『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第578号 別冊編集後記
第578号(No.578) 2020/9/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」
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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第578号(No.578) 2020/9/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」
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過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
先輩の証言から学ぼう、というテーマの
22回目です。
元広島カープのエース・川口和久投手が
引退後に出版された異色の野球本で、
左利き必読ともいうべき、左利きの人の特徴や性格、
左利きの投手の心理やらなにやらから考察した
“サウスポー(左腕投手)論”の著書『反逆の左腕』から、
私がとても気になった部分を紹介する4回目です。
『反逆の左腕 サウスポー投手、極上の一球は、
マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』
川口和久/著 ネコ・パブリッシング 2001.8
目次
第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
投球の美しさを追究する
第2章 左のエースと右のエース―サウスポーは投球術ではなく、
感性でバッターを制圧する
第3章 サウスポー使いの名人達―サウスポーは
自分の長所を伸ばしてくれる人間には頭が上がらない
第4章 左対左・左対右の醍醐味―サウスポーは
最強の敵を相手にしたとき、思いがけない力を発揮する
金田正一、江夏豊、大野豊、新浦寿夫、石井一久…
人々を魅了してきたサウスポーには、
とんでもない個性があった!これは暴論か?あるいは新理論か?
かつてない野球論、ここに誕生。
史上に残る名投手・金田、三振にこだわった・江夏、
現役では工藤、石井など、左投手には右投手にはない魅力がある。
「三振こそ投手の華」を貫いた川口和久が語る新たな投手論。
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左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 22
◆ サウスポーは教えられたことがない ◆
サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本
川口和久『反逆の左腕』から(4)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そろそろ飽きてきた」という方もいらっしゃるかもしれません。
この辺で終わりにしようかと思いますけれど……
どうなりますか。
●左利きは妙な器用さをあわせ持つ
川口さんには二人の兄がいらっしゃるそうで、ともに右利き。
そのお兄さんが野球部に入り、
右でバットスイングしているのを横で見ていたそうです。
《そのため、野球を始めて、
見よう見真似で素振りを始めた時には、
何となく右でスイングするようになっていたのです。/
右利きの人間がスイッチヒッターに転向すれば苦労します。
いっぽう左利きの人間には妙に器用なところがあります。
王貞治監督のゴルフにしても、
別に特訓しなくてもこなせてしまうのです。/
僕にもそういう部分があります。
本来の特性が生きていたのでしょう。
両方の手足を同じように使えるのは、
やはり左利きに生まれたからなのだと思います。》p.59-60
...
今年からロッテに移籍した前阪神の鳥谷選手も、
元は右打ち(右投げ)だったといいます。
小さいころから並行して習っていた柔道の影響もあるそうですが、
《野球はどういうわけか最初から右投げ右打ちだった。
それが当たり前だと思っていた》(p.35)
*参照:
鳥谷敬著『キャプテンシー』(角川新書 2016/3/10)
第495号(No.495) 2017/6/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(29)
左利きってなんだ(その17) 快適左利きライフ入門(4)」
2017.6.14
左利きってなんだ(17)快適左利きライフ入門(4)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第495号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2017/06/174--hikkii495-.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b10adb93f4178dfc440cf9e17314d1d8
●サウスポーはギクシャクしてムダの多い投げ方
「第2章 左のエースと右のエース
―サウスポーは投球術ではなく、感性でバッターを制圧する」
自身も含めて、歴代のサウスポーは
大半が未完成のノーコンピッチャーだ、といいます。
《開き直るわけではありませんが、
サウスポーとノーコンは切っても切れない関係にある
と思います。
その証拠にコントロールがいいピッチャーというのは、
ほとんどが右ピッチャーです。》p.66
...
●サウスポーは教えられたことがない
そういう投げ方の汚さの原因はどこにあるかといいますと――
《サウスポーの人間は小さいころからきちんとした
ピッチングの指導を受けていないのです。(略)
サウスポーの指導に関しては、右ピッチャーのように
きちんとした指導理論は確立されていません。/
あるとしても、それは右ピッチャー用の理論を
単にサウスポー用に焼き直したものにすぎません。
それだとサウスポーには当てはまらない面が出てきます。
それに加え、サウスポーという人種は、
画一化された指導を嫌う、へそ曲がりな人間が多いのです。/
僕は小学校の5年生の夏ごろから
ピッチャーをやっていますが、
特別に教えられたことはあまりありません。》p.76
...
●サウスポーは天才肌の人間
《自分でいうのも変ですが、
サウスポーというのはどちらかというと
天才肌の人間だと思います。天才肌の人間は、
自分こそすべてというような考え方をしています。
いい換えれば、自分の世界にはいろうとした時に、
自分の世界にはいらせてもらえないと、
機嫌だって悪くなるものです。》p.112
...
