レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(後)再発掘作-楽しい読書382号

2025-02-19 | 左利き
古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)
【最新号】


2025(令和6)年2月15日号(vol.18 no.2/No.382)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作」



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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和6)年2月15日号(vol.18 no.2/No.382)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作」
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第680号(Vol.21 no.3/No.680) 2025/2/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」
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*「前編」も見てね! 「前編」はこちらで↓
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(9:40 配信)

登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000171874.html

または、『レフティやすおのお茶でっせ』のサイドバーで!
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/

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 今回は、私の発行しているメルマガ
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』と
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』のコラボ企画です。

 以前も何度か試みましたが、その6回目です。

 過去五回のコラボ内容は、(前編)をご参照下さい。


 本来なら6回目は、<海外編>「1930年代<探偵小説黄金時代>以降」
 をお送りするところでしたが、今回は、(前編)で新規発見作を、
(後編)では、再発掘作を紹介します。


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  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第6回 海外編
(前編)新規発見作紹介

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 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第6回 海外編
(後編)再発掘作紹介

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<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

その後、機会ある毎に新たな情報を追加しながら、今日に至っています。

今回は、<海外編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等の広義の「ミステリ」の総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

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*(新たに表示記号の追加・変更があります)

 1843:新聞・雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 (フランス/中国):出版国/作品の舞台となる国―出版国と異なる場合
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編 
 エミール・ガボリオ:作者名 
 [シャーロック・ホームズ]:登場する「名探偵」(シリーズ探偵)の名
 ・特記事項
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [外]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [H]:ホラー [SF]:SF [F]ファンタジー
 [傍]:メインのストーリーとは無縁の傍系の話
 [参]:参考作品(一般小説・児童書、小説以外のノンフィクション等)
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<左利きミステリ>の登場人物・分類表

 (探):左利きの探偵/探偵役
 (被):左利きの被害者
 (犯):左利きの犯人
 (容):左利きの容疑者
 (他):左利きのその他の事件関係者
 (脇):脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物
    ([傍]メインのストーリーとは無縁の傍系の話に登場する人物)

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。

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<左利きミステリ>:<海外編> 再発掘作紹介

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(再発掘/リスト漏れ<左利きミステリ>)
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 ●『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー

(1880) (ロシア)[参]
『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー
<左利きの少年の肩掛け鞄の掛け方>
――「左利き」という言葉も、翻訳の時代により変化するのがわかる
初出:『ロシア報知』1879年1月号-12月号、1880年1月号-11月号
・『カラマーゾフの兄弟(上)』ドストエフスキー/著 原卓也/訳
新潮文庫 1978/7/20

《「僕が君みたいな鞄をさげていたころには、右手ですぐ出せるように、
 鞄を左側にさげていたもんだよ。君は鞄を右側にさげてるけど、
 それじゃ出しにくいだろ」 [...]
 「だって、そいつは左ぎっちょだもの」 [...]
 「石を投げるのも、ぎっちょだよ」...》p.434
   「第二部/第四編 病的な興奮/三 中学生たちとの結びつき」
・『カラマーゾフの兄弟(2)』ドストエフスキー/著 亀井郁夫/訳
光文社古典新訳文庫 2006/11/9

《「君たちとおんなじようなカバンをぶらさげていたころ、ぼくらは
 左から右にかけていたもんさ。右手ですぐに取り出せるようにね。
 でも、君は右から左にカバンをかけているんだね。
 それって取り出しにくくない?」 [...]
 「だって、こいつ左利きだもん」 [...]
 「石を投げるのも左なんだ」 ...》p.48
   「第2部/第4編 錯乱/3 小学生たちと知り合った」
・『ドストエフスキーII』(前半)ドストエフスキー/著 小沼文彦/訳
筑摩世界文学全集39 1974/1/1

《「僕が君たちと同じようにカバンをさげてたころには、みんなカバンを
 左側にくるようにかけてたもんだがねえ、右手ですぐに本がだせるから
 ね。ところが君は右側にくるようにかけているけど、それでうまく本が
 だせるかねえ」 [...]
 「だってこいつ左ききなんだよ」 [...]
 「こいつは石を投げるんでも左なんだ」 ...》p.162
   「第二部/第四編 感情の激発/三 小学生と近づきに」

*参照:第176号(No.176) 2009/4/18「名作の中の左利き(1)
『カラマーゾフの兄弟』」


 ●『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J・D・サリンジャー

(1951) (アメリカ)[参]
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J・D・サリンジャー
<赤毛の左利きのキャッチャー(?)、主人公の弟アリー>
――野球のミットといいますと、ファースト・ミットかキャッチャー・
 ミットということになりますが……。野崎孝訳では「ぎっちょ」。
 《弟は正真正銘の赤毛なんだ》という表記もあります。
"The Catcher in the Rye"
・『ライ麦畑でつかまえて』J・D・サリンジャー/著 野崎孝/訳
 白水社 1964 
(白水Uブックス 51 1984/5/20)

・『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J・D・サリンジャー/著
 村上春樹/訳 白水社 2003/4/11

《... 僕は弟のアリーの野球ミットについて書くことにした。
 そのミットは描写的な文章にまさにうってつけなんだ。
 冗談抜きでさ。弟のアリーは左利き野手用のミットを持っていた。
 つまり弟は左利きだったんだよ。...》p.65-66(5章)

