―第267号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年3月31日号(No.267)「私の読書論130-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(2)」
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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年3月31日号(No.267)「私の読書論130-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(2)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前回は、
「私の年間ベスト3・2019年フィクション系(1)」
でした。
2020(令和2)年3月15日号(No.266)「私の読書論129-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(1)」
2020.03.15
私の読書論129-私のベスト3[2019]フィクション系(1)
~ベスト3ぐらい
―「レフティやすおの楽しい読書」第266号
『レフティやすおのお茶でっせ』版
『新生活』版
今回は、「フィクション系」の2回目、終了です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 現代の古典SF -
~ 私の年間ベスト2019 フィクション系 (2)~
横田順彌明治小説コレクション全3巻
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前回のおさらい――
●(1)メルマガ用のお勉強の本
●(2)それ以外の古典の名作
●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
●(4)個人的な趣味の作品
●2019年に読んだ〈フィクション系〉ベスト3ぐらい
--
というわけで、
いよいよベスト3の紹介です。
●1位―横田順彌明治小説コレクション全3巻
(1)横田順彌明治小説コレクション全3巻 日下三蔵編 柏書房 2017
『時の幻影館・星影の伝説』 2017/8/1
―≪日本SFの祖・押川春浪と門人・鵜沢龍岳が遭遇する数々の摩訶
不思議―SFの奇才にして古典SF研究の第一人者・横田順彌が贈る、
科学と綺想、怪奇と幻想に満ちた“空想科学探偵譚”!≫
『夢の陽炎館・水晶の涙雫』 2017/9/1
―≪永久機関研究者の執念、日露戦争生還兵の予言、絵から抜け出
す幽霊、南極探検に端を発する怪事件、押川春浪と鵜沢龍岳が挑
む超常現象!SF、ミステリ、幻想…“空想科学探偵譚”復刻第2弾! ≫
『風の月光館・惜別の祝宴』 2017/10/1
―≪帝都を襲う怪事件―SFミステリ連作ここに大団円。科学か?迷
信か?押川春浪、鵜沢龍岳が挑む不可思議事件簿。そして伊藤博
文、乃木希典ら明治の英傑を巻き込む陰謀の驚愕の真相とは―
“空想科学探偵譚”最終章。≫
●2位―『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
(2)『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ/著
土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2008.8 [2005]
語り手キャシーの友人でもあるトミーへのルーシー先生の言葉――
・・・
老夫婦の冒険行『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ/著
土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2017.10 [2015]
連作短編集
『夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2011/2/4
●3位―『ブロードウェイの天使』デイモン・ラニアン
『ブロードウェイの天使』デイモン・ラニアン 加島祥造/訳
新潮文庫 1984.8
今回は、正統派で、「ブロードウェイの天使」を推しましょう。
・・・
ポプラ社〈百年文庫〉第40巻『瞳』収録
(紹介文)
『百年文庫 40 瞳』ラニアン/著 チェーホフ/著 モーパッサン/著 ポプラ社 2010/10/12
『短編ミステリの二百年1』小森収編 創元推理文庫 2019/10/24
「ブッチの子守歌」(直良和美訳)収録
解説「短編ミステリの二百年/第一章 雑誌の時代に」
<2 アメリカン・ユーモアとミステリの接近>で、
ラニアンについて約9ページ
*参照:『ブロードウェイの天使』について
2019(令和元)年6月15日号(No.249)-190615-
「私の読書論 120-読書生活&書籍購入50年(2)私のお気に入り」
2019.6.15
私の読書論120-読書生活&書籍購入50年(2)私のお気に入り
―第249号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『レフティやすおのお茶でっせ』版
『新生活』版
●私の今年2019年〈フィクション系〉ベスト1
☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡
~ 現代の古典SF ~
横田順彌明治小説コレクション全3巻 日下三蔵編 柏書房
第一巻『時の幻影館・星影の伝説』
第二巻『夢の陽炎館・水晶の涙雫』
第三巻『風の月光館・惜別の祝宴』
★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡
鵜沢龍岳、黒岩四郎、黒岩時子ら、押川春浪とその仲間たちが
初登場するシリーズ短編第一作「蛇」
長編第一作『星影の伝説』より
長編第三作『惜別の祝宴』
全レギュラー総出演の完結編
以下、略――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、2019年に読んだ本のなか――2019年に刊行された本というわけではありません、念のため――フィクション系の60冊ほどから、私のオススメのベスト3を紹介しています。
ここでは、引用部分の一部を紹介しています。
それ以外の文章は本誌で!
