


《「...あの老人が左得手(えて)で、筆を持つのは左手だと云う事を
 御存じないと見えますな」》p.107


 ●「真っ暗な通気熟成所の謎」エドワード・D・ホック

1987 (アメリカ)(犯) 
「真っ暗な通気熟成所の謎」エドワード・D・ホック
[アメリカ東部の町ノースモントの田舎医者サム・ホーソーン]
<左利きの犯人、世の中に少数いる両手利きの男>
・『サム・ホーソーンの事件簿III』木村二郎/訳 創元推理文庫
2004/9/10


《「犯人はジェニングズの背後に立っていて、彼の左肩のうしろから手を
 前に出すと、刃を素早く右から左へ引いて、彼の喉を掻っ切ったんだ。
 ...つまり犯人は左利きだということだ」》p.306
《「世の中には両手利きの人間が少数いて、両手を同じように使える。
 ...その確かな証拠がある。...右手を切ったんだよ、保安官。つまり、
 左手で斧を振っていたわけだ――ジェニングズの喉を掻っ切ったのに
 使ったのと同じ手でね」》p.314


 ●「鞠球奇案・撃鞠(ポロ)篇」遠寧

2010 (中国)(容)
「鞠球奇案・撃鞠(ポロ)篇」遠寧(ユェン ニン)[ディー判事]
<左利きの容疑者>―犯人の<左打ち>偽装
――罪を着せたい相手が有名な<左手杖(左打ち)>の競技者だった
・『ミステリマガジン』2024年3月号(763) 2024/1/25
 <特集:繚乱たる華文ミステリ> 山田俊/訳


《「傷は左後頭部にある。誰かに後ろから襲われたようだ。後頭部の
 傷口は三日月形で、左側の方が深く、右側が浅い。左手で殴打した
 ものだろう」/「犯人は左利きということですか? ...」》p.38
《「...王大人は有名な<左手杖(左打ち)>ですから、昨夜、閣下が
 左利きを口にされた時、学生(わたし)が最初に思い当たったのは
 彼でした。...」》p.45


 ●「ジュピターの遺言」宇文 宙

2018 (中国)(外)
「ジュピターの遺言」宇文 宙
<ピアニストの左手のダイイング・メッセージ>
――右手のダイイング・メッセージは犯人に消されると思い、左手の
 ダイイング・メッセージを残した
・『ミステリマガジン』2023年9月号(760) 2023/7/25
 <華文招待席 第12席> 阿井幸作/訳


《「陳教授は最後の力を振り絞って、右手で鍵盤に犯人の目を欺く血痕を
 付着させるとともに、きれいな左手で棚板に透明なダイイング・
 メッセージを書いたんです。これこそ真犯人の名前です」》p.308

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」と題して、今回は全紹介です。

いつものことですが、長くなってしましました。
少しでも多くの情報を詰め込みたいという思いが、こういうことに……。

興味の無い人には、ただのゴミかもしれませんね。
一人でも楽しんで下さる方がいればいいか、と思っています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ

--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(前)新規発見作-週刊ヒッキイ第680号
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2月10日は<左利きグッズの日>―「心の必需品」左利き用楽器がほしい!

2025-02-10 | 左利き
今年2025(令和7)年2月10日は、2月10日が<左利きグッズの日>に認定されて16年目となります。

--
左利き(の不便さ、左利きの“差別”待遇の不合理さ)について知ってもらい、左利きの人の生活環境向上のため、左利きグッズ、左手・左利き用品の普及を目指す日です。
... 2009年、左利き用グッズコーナーを始めてから10周年を迎えるという、神奈川県相模原市の「菊屋浦上商事株式会社」が、 『左利きグッズを通じて、使いやすさの喜びと楽しさを多くの人に知って頂く記念日』になれば、との考えで「日本記念日協会」に2月10日を左利きグッズの日として申請し、... 認定されたものです。


●記念日の由来●
社会生活で左利きの人が感じているさまざまな道具の使いづらさ。それを解消するための左利き用グッズの普及を目指し、左利きグッズを扱う神奈川県相模原市の菊屋浦上商事株式会社が制定。日付は2月10日を0210として「0(レ)2(フ)10(ト)」と読み、レフト=左の発想から。

2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定されるより
--

参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉より


 ●「心の生活必需品」も!

