現代日本では華やかな表面とは裏腹に、一年に児童虐待の相談件数10万件、少子化時代にも関わらず児童養護施設では3万人近い子供達が暮らしています。
その背景にはグローバル化が進展した結果、富める者と貧しい者の格差が拡大し、社会の分断をもたらしていることが原因と考えられます。
そこでNPOフク21は、主に養護施設卒業者を対象に、メンタルを患った方、ニート、引きこもりの方達などに、交流会や就労支援やシェアハウスの運営などの事業、活動をしています。
代表の福田茂雄さんは本人が養護施設で育ち、様々な苦労を乗り越え自立して、社会で頑張って活躍してきました。
そして経験した苦しい体験を肥やしに人への優しさに変えて、同じ様な境遇で育った若者達に、無償の愛であるべき道に導いています。また私の様なお金に余裕のない者にも親切にしてくれて、シェアハウスに安く泊めさせてくれたりします。
また現在日本では、「どうせ頑張っても報われるとは限らない。だったら今を楽しく生きよう。」みたいな享楽的な現状肯定型の価値観が、社会にある程度あると思います。
しかしこのフク21の交流会の講演では、養護施設で育って今は自身で物づくりの事業をしている会社の社長さんが自分の経験を語ったり、「人は変われる!」、「努力は報われうる!」みたいな前向きな人生応援のメッセージを伝えています。
私は高度経済成長期の様な努力が結果に結びやすかった時代ではないと思います。しかし「努力は嘘つかない。」という様に、その人がした努力に応じて、結果には必ずしも結びつなかくても、人間としてはそれに応じて成長できると思います。
これからの時代を生き抜くためには、短期的には結果がでなくても、コツコツ自分を磨いていくことが重要と思います。
さらに言えば、「人間としての成功とは地位やお金より、自らの天分(適性、素質、能力)を完全に生かしきることだ。」と松下幸之助さんはおっしゃっていて、私もそうだと思います。
また福田さんの人生が、それを如実に物語っていて、2年前に私が私が彼の事業構想の青写真を聞いた時に、本当にできるかな?と思いましたが、彼はどんどんそのビジョンを実現してきています。
児童養護施設を出た方や、なかなか働けない方や、メンタルを患った方や、シングルマザーなどの生きづらさを抱えた方は、こちらのフク21に関わるといいと思います。
こちらで悩みを相談したり、交流会で希望が持てる話を聞いたり、就労支援を受けてまた働ける様になったり、シェアハウスで仲間を見つけて暮らしたり、この厳しい時代を元気に生き抜いてもらえたらと思います。
写真は元プロボクサーのチャンピオンで、養護施設で育った平成の明日のジョーと呼ばれる坂本博之さんの半生を漫画化したものです。
私も読みましたが、様々な苦労を乗り越え自分を鍛えていく人生に感動しました。
皆様も読むことをお勧めします。
3月に発刊予定です。
読みたい方は、info@ngofuku21.orgまでメールしてください。
どうぞよろしくお願いします(^_^)