本誌をご購読の上でご覧いただけると、嬉しく思います。
(やっぱり購読してほしいですからね。)
・・・
本誌でも書いていますが、1位が三巻本というのはどうなのか、と。
でも、昨年読んだ本の中で、このシリーズがいちばん楽しかったというのも事実です。
ならば、それでいいのではないでしょうか。
著者の横田さんが亡くなられた年ということもあり、感謝の気持ちも働いている、とも言えそうです。
2位のイシグロの『わたしを離さないで』も、ベタな感じもしますが、よいと思ったので、これでいいでしょう。
他にも『日の名残り』や『忘れられた巨人』も非常によいお話でした。
『わたし――』がこの二編を上回ったのは、老人の思い出話より、若い人の成長の日々を描いたものの方が、読者として心に痛いからでしょうか。
3位の再読からの『ブロードウェイの出来事』デイモン・ラニアンも、お気に入りの作家の作品で、これにこだわるのも、初めて出会った高校生時代のことを思い出してしまうから、かもしれません。
人生は(曖昧となった/なりつつある?)記憶のなかにある、のでしょう。
・・・
では、詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論130-私のベスト3[2019]フィクション系(2)~横田順彌明治小説コレクション全3巻
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★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年3月31日号(No.267)「私の読書論130-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(2)」
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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年3月31日号(No.267)「私の読書論130-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(2)」
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前回は、
「私の年間ベスト3・2019年フィクション系(1)」
でした。
2020(令和2)年3月15日号(No.266)「私の読書論129-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(1)」
2020.03.15
私の読書論129-私のベスト3[2019]フィクション系(1)
~ベスト3ぐらい
―「レフティやすおの楽しい読書」第266号
『レフティやすおのお茶でっせ』版
『新生活』版
今回は、「フィクション系」の2回目、終了です。
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- 現代の古典SF -
~ 私の年間ベスト2019 フィクション系 (2)~
横田順彌明治小説コレクション全3巻
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前回のおさらい――
●(1)メルマガ用のお勉強の本
●(2)それ以外の古典の名作
●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
●(4)個人的な趣味の作品
●2019年に読んだ〈フィクション系〉ベスト3ぐらい
--
というわけで、
いよいよベスト3の紹介です。
●1位―横田順彌明治小説コレクション全3巻
(1)横田順彌明治小説コレクション全3巻 日下三蔵編 柏書房 2017
『時の幻影館・星影の伝説』 2017/8/1
―≪日本SFの祖・押川春浪と門人・鵜沢龍岳が遭遇する数々の摩訶
不思議―SFの奇才にして古典SF研究の第一人者・横田順彌が贈る、
科学と綺想、怪奇と幻想に満ちた“空想科学探偵譚”!≫
『夢の陽炎館・水晶の涙雫』 2017/9/1
―≪永久機関研究者の執念、日露戦争生還兵の予言、絵から抜け出
す幽霊、南極探検に端を発する怪事件、押川春浪と鵜沢龍岳が挑
む超常現象!SF、ミステリ、幻想…“空想科学探偵譚”復刻第2弾! ≫
『風の月光館・惜別の祝宴』 2017/10/1
―≪帝都を襲う怪事件―SFミステリ連作ここに大団円。科学か?迷
信か?押川春浪、鵜沢龍岳が挑む不可思議事件簿。そして伊藤博
文、乃木希典ら明治の英傑を巻き込む陰謀の驚愕の真相とは―
“空想科学探偵譚”最終章。≫
●2位―『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
(2)『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ/著
土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2008.8 [2005]
語り手キャシーの友人でもあるトミーへのルーシー先生の言葉――
《「大して助けにはならないかもしれないけれど、
覚えておいて、ヘールシャムにも少なくとも一人、
別の考えの人がいる。絵が描けても描けなくても、
物が作れても作れなくても、あなたはとてもいい生徒。
これまで出会った誰にも負けないいい生徒。
そう思っている人間が一人いるということをね」》p.46
・・・
《そのとき、
わたしは胸に赤ちゃんを抱いているところを想像しながら、
曲に合わせてゆっくり体を揺らしていました。
いえ、単なる想像だけならまだよかったのですが、