昨年も書きましたが、私は、左利き用品の普及が「左右平等社会の指標となる」と考えています。
それは次の言葉に基づくものです。

1970年代「左利き友の会」を主宰された、日本における<左利き解放運動の父>とも言うべき、精神科医の箱崎総一先生の左利きに関する二冊目の著書
左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)にある言葉です。



 
左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく生活していけるときである。
  それをはかる物指しは、結局、左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。

さらに続けて、
 
たとえ人々の頭の中から左利きに対するあやまった考えがなくなったとしても、それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。
  左利きの人たちが右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、真の解放はありえないのだ。/
  こうしたことを考えるとき、わが日本の左利きにとってまだけわしい前途が横たわっているといわねばならない。

左利きの人も右利きの人と同じように生活できる社会の実現こそ、私たちが目指すべきものだ、と考えています。


幸い近年は、生活必需品に関しましては、この考えがかなり理解され、実現しつつあります。
道具や商品の種類、アイテム数やデザイン等、まだまだ不十分な面は多々ありますが、それでも「何もない」に等しい時代から見れば、大いなる進歩です。
ただ、これらは言ってみれば、「身体の生活必需品」です。

一方、「心の生活必需品」とも言うべき、芸術や趣味等の道具類に関しましては、まったくといっていいほど、開発が遅れています。

例えば、私が左手・左利き用品に目覚めたきっかけとなったカメラなども、高級機の一眼カメラなどは、旧態依然の右手で持って右手でシャッターを切る、左手は補助としての役目を果たすのみ、という右利き用の機種ばかりです。
左手で保持し、左手でシャッターを切れる、右手は補助するだけというような、左利き用のカメラはありません。


(画像:私が左手・左利き用品に目覚め、左利き活動を始めるきっかけとなった左手用カメラ――京セラ サムライSAMURAI Z2-L)

 ●楽器の場合

楽器でも、比較的容易に右利き用を左利き用に変換できる左右対称形のギターのような楽器をのぞいて、ほぼ左利き用はありません。

子供用の小さいサイズから順に大人用のサイズまで揃っている楽器であるヴァイオリンですが、左利き用はありません。

小学生が学校で使う楽器である鍵盤ハーモニカにも左利き用はありません。

鍵盤楽器そのものが、右利き用のものしかないのです。

ピアノは見事に右利き用になっています。
右利きの人の右手・右腕の自然な動作――親指から順に小指に向けて指運動する動作、左から右へ右腕を引いてゆく動作――この動作で、低音から高音へと展開する鍵盤配置になっています。


---------------------------------------------
【右用ピアノの鍵盤】

(音階が上がる)⇒⇒⇒
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(左)ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド(右)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(音階が下がる)←←←
   
(左腕を押す)⇒┃    ┃⇒(右腕を引く)
(左腕を引く)←┗(身体)┛←(右腕を押す)
---------------------------------------------
※右手の親指から順に「ドレミファソラシド」と弾ける。


*参照:メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第616号(No.616) 2022/4/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」
『レフティやすおのお茶でっせ』2022.3.5
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(2)-週刊ヒッキイ第616号
(新生活版)


右利き右手書きの人は、漢字の「一」という文字を書くとき、左から右へ引いて書きますよね。
逆に右から左へ「一」を書く人はいないでしょう。

それが右利きの人の自然な動き、動作だからです。

また人は、指折り数えるとき、必ず親指から順に指折って数えます。
小指から順に指折り数える人はまあ、いないでしょう。

それが人の指の自然な動き、動作だからです。


低音から高音への展開は、人の心を伸びやかに高揚させてゆきます。
逆に低音から高音へは、人の心を静めるというより、人の心を落ち込ませる展開といえます。

右利きの人は、左端の低音部から右端の高音部へと展開する、この鍵盤配置が心身共にぴったり合っているのです。

左利きの人が今のピアノを自然な動作で弾こうとすると、どうでしょうか。
左腕を右から左へと弾いてゆけば、腕は高音部から低音部へと、親指から小指に向けて弾いてゆけば、ドシラソファミレドと。
あまり気持ちのいいものではありません。

そして現行のピアノでは、右手は主にメロディを、左手は伴奏を担当するといいます。
このピアノは、明らかに右手主導の展開で、右利き用以外の何ものでもありません。


 ●「利き手は心につながっている」

では、なぜ、右利きの人は右手・右腕で演奏する楽器を使ってしまうのでしょうか?

それは「利き手は心につながっているから」です。
「心につながっている利き手・利き腕である、右手・右腕で演奏したい」、と右利きの人たちは考え、そういう楽器を作ってきたからです。


でも、左利きの心は、左手・左腕につながっているのです。
左利きの人の心は、左手・左腕で演奏したいと願っているのです。

だって、その方が自然だから。
いつのまにか「使ってしまっている手・腕」、それが利き手・利き腕というっものなのです。


 ●「ないものは作れば、いい」

今年はなんとか、この分野でも左手・左利き用品が大いに普及することを願っています。

「左利き用の楽器なんて、ないから」とあきらめていませんか。
「ないものは作れば、いい」のです。

それだけのことです。

いつまでも右利きの人だけがいい思いをしていていいのでしょうか。
左利きの人は、人生を楽しむことは許されていないのでしょうか。

いいえ、それは違います!
左利きの人だって、人生を楽しんでいいのです。

もっと多くの左利き用の楽器があれば、もっともっと人生を楽しめるはずです。

 ・・・

どんなに困難に見える事柄であっても、みんなが望めば、いつかは実現するのです。
人類はそうやって、今日、ここまで来たのですから。


*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される
・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”
・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249
・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート
・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知
・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告
・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした
・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉
・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日
・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提
・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む
・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ
・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から
・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
(新生活版)
・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
(新生活版)
・2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
(新生活版)
・2022.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報
(新生活版)
・2023.2.9
2月10日は左利きグッズの日―私のファースト左手・左利き用品ことなど
(新生活版)
・2024.2.10
2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号―<左利き用楽器>製作プロジェクト-週刊ヒッキイ第658号
(新生活版)