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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」を紹介しています。
今回は、
(1)野球を始めたとき、見よう見まねで右打ちだった
と、
(2)サウスポーは特別な指導を受けたことがない
という点を中心にお話ししました。
最後には、「サウスポーは天才肌」という指摘。
私に言わせてもらえば、サウスポーピッチャーは、単なる「左利き」とはちょっと違い、個人プレーな部分があるということです。
その辺で、天才肌の部分が見えてくるのかもしれません。
天才というものは、孤高の存在ですからね。
左利きの人の中には、そういう部分にアイデンティティを感じる人もいるかもしれません。
・・・
詳細は、本誌で。
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--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』(4)-週刊ヒッキイ第578号
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第578号(No.578) 2020/9/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」
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第578号(No.578) 2020/9/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」
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過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
先輩の証言から学ぼう、というテーマの
22回目です。
元広島カープのエース・川口和久投手が
引退後に出版された異色の野球本で、
左利き必読ともいうべき、左利きの人の特徴や性格、
左利きの投手の心理やらなにやらから考察した
“サウスポー(左腕投手)論”の著書『反逆の左腕』から、
私がとても気になった部分を紹介する4回目です。
『反逆の左腕 サウスポー投手、極上の一球は、
マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』
川口和久/著 ネコ・パブリッシング 2001.8
目次
第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
投球の美しさを追究する
第2章 左のエースと右のエース―サウスポーは投球術ではなく、
感性でバッターを制圧する
第3章 サウスポー使いの名人達―サウスポーは
自分の長所を伸ばしてくれる人間には頭が上がらない
第4章 左対左・左対右の醍醐味―サウスポーは
最強の敵を相手にしたとき、思いがけない力を発揮する
金田正一、江夏豊、大野豊、新浦寿夫、石井一久…
人々を魅了してきたサウスポーには、
とんでもない個性があった!これは暴論か?あるいは新理論か?
かつてない野球論、ここに誕生。
史上に残る名投手・金田、三振にこだわった・江夏、
現役では工藤、石井など、左投手には右投手にはない魅力がある。
「三振こそ投手の華」を貫いた川口和久が語る新たな投手論。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 22
◆ サウスポーは教えられたことがない ◆
サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本
川口和久『反逆の左腕』から(4)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そろそろ飽きてきた」という方もいらっしゃるかもしれません。
この辺で終わりにしようかと思いますけれど……
どうなりますか。
●左利きは妙な器用さをあわせ持つ
川口さんには二人の兄がいらっしゃるそうで、ともに右利き。
そのお兄さんが野球部に入り、
右でバットスイングしているのを横で見ていたそうです。
《そのため、野球を始めて、
見よう見真似で素振りを始めた時には、
何となく右でスイングするようになっていたのです。/
右利きの人間がスイッチヒッターに転向すれば苦労します。
いっぽう左利きの人間には妙に器用なところがあります。
王貞治監督のゴルフにしても、
別に特訓しなくてもこなせてしまうのです。/
僕にもそういう部分があります。
本来の特性が生きていたのでしょう。
両方の手足を同じように使えるのは、
やはり左利きに生まれたからなのだと思います。》p.59-60
...
今年からロッテに移籍した前阪神の鳥谷選手も、
元は右打ち(右投げ)だったといいます。
小さいころから並行して習っていた柔道の影響もあるそうですが、
《野球はどういうわけか最初から右投げ右打ちだった。
それが当たり前だと思っていた》(p.35)
*参照:
鳥谷敬著『キャプテンシー』(角川新書 2016/3/10)
第495号(No.495) 2017/6/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(29)
左利きってなんだ(その17) 快適左利きライフ入門(4)」
2017.6.14
左利きってなんだ(17)快適左利きライフ入門(4)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第495号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2017/06/174--hikkii495-.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b10adb93f4178dfc440cf9e17314d1d8
●サウスポーはギクシャクしてムダの多い投げ方
「第2章 左のエースと右のエース
―サウスポーは投球術ではなく、感性でバッターを制圧する」
自身も含めて、歴代のサウスポーは
大半が未完成のノーコンピッチャーだ、といいます。
《開き直るわけではありませんが、
サウスポーとノーコンは切っても切れない関係にある
と思います。
その証拠にコントロールがいいピッチャーというのは、
ほとんどが右ピッチャーです。》p.66
...
●サウスポーは教えられたことがない
そういう投げ方の汚さの原因はどこにあるかといいますと――
《サウスポーの人間は小さいころからきちんとした
ピッチングの指導を受けていないのです。(略)
サウスポーの指導に関しては、右ピッチャーのように
きちんとした指導理論は確立されていません。/
あるとしても、それは右ピッチャー用の理論を
単にサウスポー用に焼き直したものにすぎません。
それだとサウスポーには当てはまらない面が出てきます。
それに加え、サウスポーという人種は、
画一化された指導を嫌う、へそ曲がりな人間が多いのです。/
僕は小学校の5年生の夏ごろから
ピッチャーをやっていますが、
特別に教えられたことはあまりありません。》p.76
...
●サウスポーは天才肌の人間
《自分でいうのも変ですが、
サウスポーというのはどちらかというと
天才肌の人間だと思います。天才肌の人間は、
自分こそすべてというような考え方をしています。
いい換えれば、自分の世界にはいろうとした時に、
自分の世界にはいらせてもらえないと、
機嫌だって悪くなるものです。》p.112
...
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」を紹介しています。
今回は、
(1)野球を始めたとき、見よう見まねで右打ちだった
と、
(2)サウスポーは特別な指導を受けたことがない
という点を中心にお話ししました。
最後には、「サウスポーは天才肌」という指摘。
私に言わせてもらえば、サウスポーピッチャーは、単なる「左利き」とはちょっと違い、個人プレーな部分があるということです。
その辺で、天才肌の部分が見えてくるのかもしれません。
天才というものは、孤高の存在ですからね。
左利きの人の中には、そういう部分にアイデンティティを感じる人もいるかもしれません。
・・・
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』(4)-週刊ヒッキイ第578号
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