極り悪いことに、赤ちゃんに見立てた枕を抱いていました。
そして、目を閉じ、リフレーンを一緒に歌いながら、
スローダンスを踊っていました。/
「オー、ベイビー、ベイビー、わたしを離さないで……」/
(略)マダムが立っていたではありませんか。/
一瞬、わたしはショックで硬直しました。(略)
実に奇妙なことが起こっていました。(略)
その位置から頭を一方に傾げ、
ドアの内側を覗き込むようにして、わたしを見ていました。
そして……泣いていたのです。/
わたしを夢見心地から引き戻したのは、いま思うと、
マダムのしゃくりあげるような
泣き声だったのかもしれません。》pp.112-113
老夫婦の冒険行『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ/著
土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2017.10 [2015]
《「教えておくれ、お姫様」爺さんが言っている。
「おまえは霧が晴れるのを喜んでいるかい」/
「この国に恐怖をもたらすものかもしれないけど、
わたしたち二人には、ちょうど間に合ったって感じね」/
「わたしはな、お姫様、こんなふうに思う。
霧に色々と奪われなかったら、私たちの愛は
この年月をかけてこれほど強くなれていただろうか。
霧のおかげで傷が癒えたのかもしれない」/
「いまはもうどうでもよくなくって、アクセル? (略)
島へ渡してもらいましょう。最初一人なら、つぎはもう一人。」
(略)
「わかったよ、お姫様。
だが、もう一度だけ抱きしめさせておくれ」
(略)
「じゃ、さようなら、アクセル」/
「さようなら、わが最愛のお姫様」》p.477
連作短編集
『夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2011/2/4
●3位―『ブロードウェイの天使』デイモン・ラニアン
『ブロードウェイの天使』デイモン・ラニアン 加島祥造/訳
新潮文庫 1984.8
今回は、正統派で、「ブロードウェイの天使」を推しましょう。
《その小さな女の子(ドール)ってのは
まさしくちっちゃな人形(ドール)で、(略)
こんなチビだけども、またえらくかわいいんだ。(略)
その子はまるで歩道を引きずられるみたいな様子さ。
それなのにその小さな子が泣きわめくどころか、
にこにこ笑っているんだ。どうも不思議に思えるほどさ。》
《おれたちが誰だかわかったらしい。
マーキーはおれたちひとりひとりに順ぐりに笑いかけるぜ。
それからその小っちゃな手をベソ公にさしのべようとする。/
(略)なぜってマーキーはそのほうへ首をめぐらして、
いかにも耳をすましている様子なんだ、
そしてそれからおれたちにもう一度ほほえんで、
はっきりとこうささやくのさ――「マーキーのダンス」/
それから手を伸ばして、いつも彼女が踊るときのように、
自分のスカートをつまみあげようとする。
だけどその雪みたいに白い手は雪みたいに軽くゆっくりと
胸の上に落ちる。そしてマーキーはこの世じゃあ二度と
ダンスを踊らなくなっちまうのさ。》
・・・
ポプラ社〈百年文庫〉第40巻『瞳』収録
(紹介文)
《人間の心をみつめる濁りのない目。愛しいいのちの物語。》
《競馬の「ノミ屋」をしている「ベソ公」は、
名も知らぬ小さな女の子をとつぜん預けられ途方に暮れる。
少女の純真な心が大人を動かしていくラニアンの『ブロードウェイの天使』》
『百年文庫 40 瞳』ラニアン/著 チェーホフ/著 モーパッサン/著 ポプラ社 2010/10/12
『短編ミステリの二百年1』小森収編 創元推理文庫 2019/10/24
「ブッチの子守歌」(直良和美訳)収録
解説「短編ミステリの二百年/第一章 雑誌の時代に」
<2 アメリカン・ユーモアとミステリの接近>で、
ラニアンについて約9ページ
*参照:『ブロードウェイの天使』について
2019(令和元)年6月15日号(No.249)-190615-
「私の読書論 120-読書生活&書籍購入50年(2)私のお気に入り」
2019.6.15
私の読書論120-読書生活&書籍購入50年(2)私のお気に入り
―第249号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『レフティやすおのお茶でっせ』版
『新生活』版
●私の今年2019年〈フィクション系〉ベスト1
☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡
~ 現代の古典SF ~
横田順彌明治小説コレクション全3巻 日下三蔵編 柏書房
第一巻『時の幻影館・星影の伝説』
第二巻『夢の陽炎館・水晶の涙雫』
第三巻『風の月光館・惜別の祝宴』
★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡
鵜沢龍岳、黒岩四郎、黒岩時子ら、押川春浪とその仲間たちが
初登場するシリーズ短編第一作「蛇」
《「〈冒険世界〉の鵜沢龍岳です」/
「やあ、きみが龍岳君か。いつも、小説を読んでいるよ。
きみのことは、春浪さんから聞いている」/
黒岩が、にこやかに答えた。/
「あっ、いかん。自己紹介をするのを忘れた。黒岩四郎です。
これは、妹の時子といって、女子高等師範の学生です」/
「はじめまして」/時子と紹介された女学生が、
小さな声でうなずきながらいった。》p.19
《「龍岳君。時子は女のくせに、
〈冒険世界〉を読んでおってね。
きみの小説にすっかり夢中になっておるのだよ。
前から、会ってみたいといっておったが、
こんなところで会えるとは思わなかったな。
時子、どうだ、龍岳君は想像以上にいい男ではないか?