『レフティやすおのお茶でっせ』カテゴリ――
2月10日左利きグッズの日

8月13日国際左利きの日

--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
2025年2月10日は<左利きグッズの日>に認定されて16年目
--
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週刊ヒッキイ第679号-告知-楽器における左利きの世界(28)まつのじん(3)

2025-02-07 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)
【最新号・告知】

第679号(Vol.21 no.2/No.679) 2025/1/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(28)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(3)」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第679号(Vol.21 no.2/No.679) 2025/1/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(28)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(3)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 第一回は、まつのじんさんのサイト

 <まつのじんWebsite> 平和ねがいて 弦なりやまず
http://mjin.m1001.coreserver.jp/

 「まつのじん」さんについて知る意味で、
 「ゴーシュからの左右考」2019年7月27日
 を取り上げ、紹介しました。

第674号(Vol.20 no.19/No.674) 2024/11/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(26)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(1)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.11.02
週刊ヒッキイ第674号-告知-楽器における左利きの世界(26)まつのじん(1)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/11/post-9afc9f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/c61c87eab970c035e076d6c9e5e0876d


 次の第二回は、まつのじん(松野迅)さんの初めてのエッセイ集
 『すみれのスミレの花かご ヴァイオリンのある喫茶室』という
 本を図書館で見つけ、その本から、

 「II マイ・プライベート・ライフ」<涙のひだりきき>

 という、ご自身の左利きの経験を語る文章を紹介しながら、
 ヴァイオリンにおける左利き演奏について考えてみました。

第676号(Vol.20 no.21/No.676) 2024/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(27)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(2)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.12.07
週刊ヒッキイ第676号-告知-楽器における左利きの世界(27)まつのじん(2)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/12/post-55f0a7.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3b193894c6d7a3499fa16569f8282e7a


 そして今回は、いよいよレフティのページ

 「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」
(2019年8月13日)

 から、色々と考えてみたいと思います。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

   左利きのヴァイオリニスト・まつのじん(松野迅)さん(2)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●「左ききは、アカン⁉️ WHO is LEFTY■(?の倒立像)」

🫱左ききは、アカン⁉️ WHO is LEFTY■(?の倒立像)
http://mjin.m1001.coreserver.jp/ [ヒダリスト/]
%e3%83%92%e3%83%80%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88/

ようこそ レフティのページへ
2019年8月13日 まつのじん


 《ひだりきき(ヒダリスト)=LEFTYを眺め、語る、
  まつのじんのページです。試論と私論のエリアを超えませんが、
  参考としてお楽しみください。》

と始まっています。

(ついでに書いておきますと、この後に8月13日の「左ききの日」を、
1992年にイギリスの「Left-Handers Club」による、とされている点は
誤りです。いつも書いていますが、正しくは、
1976年にアメリカ・カンザス州トピカにあった左利き用品店の
ディーン・R・キャンベル(Dean R. Campbell)さんが、オープン一周年を
記念して、左利きの会「LEFTHADERS INTERNATIONAL」を設立し、
左利き用品の普及を目指して、8月13日を「国際左利きの日」
(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)として制定し、始めたものです。
日本語の検索では「1992年イギリス説」以外はほとんど出てきませんが、
英語で検索していただくと、それらの情報が出てきます。

また、日本の2月10日「左利きの日」を紹介されていますが、
今では「左利きグッズの日」と改称されています。)


 《わたくしは、イギリスを訪問する度に、
  左利き用の道具を購入してきました。》

とのこと。
以前ロンドンにリアル店舗があった「エニシング・レフトハンデッド」
でのことでしょう。
残念ながら、今は通販のみとなっています。


 ●「ひだりきき 異世界の民たち」

「ひだりきき」を、
 《右ききのあなたの/すぐとなりに居る/異世界の民たち》
と呼び、
「ぎっちょ=不器用」と呼ばれ、左右を間違う「左右盲」に悩まされる。
多数派の<右きき>が「正しい」という概念から「矯正」という言葉で、
「強制的転換」を求められる。
幼児期に行われるため、自身も気づかず、
 《根源的なストレスを持続しながら右手を使っている左利き人間も
  多いはず》
といい、
 《左ききにとり「正」は「ひだり」なのです。》
と、宣言されています。

〔右きき〕の人とは異なる〔左きき〕は、鏡の世界に住む民たちで、
多数派の〔右きき〕の人たちとは「脳」の成り立ちが異なるようで、
小さなストレスをためてきたのではないか、と。