*参照:第216号(No.216) 2010/6/19「名作の中の左利き(7)
サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』」


 ●『朗読者』ベルンハルト・シュリンク

(1995) (ドイツ)[参][傍]
『朗読者』ベルンハルト・シュリンク
――たとえとして「左利き」を恥じる被告がいたら……
・『朗読者』ベルンハルト・シュリンク/著 松永美穂/訳 新潮文庫
2003/5/28

《... 考えてごらん、誰かが自分の意志で破滅しようとしている。
 そしてそれを救える手だてがあるとしたら、きみはやってみるかい?
... 裁判の場面を思い浮かべてごらんよ、左利きだということを告白
 しない限り、有罪になってしまう被告がいる。犯行は右手による
 もので、左利きならその犯行はあり得ない。しかし彼は左利きだという
ことを恥じている。君は裁判官に、何がどうなっているかを言うかい?
... 左利きやホモを恥じるべきかどうかという話じゃないんだ。
 被告が恥ずかしがっているということが問題なんだ。》p.159-160

*参照:第192号(No.192) 2009/8/8「名作の中の左利き ―その5―
 『朗読者』ベルンハルト・シュリンク/著」


 ●『死因』パトリシア・コーンウェル

(1996) (アメリカ)(探)
『死因』パトリシア・コーンウェル [検屍官ケイ・スカーペッタ]
<左利きの探偵>(スカーペッタが左利きと分かるシーンがある作品)
――狭いことで有名だった超音速機コンコルドの機内でのシーン。
 原書名"Cause of Death"
・『死因』パトリシア・コーンウェル 相原真理子/訳 講談社文庫
 1996年12月5日


《(コンコルド機内で)「それじゃ、その問題は解決したわけだな」
 アスパラをつっついている私のほうへ身を寄せながら、ウェズリーが
 話を再開した。/「その問題って?」私はフォークを置いた。
 左利きなので、彼が邪魔なのだ。/「わかってるだろう。私たちが
 すべきことと、してはいけないことだ」ウェズリーの腕が私の胸に
 ふれた。...》pp.394-395
(参考)『検屍官研究』和田 奈津子 (編集) ワニブックス (1999/12)



 ●『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ

(2000) (フランス/中国)[外]
『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ
<左右逆転世界>映画スクリーンを裏から見ると、誰もが左利きだった
――フランス在住の中国人映画監督がフランス語で書きフランスで出版
・『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ/著 新島 進/訳
ハヤカワepi文庫 2007/3/8


《... 町に着いたときには映画の上映はすでにはじまっていて、僕たちは
 スクリーンの裏で立ち見をするしかなかった。その場所ではすべてが
 逆さまで、誰もが左利きだった。それでも彼女は、この珍しい催しもの
 を見逃したくはなかった。...》p.100(第2章)

*参照:第242号(No.242) 2010/12/18「名作の中の左利き(11)
『バルザックと小さな中国のお針子』他」


 ●『埋葬』リンダ・フェアスタイン

(2004) (アメリカ)(参考) 
『埋葬』リンダ・フェアスタイン [女性検事補アレックス・クーパー]
<右利きの犯人の特徴が説明される> 
――“ポーの家”の壁に生きながら塗り込められた白骨死体。
 《主人公、性犯罪訴追課長アレックスもまた生き埋めの恐怖に…。》
・『埋葬』リンダ・フェアスタイン 平井 イサク/訳 
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2006/12/1



 ●『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』クレシッダ・コーウェル

(2005) (イギリス)[参][F]
『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』クレシッダ・コーウェル
<左利きのバイキング・ヒーロー>(児童書)
――左利きで赤毛で、12歳にもならない、見た目は平凡な少年だが、
 北欧の海賊、バイキングのモジャモジャ族のカシラの息子
"How to Train Your Dragon"シリーズ3 (Cressida Cowell)
How to Speak Dragonese
(作者/ヒック・ホレンダス・ハドック三世、
 古ノルド語訳/クレシッダ・コーウェル 
 日本語共訳/相良倫子・陶浪亜希 小峰書店(2010.1)
・『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』クレシッダ・コーウェル
 相良倫子・陶浪亜希/共訳 小峰書店 2010/1/26



《ヒックは、昨年、自分が左ききだということに気づいた。それ以来、
 自分には剣術の才能があることがわかった。実際、海賊訓練プログラム
 のなかで、ただひとつ得意な科目が剣術だ。オイキッシュや
 ドッグブレスでさえ、いともかんたんに倒すことができる。
 モジャモジャ族一の剣士、ゴームレスから特別に手ほどきを受けている
 ほどだった。》p.137「11 女海賊」

*参照:第251号(No.251) 2011/2/19「名作の中の左利き(12)
『ヒックとドラゴン<3>天牢の女海賊』と赤毛」

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本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:<左利きミステリ>第6回 海外編(後編)再発掘作紹介」と題して、今回は全紹介です。

午前中発行の「週刊ヒッキイ」の(前編)では、新規に発見した外外作品の<左利きミステリ>を紹介しました。
弊誌『楽しい読書』のほうでは、以前に紹介していましたが、最近の[コラボ]でのリストに上げるのを忘れていた作品――中には参考作品も多いのですけれど――を紹介しています。

<左利きミステリ>自体、興味の無い人には、ただのゴミかもしれません。
でもね、一人でも楽しんで下さる方がいればいいか、と思ってやっています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(後)再発掘作-週刊ヒッキイ第680号
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