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左利き元教師の本、近刊『ぼくは左きき 本当の自分であるために』度会金孝著

2014-12-16 | 左利き
先日、友人で左利き仲間の渡瀬謙氏がメルマガ『サイレントセールスのススメ』525号で、著書『左利きの人々』
が重版され、12刷となり、累計5万部を超えていると報告されていました。


左利き関係の本は、過去に結構出版されてきましたが、大体「売れない」と相場が決まっています。
唯一売れた例外的な本といえば、今や伝説化している〈左利き短命説〉を流布する結果となったスタンレー・コレン『左利きは危険がいっぱい』(文藝春秋 1994/1)ぐらいでしょう。

左利きの人自体が少ないので、関心を持つ人が相対的に少なく、結果として読者も少ないということなのでしょう。

そういう背景の中、これだけボチボチながら売れ続けているというのは、左利きに対する社会の受け止め方の変化というものも大きな要因になっているのかもしれません。

そして何より、安価で手に取りやすい文庫本の小著であること、見開き一ページ建ての多項目短文形式の読みやすいスタイルといったハード面も大きな要因でしょう。

もう一つ私が指摘しておきたいことは、左利きの人は少数派ではあっても、滅亡することなく、次から次へと新たな世代が生まれ続けているという事実です。
そういう人たちの存在が、十年ごと数年ごとに、左利きの人も含めて、左利きに興味を持つ世代が現れてくるという現象につながっているです。


さて、そういう次世代、新世代の人たちも含めて、興味を持って読んでほしい、左利きの本がまた出版されます。
私自身まだ見ていないので、内容については詳しいことは何も言えませんが。

大阪の零細出版社からの本で、一般の書店に並ぶのか、あるいはマス・メディアで取り上げてもらえるか、まったく不明ですが、機会があれば読んでいただきたいものです。
(16日現在、アマゾンで予約受付中 ↓ 18日発売予定)

『ぼくは左きき 本当の自分であるために』度会金孝(わたらいかねたか)著 日本機関紙出版センター 2014/12/18


・出版社の紹介文:
右利きに矯正すべきかどうか…。左利きで生まれてきた子どもを持つ親たちが直面する悩みに、著者自身左利きであったことの体験を通して思い至った子どもへの愛情あふれるアドバイスの数々。もう思い悩む必要はありません。

・出版社のブログ:2014年12月2日近刊案内『ぼくは左きき 本当の自分であるために』(度会金孝/著)

著者の度会金孝(わたらい・かねたか)氏は、その略歴によりますと、ご自身左利きで、元・中学校教師として活躍されていた人です。
1943年生まれということで、私より11歳年上、戦後育ちとはいえ終戦直後で、それだけに左利きとしては私より“キツイ”状況で過ごして来られたものと推定できます。

目次↓を拝見しますと、ご自身の左利きとしての経験を含めて、左利きの子供たちの接し方などについて書かれているようです。


『ぼくは左きき 本当の自分であるために』目次
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はじめに
第1章 左利きあれこれ
 1 「人」という文字の深い意味
 2 利き手ということ
 3 人は、素晴らしい適応力を持っている
 4 「左利き」をめぐって
 5 手は第二の脳
第2章 わたしの体験から
 1 自分が自分ではない
 2 自分が分からなくなる
 3 呪縛に陥る――自己の否定
 4 体が悲鳴をあげる
 5 森田療法との出会い
第3章 花開く個性
 1 自分が自分であるために
 2 「矯正」はやめましょう
 3 E・フロムの言葉から
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読後の感想等は、また後日手に入れてから、報告したいと思います。


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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利き元教師の本、近刊『ぼくは左きき 本当の自分であるために』度会金孝著」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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