この序章ともいうべき段落で、一番心に響いたのは、

 《〔左きき〕人間が〔右きき世界〕を感じるとき、いつも感覚の間に
  紗幕をはさんでいるように思います。》

という部分です。

私自身、右利き用の道具などを使わざるを得ない場面で感じる「何か」
――例えば、ふつうのカメラで写真を撮るとき、
右手で構えて右手でシャッターを切るとき、
何かしら「靴の上から足をかく」ような、何かしら
一枚のラップかなにか膜の上から触るような違和感を持っていました。

「紗幕」という言葉は、まさに「これ」でしょうね。


 ●「鏡の世界へ ようこそ」

「左(手)利きは、鏡の世界」とあります。

ここで、松野さん自身の思い出が語られます。

文字を書いたときのこと――《自分では自然に書いているのに、
周囲の人たちが詰めに騒いでいた》と。

ここで言葉で表現するのは、むずかしく、
画像を見てくださいとしか言えません。




 《鏡文字は、楽しい世界です。
  まるで暗号で思索し、可能性が大きく拡がるよう錯覚に陥ります。
  レオナルド・ダ・ヴィンチの世界観に佇んでいます。
  英語で使用するアルファベットは、26文字中大文字の11文字、
  小文字の7文字が左右対称ですが、
  ひらかなやカタカナはすべて非対称です。》

鏡文字を書いてしまうという行為については、
他人の話としては聞いたことがあります。
しかし、私は自分が幼児の頃に書いていた、という記憶がありません。

それで今一つ理解しがたいものがあります。

「トイザらス」という米国のおもちゃ屋さんがあります。
日本語表記では「ら」が「ひらがな」になっています。

米国ではこれがアルファベットの「R」が鏡文字になっているのですが、
それは「幼児は左右を間違うことが多い」という意味で、
右利き・左利きとは無関係だ、ということのようです。

幼児の場合、こういうことはよくあること、という認識ですね。

これは誰にでも起こりうることで、
必ずしも左利きの子供特有のものではないと思うのですけれど。


 ●「左利き演奏者の おもい」=右利き社会に生きる左利き者の悩み

「ある左利き演奏者の/心(きもち)+音(ねがい)=意(おもい)」
として、
左利き演奏者が右弾きするときの様々な思いを語っておられます。

書き写したいのですが、ちょっと面倒なので、
見てください、ということになります。



演奏家ではないのですが、「左利きゆえの悩み」という意味でしたら、
なんとなく分かる気がします。

私自身、この「右利き社会」で左利きとして生きてきて、
感じる部分が色々あり、それと共通する部分があるからです。

左利き右弾きの演奏家まつのさんの様々なこの思いは、
まさに右利き社会に生きる左利き者の悩みそのもの、
といってもよいかと思います。


 ●「左利き演奏者の おもい」続き

【左手に楽器を持ち、右手に弓をもつ】という解説部分で、
ヴァイオリンは幼少期から始めることが多いので
――それは楽器演奏のための身体作りという意味もあり、

 《まだ利き手も判明しない、ましてや自覚的な利き手を持たない
  時期から楽器を手にするわけですから、【どちらの手に弓を持つか】
  の選択肢はほとんどないといってよいでしょう。》

さらに、楽器の構造上の特性――左右性の問題から、選択肢は皆無、
といいます。

しかし、まつのさん自身は、前回紹介しましたエッセイには
8歳からヴァイオリンを始めた、とありました。

小学校でも「矯正」(右手使いへの転換)はなかったそうで、
左利きは確定していたはずです。
もし左利き用のヴァイオリンがあれば、左弾きで始めていた
という可能性はありますよね。


 ●左利きは

 《右(手)利きの指導者にとっては、左手利きの学習者の特性は
  わかりづらいものです。
  楽器と演奏スタイルが右利き仕様ですから、当然のことです。
  お稽古が順調にゆかない理由として「練習不足」や「性格のゆがみ」、
  時には「反抗的」と受け取られ、そのことが左手液きの学習者の心を
  さらにふさぐことにもなりかねません。》

この部分も、昔、左利きの子供が「矯正(右手使いへの転換)」を
強要されていたときに、よく言われていたことと同じです。

「大人のいうことを聞かない強情・頑固なやつ」とか「反抗的」とか、
こうやれと言われているのに「努力しない」「学習しない」……、
というように。

しかし、利き手においては、
強情とか頑固とかいうような性格的なものではなく、
脳・神経系の問題で、そういう風に設計されているので、
どうしようもない部分なのです。

「左利きは、右利きの人のように右手がうまく使えない」というのは、
努力でどうこうできるという問題ではなく、
そのように生まれてしまったという、身体的問題なのです。

たとえば、関節は内側には曲がるけれど、外には曲がらないように、
利き手・利き側の違いというものは、そういう風にしかできていない、
ということなのです。

「右利きの人が左手がうまく使えない」というのと、
まったく同じことなのです。


 《〔どうして、そのような差異が生まれるのだろう…〕、
  〔どのようにしたら、それらを乗り越えて行けるのだろう…〕
   …ご一緒に考えてまいりたいと思います。》

