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左利き:子育ての悩み―Yahoo!知恵袋

2005-12-12 | 左利き
12月10日ホームページ『レフティやすおの左組通信』のアクセス解析をしていると、chiebukuro.yahoo.co.jpからの訪問者がかなりありました。
たどってみると、Yahoo!知恵袋からの訪問者でした。
解決済みの質問―下記の質問の回答の最後、m_perompaさんのものにリンクが貼られていました。

Yahoo!知恵袋トップ > 子育てと学校 > 子育て、出産 > 子育ての悩み >

1才9ヶ月女の子がスプーンやクレヨンを左手で扱います。集中しているときは左手です。左利きでしょうか。気づいたとき右で持って、と直してあげるのですがまたすぐに持ち替えてしまいます。親としては右利きにしたいですが直る(もしくは一時的なもの)か経験のある方教えてください。
質問した人: tonkichisevenさん
▼ベストアンサーに選ばれた回答▼
可能性は高いと思いますが、小さなお子さんは、どちらでも使えるみたいですね。
左利きも都合の良いことがたくさんありますが、道具類では不便なこともあります。
まだ早いですが書道とか食事は右手で出来るようにしてあげた方がよさそうです。
今は、拘らないことも多いと思いますし、迷信かも知れませんが、左利きのこを無理に右利きにするとドモリ(差別語だったらゴメンナサイ)になると言われました。
理想は両手利きになるといいですね。
回答した人: mypet_gonta0202さん
●リンクの貼ってあった回答●
それは左利きの可能性が大です。
うちの息子もそうでした。

左利きは脳がそうなっているので、矯正はかなりのストレスになります。
子供が野球とかで両ききになりたいとか言わない限りそのまま育てようと思っています。
何も今まで不都合はありませんよ。
こちらに左利きの人に色々アンケートを取ったさまざまな考え方が載っています。
どうぞ参考にしてみてください。
参考URL: http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/
回答した人: m_perompaさん
それにしても、この手の相談あるいは質問が今も変わらず繰り返されています。
左利きの私にとって、左利きにも優しい左右共存社会の実現をめざして(ネット活動して)いる、私にとっては、なんともいえない気持ちになります。

幸い今回は私のサイトをご存知の方がいて、少しは浮かばれるという感じですが、実際にどれだけの方がどのようにサイトを見て、どういう感想をお持ちになられたのかがわからないので、不安がいっぱいです。

*
ベストアンサーがどのように選ばれるのか存じませんが、m_perompaさんの意見でなかったのは少し残念な気がします。

ベストアンサーの回答について感想を申しますと、いかにも右利きの人に受け入れやすい内容になっているな、と感じました。

「両手利きになるといいですね。」は、「戦争のない平和な社会がいいですね」というのと同じで、何人たりとも批判しがたい意見です。
しかし、そう言って非利き手を訓練させられるのは、たいてい左利きの子です。右利きの子に、両手が使えるようになるといいね、と言って左手を使わせる親や教師はまずいません。
これをみれば、いかに不公平な言葉であるかご理解いただけると思います。

「小さなお子さんは、どちらでも使えるみたいですね。」というのは誤解です。
どちらも使えるのではなく、成長の過程でどちらも使っているだけです。基本的な利き手というものは潜在していて、まだ表面に現れていないだけです。

「道具類では不便なこともあります。」これは事実です。

しかし、「まだ早いですが書道とか食事は右手で出来るようにしてあげた方がよさそうです。」というのは根拠が示されていません。
何をもってそう言えるのか、なぜそう考えるのか、私には納得できかねます。
右利きの人にとって便利なことが左利きの人にも便利だ、とは言い切れません。

結局、利き手というものの本質とはかけ離れたところで話がまとまってしまっていて、正しい回答になっていない、と私には感じられます。

これでは、いつまでたっても左利きの子に幸せはやってこない、というのが私の結論です。

◆ここで私の回答を書いておきます。

(1)この時期ではまだ左利きかどうかはなんともいえません。可能性はあると考えても良いでしょう。
 ただ、利き手がはっきりするのは8,9歳ごろといわれます。
 身体だけでなく、脳や神経系も左右均等に発達するのではなく、右側が発達する時期やその逆の時期があります。その結果、右利きの子でも、発育の過程で右手を使ったりそうでなかったりする時期があります。
 今は、偶然左手を使う時期かもしれません。
 本来右利きなのに、この時期に早合点して左利きだと思い、右手を使わせたところ右利きになり、左利きを右利きに直したと思い込む場合もある、と思われます。左利きの名残がある、という人もいますが、人の利き手というものは、人によりかなりの幅があります。
 半数以上の人はほとんどのことを右手で行う右利きですが、そうでない人もいます。右利きでも、目や足は左とか、ほうきの持ち方や雑巾の絞り方が違うとか、様々です。

(2)利き手は生来の性質で、右手を使えば右利きに左手を使えば左利きになる、といった流動的なものではありません。たしかに特定の動作においては、訓練の結果、右手なり左手なりが使えるようになる場合もあります。
 左利きでも男性に比べると女性の場合は、比較的右手使いができる可能性が高いといわれます。これは女性の脳が男性の脳に比べて左右の機能分化が極端でないからといわれます。
 しかし、幼児期は本来の利き手を確立させることが大事です。それを怠ると、両方とも非利き手並みの不器用な両手使いになる、といわれます。
 精神的ストレスの問題があるのはすでによくご存知でしょう。

(3)なぜ左利きだったら右利きに直したいと思うのでしょうか。それは親の勝手な願望です。子供はどう考えるでしょうか。
 なぜ左利きではいけないと考えるのでしょうか。この世の中が右利きに便利にできているからでしょうか。
 では、なぜ子供に圧力をかけるほうを選ぶのでしょう。なぜ左利きでも苦労することのない世の中にしようと考えないのでしょうか。
 かつては、女性や障害者や高齢者は暮らしにくい社会でした。しかし、今はそういう弱者に優しい社会に変えてゆこうとしています。左利きも同じです。左利きにもやさしい社会になれば、あなたのお子さんだけでなく、これから生まれてくるすべての左利きの子供たちが幸せに暮らせます。そういう考え方を身に付けて欲しいと思います。

*
実はこの質問を探し出すのに、Yahoo!知恵袋トップから改めて入ってみると、また別口の質問がありました。
今度は5歳の男の子の場合です。

これはまた別の機会に譲ることにします。

※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「左利き:子育ての悩み―Yahoo!知恵袋」を転載して、テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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