押しかけ女房になるか」/黒岩が、妹を冷やかした。》p.19
長編第一作『星影の伝説』より
《「ぼく自身は、長くて、あと五年の命と思っています。
静乃さん、あなたは、今度の危機を乗り越えるのに、
ぼくの何年分の精気を必要とするのですか?
三年分で足りませんか。もし足りるなら、それをあげます。
ぼくは、あなたと二年だけ一緒に暮らせれば、
もう思い残すことはない」/潮風がいった。/
「ぼくの精気を吸収なさい。
ぼくは、あなたのために死ぬのなら、なんの悔いもない。
そのかわり、ひとつだけ、あなたにおねがいがあります」/
「なんでしょうか?」/静乃がいった。/
「ぼくという人間が、この世の中に存在したという証を、
あなたの手で残していただきたいのです」/
潮風が、思いきったように、語気強くいった。/
「……はい。よろこんで」/
静乃が、溢れる涙の顔で、うなずいた。》
長編第三作『惜別の祝宴』
全レギュラー総出演の完結編
《龍岳が緊張した表情で、呟きながら春浪の顔を見た。/
「またもや、大事件だよ」/
春浪が、相変わらず重い口調でいう。/
「わたし、新婚旅行は取り止めにしましてよ。
ねえ、龍岳さん」/時子が目を輝かせて、龍岳にいった。/
「いや、その必要はありませんよ。
時子さん、ひっかかりましたな」/
春浪の声が明るくなり、笑顔になった。/
「咢堂先生たちは、ぜひ黒岩君と龍岳君の結婚を、
われわれと一緒に祝わせてくれと、のことです。
時子さんは、また首無美人の死体発見でも
期待しておったのでしょう」/
「そんなこと、ありませんでしたよ」/
みごとに、心の中を見抜かれた時子が、
顔を赤くしてうつむいた。》p.431
以下、略――
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本誌では、2019年に読んだ本のなか――2019年に刊行された本というわけではありません、念のため――フィクション系の60冊ほどから、私のオススメのベスト3を紹介しています。
ここでは、引用部分の一部を紹介しています。
それ以外の文章は本誌で!
本誌をご購読の上でご覧いただけると、嬉しく思います。
(やっぱり購読してほしいですからね。)
・・・
本誌でも書いていますが、1位が三巻本というのはどうなのか、と。
でも、昨年読んだ本の中で、このシリーズがいちばん楽しかったというのも事実です。
ならば、それでいいのではないでしょうか。
著者の横田さんが亡くなられた年ということもあり、感謝の気持ちも働いている、とも言えそうです。
2位のイシグロの『わたしを離さないで』も、ベタな感じもしますが、よいと思ったので、これでいいでしょう。
他にも『日の名残り』や『忘れられた巨人』も非常によいお話でした。
『わたし――』がこの二編を上回ったのは、老人の思い出話より、若い人の成長の日々を描いたものの方が、読者として心に痛いからでしょうか。
3位の再読からの『ブロードウェイの出来事』デイモン・ラニアンも、お気に入りの作家の作品で、これにこだわるのも、初めて出会った高校生時代のことを思い出してしまうから、かもしれません。
人生は(曖昧となった/なりつつある?)記憶のなかにある、のでしょう。
・・・
では、詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論130-私のベスト3[2019]フィクション系(2)~横田順彌明治小説コレクション全3巻
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