と、段落を締めておられます。

次はいよいよ「左利き用の楽器 あるの?」と続いてゆきます。

ここからが今回最大の興味のポイントとなります。

以下は、次回に――。

 ・・・

見出しだけでも紹介しておきましょう。

「左利き用の楽器 あるの?」
<左利き用の弓弦楽器>
・楽器と<左右対称>
・ヴァイオリン属の「事情」

「LEFTY-INFO-BOX」

「左利きの個性 おしえます^^」
<左(手)利き 弓弦楽器奏者のアルアル>
【松脂編】
・弓に松脂をぬる時の アルアル
・松脂のぬり方?
・ウォーミングアップとして
【演奏編】
・左(手)利き弓弦楽器演奏者の「このような体験ありませんか?
 弓を右手にもつ「苦労」も満載ですが、左(手)利きならでは!!の
 動作もあります。
(1-31)

「演奏家の登場です」
――なんと、
  右利き用を左弾きするヴァイオリン演奏家が紹介されています!
  さらに、クリストファー・シードChristopher Seedさんが登場!
  《1998年に製作された左利き用フォルテピアノを演奏しています。》
  このあたりは必読でしょうね!

「HOW TO PLAY for LEFTY VIOLINIST」
――演奏に関するコーナーで、接し方は3種類あると言います。
  【じっくりコース】【斜め読みコース】【飛ばし読みコース】
  「左(手)利き演奏家 アルアル」の専門家向け解説というところ。

「【ひだり図書館】です」
――「左利き」や「左右」に関連する図書のリストです。

以上。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(28)左利きのヴァイオリニストまつのじん(3)」と題して、今回は全紹介です。

まつのさんの左利き演奏家としての右利き用ヴァイオリン演奏についての複雑な思いは、同じ右利き社会に生きる左利き者として共感できる部分が多々あります。
そういう私の思いもいっしょに感じとっていただくために、全文を転載しておきました。

次回紹介する後半部分では、いよいよ左利きによる右弾きヴァイオリン演奏についてのあれこれや、私がこの連載で訴えてきた現行のピアノが右利き用であることなどのお話も出てきます。
お楽しみに!

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ


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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
週刊ヒッキイ第679号-告知-楽器における左利きの世界(28)まつのじん(3)
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レフティやすおの楽しい読書381号-告知-私の読書論193-私の年間ベスト3-2024年〈フィクション系〉再読編『ホビットの冒険』

2025-02-02 | 本・読書
古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)
【最新号・告知】


2025(令和6)年1月31日号(vol.18 no.1/No.381)
「私の読書論193-私の年間ベスト3-2024年〈フィクション系〉再読編
『ホビットの冒険』」



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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和6)年1月31日号(vol.18 no.1/No.381)
「私の読書論193-私の年間ベスト3-2024年〈フィクション系〉再読編
『ホビットの冒険』」
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 遅ればせながら、昨年2024年の私の年間ベスト3を紹介する
 〈フィクション系〉です。

 〈フィクション系〉は、小説や詩などの創作ものです。

 昨年読んだ本は、全部で60冊まで届かず、
 フィクション系も、再読を含めてなんとか40冊程度。
 以前は、再読を含めても50冊以上は読んでいました。

 その点ではちょっと不本意なところもありますが、
 その中からのベスト3ですので、あしからず。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 - 今年も、昔の感覚に間違いはなかった!? -

  ~ 私の年間ベスト3・2024フィクション系(前編) ~

  2024年フィクション系ほぼ全書名紹介&<再読編ベスト3>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●2024年の傾向と分類

2024年は、40冊程度。
うち再読が、凡そ半分18冊程度。

再読といいましても、新訳版・他社版・新装版等もあって、
限定しにくい面があります。

そこで今年も、<再読編ベスト3>と<初読編ベスト3>とに分けて
紹介してみましょう。

 ・・・

例年のように簡単に分類してみます。

(1)メルマガ用の本
(2)それ以外の古典の名作
(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

*(再):自分の蔵書の再読本、[再]:作品そのものは再読、本は新本


 ●(1)メルマガ用の本

・『日本探偵小説全集1 黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎』」
創元推理文庫 1984/12/22
・『お人好しの放課後 御出学園帰宅部の冒険』阿藤玲
創元推理文庫 2017/8/31

――以上、<左利きミステリ>


・『陶淵明 全詩文集』林田慎之助/訳注 ちくま学芸文庫 2022/1/8

*参照:『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2024(令和6)年10月31日号(vol.17 no.19/No.376)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(31)陶淵明(8)村人たちと
「飲酒二十首」其の十四、其の九」

【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.10.31
レフティやすおの楽しい読書376号-告知-中国の古典編―
漢詩を読んでみよう(31)陶淵明(8)村人たちと「飲酒二十首」
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/10/post-dd55d8.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/28a764aef4d8bdd85e7c3f0bbf475ac5


・(再)『ホビットの冒険――ゆきてかえりし物語 <第四版・注釈版>』
J・R・R・トールキン/著 山本史郎/訳 原書房 1997.11.10/2002.3.20
(『新版 ホビット――ゆきてかえりし物語 <第四版・注釈版>』
J・R・R・トールキン/著 山本史郎/訳 原書房 2012/11/12)

・[再]『最新版 指輪物語1 旅の仲間 上』J・R・R・トールキン/著
瀬田貞二, 田中明子/訳 評論社文庫 2022/10/19
・[再]『最新版 指輪物語2 旅の仲間 下』J・R・R・トールキン/著
瀬田貞二, 田中明子/訳 評論社文庫 2022/10/19

*参照:『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2024(令和6)年4月15日号(vol.17 no.7/No.364)
「私の読書論183-トールキン『指輪物語』(第一巻・第二巻)70周年」

【別冊 編集後記】2024.4.15
私の読書論183-トールキン『指輪物語』70周年-楽しい読書364号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/04/post-f5aa70.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ec7e37f6a896cbc7db84584c1518634b


・『神を見た犬』ディーノ・ブッツァーティ 関口 英子/訳
光文社古典新訳文庫 2007/4/12
・『タタール人の砂漠』ブッツァーティ/作 脇 功/訳
岩波文庫 2013/4/17

*参照:古典から始める レフティやすおの楽しい読書
2024(令和6)年6月30日号(vol.17 no.12/No.369)
「私の読書論187-2024年岩波文庫フェアから『タタール人の砂漠』」

『レフティやすおのお茶でっせ』2024.6.30
私の読書論187-2024年岩波文庫フェアから『タタール人の砂漠』
-楽しい読書369号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/06/post-833bdb.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/1a2dfc9f51edb19c7b68c715e2fefd78


・『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾 角川文庫 2014/11/22

*参照:古典から始める レフティやすおの楽しい読書
2024(令和6)年7月15日号(vol.17 no.13/No.370)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2024から(1)角川文庫・
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾」

『レフティやすおのお茶でっせ』2024.7.15
[新潮・角川・集英社]<夏の文庫>フェア2024から(1)
角川文庫『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾-楽しい読書370号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/07/post-297be6.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/dec18f6edd8ec927530af1a28ba45de1


・『鉄道員(ぽっぽや)』浅田 次郎/著 集英社文庫 2000.3

*参照:古典から始める レフティやすおの楽しい読書
2024(令和6)年7月31日号(vol.17 no.14/No.371)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2024から(2)集英社文庫・
浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』から「ラブ・レター」」

『レフティやすおのお茶でっせ』2024.7.31
[新潮・角川・集英社]<夏の文庫>フェア2024から(2)
集英社文庫『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎-楽しい読書371号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/07/post-001c65.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/f4ce521f8ecee71271203e74823b460f


・『博士の愛した数式』小川洋子 新潮文庫 2005/11/26

*参照:古典から始める レフティやすおの楽しい読書
2024(令和6)年8月31日号(vol.17 no.15/No.372)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2024から(3)新潮文庫・
小川洋子『博士の愛した数式』」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.8.31
[新潮・角川・集英社]<夏の文庫>フェア2024から(3)新潮文庫・
小川洋子『博士の愛した数式』-楽しい読書372号
23:40 2024/08/25
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/08/post-d9f901.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/219efd8040d39871150fdab98bf44954


・[再]完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』ヴェルヌ/著
鈴木雅生/訳 光文社古典新訳文庫 2024/7/10 
・『少年船長の冒険』ジュール・ヴェルヌ 土居寛之・荒川浩充/訳
角川文庫 昭和56(1981)/10/1

*参照:『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2024(令和6)年10月15日号(vol.17 no.18/No.375)
「私の読書論189-完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』
(ジュール・ヴェルヌ 光文社古典新訳文庫)を読む」

【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.10.15
レフティやすおの楽しい読書375号-完訳版ヴェルヌ
『十五少年漂流記 二年間の休暇』を読む【別冊 編集後記】
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/10/post-ce97b4.html

『レフティやすおのお茶でっせ』2024.7.28
光文社古典新訳文庫から完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』
ヴェルヌ/鈴木雅生訳 が発売
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/07/post-579d65.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8655ac0ebc9b20c696b589d7d66e1b24


 ●(2)それ以外の古典の名作

・『ガイズ&ドールズ』デイモン・ラニアン/著、田口俊樹/訳
新潮文庫 2024.5.29

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2024.6.21
新潮文庫にデイモン・ラニアン(『ガイズ&ドールズ』)が帰ってきた!
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/06/post-957440.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/342752af4485ba7edf05148c30f1b7e6


【ジュール・ヴェルヌ】

・(再)『緑の光線』中村三郎、小高美保/訳 文遊社 2014/7/30
・[再]『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険(上)』
三枝大修/訳 幻戯書房 ルリユール叢書 2023/5/18
・[再]『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険(下)』
三枝大修/訳 幻戯書房 ルリユール叢書 2023/5/18
・『エクトール・セルヴァダック』石橋正孝/訳 インスクリプト
ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション 2023/4/21
・『ハテラス船長の航海と冒険』荒原邦博/訳 インスクリプト
ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション 2021/6/30
――完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』を読んだことで、
「未読の作品があったなあ」と思い出し、図書館へ。



 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本

・『クイーンの定員I 傑作短編で読むミステリー史』
エラリー・クイーン/著 各務 三郎/編 光文社 1984/5/1
・『クイーンの定員II 傑作短編で読むミステリー史』
エラリー・クイーン/著 各務 三郎/編 光文社 1984/6/1
・『クイーンの定員III 傑作短編で読むミステリー史』
エラリー・クイーン/著 各務 三郎/編 光文社 1984/9/1
――エラリー・クイーンの編んだ、ポー以降の傑作、あるいは歴史的に
希少価値のあるミステリ短編集を集めた評論『クイーンの定員』から、
代表的な短編を集めたアンソロジーで、海外の短編ミステリ史を改めて
お勉強。


 ●(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

【ディック・フランシス】

・(再)『障害』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1982/7/1
・(再)『配当』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1987/7/1
・(再)『奪回』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1989/11/1
・(再)『証拠』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1990/8/1
・(再)『侵入』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1991/8/1
・(再)『連闘』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1992/10/1
・(再)『直線』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1995/8/1
・(再)『標的』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1996/9/1
――フランシスの<競馬>シリーズの本を整理しようかと思い、
手持ちの文庫本を再読中。


【ジョー・R・ランズデール】

・(再)『ボトムズ』北野 寿美枝/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2005/3/24
・(再)『ダークライン』匝瑳 玲子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2006/7/1
――ともに、南部の人種差別に関する歴史ミステリ+少年時代の思い出、
といった内容の読み応えがあるミステリです。


【エドワード・D・ホック】

・『怪盗ニック全仕事2』木村 二郎/訳 創元推理文庫 2015/8/29
・『怪盗ニック全仕事3』木村 二郎/訳 創元推理文庫 2016/6/22
――依頼によって2万ドルの料金で価値のないものを専門に盗む、
短編ミステリの巨匠ホックが産み出したユニークな<怪盗ニック>が、
今までに手がけたすべての仕事を順に収録する短編集、全6巻中の2冊。


【梶尾真治】

・『おもいでエマノン』梶尾 真治/著 鶴田 謙二/イラスト
徳間デュアル文庫 2000/9/1
・『かりそめエマノン』梶尾 真治/著 鶴田 謙二/イラスト
徳間デュアル文庫 2001/10/1
――地球に現れた最初の動物から現在の動物までの全記憶を持つという、
女の子<エマノン>のシリーズ。第一作からの短編集と初の中編。


・『九人の偽聖者の密室』H・H・ホームズ/著 白須清美/訳
山口雅也/監修, 企画・原案 国書刊行会 奇想天外の本棚 2022/9/24
――海外の密室ミステリのベスト10に選ばれている、歴史的な一編。

・『ガラスの橋 ロバート・アーサー自選傑作集』
ロバート・アーサー/著 小林 晋/訳 扶桑社 海外文庫 2023/7/2
――「51番目の密室」等で知られるエドガー賞を2度受賞した短編作家
の日本初のミステリ短編集。アンソロジーで読んだ作品も多く収録されている。

・『地上最後の刑事』ベン・H・ウィンタース/著 上野 元美/訳
ハヤカワ・ミステリ 2013/12/6
――半年後、小惑星の衝突で世界が終わる、という極限の状況の中でも
職務に励む新人刑事の真摯な姿を描く。

・『受験生は謎解きに向かない』ホリー・ジャクソン/著 服部 京子/訳
創元推理文庫 2024/1/11
――高校生ピップの『自由研究には向かない殺人』以下の三部作の前日譚!
架空の殺人事件の犯人当てゲーム。

・『歌うダイアモンド マクロイ傑作選』ヘレン・マクロイ/著
好野 理恵ほか/訳 創元推理文庫 2015/2/27
――別れた夫ブレッド・ハリデーによる序文、SF短編、後に長編
「暗い鏡の中に」となった原型短編「鏡もて見るごとく」も含む、
ヴァラエティ豊かなミステリ短編集。

・『黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル』 パスカル・
エングマン/著 清水 由貴子/訳 ハヤカワ・ミステリ 2023/11/7
――警察の捜査と謎の人々の行動を交互に描く警察小説。

・[再]『ポアロ登場』アガサ・クリスティー/著 真崎 義博/訳
 ハヤカワ文庫・クリスティー文庫 2004/7/15
――作家としての最初期の雑誌掲載のポアロもの短編集。


 ●<再読ベスト3>候補

・(再)『ホビットの冒険――ゆきてかえりし物語 <第四版・注釈版>』
J・R・R・トールキン/著 山本史郎/訳 原書房 1997.11.10/2002.3.20
(『新版 ホビット――ゆきてかえりし物語 <第四版・注釈版>』
J・R・R・トールキン/著 山本史郎/訳 原書房 2012/11/12)

・[再]『最新版 指輪物語1 旅の仲間 上』J・R・R・トールキン/著
瀬田貞二, 田中明子/訳 評論社文庫 2022/10/19
・[再]『最新版 指輪物語2 旅の仲間 下』J・R・R・トールキン/著
瀬田貞二, 田中明子/訳 評論社文庫 2022/10/19

――改めて『ホビット』を読んでみて、やはり面白かったなあ、と。
この本は作品だけでなく、注釈版とあるように、その辺の情報が、
中でも各国語版のイラストが、収録されていて楽しめます。

この『指輪物語』の文庫版は、偶然、本屋さんで見つけたものでした。
従来の文庫版は、活字が小さくて、読みづらかったものでした。
これは、最近の文庫本とおなじで、大きめの活字になっていて、
老眼にもやさしいものになっています。

まだ第一部を読んだだけです。
おもしろいとは思うのですが、もう一つ次から次へと読もう、
と思うほどではないと感じました。
なぜでしょうか?

この作品は、もう50年近く前に、
私が『詩とメルヘン』という雑誌の読者欄に投書した文章を読んだ
女子大生からお手紙をもらい、そこにオススメとして紹介されていて、
読んだものでした。
その時は楽しく読んだような記憶がありました。
あれだけの長さの本を次々読んでいたのですから。

しかし今回は、全体に暗く、かつ少し冗長な印象を受けました。
ある程度ストーリーを知っているということもあるのかもしれません。


・[再]完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』ヴェルヌ/著
鈴木雅生/訳 光文社古典新訳文庫 2024/7/10 

――過去に縮約版と完訳版を読んでいますが、
今回は違う出版社の新訳・完訳版での再読です。
けっこう忘れているのと、挿絵が全点収録されているので、
思った以上に楽しめました。

・[再]『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険(上)』
ジュール・ヴェルヌ/著 三枝大修/訳 幻戯書房 ルリユール叢書 2023/5/18
・[再]『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険(下)』
ジュール・ヴェルヌ/著 三枝大修/訳 幻戯書房 ルリユール叢書 2023/5/18

――これは、昔、高校生時代に、集英社から出ていた
コンパクト・ブックス版の<ヴェルヌ全集>で読んだものでした。
その後、集英社文庫で復刊されています。
(旧訳版・集英社文庫<ジュール・ヴェルヌ・コレクション>
『アドリア海の復讐(上)(下)』)
大デュマの『モンテクリスト伯』のヴェルヌ版といわれる冒険小説です。
今回新訳版の新本で読み直しても、おもしろいものでした。
この本は、ヴェルヌ作品ではお楽しみの一つである、
挿絵もすべて収録されていて、楽しめるものでした。
ただし、問題がひとつあり、新書版のハードカヴァーなのですが、
活字が小さく、老眼にはキツいものがありました。


・(再)『ダークライン』ジョー・R・ランズデール/著 匝瑳 玲子/訳
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2006/7/1

――この作品は、アメリカ南部の黒人問題を取り上げている、
ミステリです。
前作『ボトムズ』もそうなのですが、ミステリ的にはそっちの方が上で、
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞も受賞しています。
でも、少年と黒人のおじいさんとの交流を描くこちらの方が、
小説として興味深く読めました。


・(再)『証拠』ディック・フランシス 菊池光/訳
 ハヤカワ・ミステリ文庫 1990/8/1
・(再)『標的』菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1996/9/1

――フランシスの本の中では、『証拠』が一番いい感じでした。
最愛の妻を亡くした主人公が、偶然遭遇した事件に立ち向かいます。
『標的』は、定職を捨てて小説に挑んでいる新進作家が主人公で、
その辺のところを興味深く読みました。



 ●2024年フィクション系<再読編べスト3>

 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡

   【2024年フィクション系<再読編べスト3>】

  (1)『ホビットの冒険――ゆきてかえりし物語 <第四版・注釈版>』
J・R・R・トールキン/著 山本史郎/訳 原書房 1997.11.10/2002.3.20

  (2)『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険(上)』
ジュール・ヴェルヌ/著 三枝大修/訳 幻戯書房 ルリユール叢書 2023/5/18
   『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険(下)』
ジュール・ヴェルヌ/著 三枝大修/訳 幻戯書房 ルリユール叢書 2023/5/18

  (3)『ダークライン』ジョー・R・ランズデール/著 匝瑳 玲子/訳
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2006/7/1

 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡


どれも、名作です。
ランズデールの作品がネームバリューで落ちるかもしれませんが、
私の心に残したものは、A級です。

機会があれば、ぜひ御一読を!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論193-私の年間ベスト3-2024年〈フィクション系〉再読編『ホビットの冒険』」と題して、今回は全文転載紹介です。

私の昨年一年の<フィクション系>の読書の記録です。

こんな本を読んでるのか、とちょっと恥ずかしい部分もありますが、毎年続けてきましたので、今年も恥を忍んで。

なにかの足しになれば、と思います。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ


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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載

" target="_blank">レフティやすおの楽しい読書381号-告知-私の読書論193-私の年間ベスト3-2024年〈フィクション系〉再読編『ホビットの冒険』

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