私に最近に響いたすごく励まされ、また考えさせられた言葉達です。
「グズグズ頑張る。」
引用元 「こころの力の育て方 レジリエンスを引き出す考え方のコツ」著 大野裕
「高度の教育を受けたユダヤ人の子供達は、おっとりとしてどこか不安気にオドオドとしているが、標準的な教育を受けた日本人の子供達は、迷いなくテキパキと迅速に行動する。」
引用元 「ユダヤ人の教養 グローバリズム教育の三千年」著 大澤武男
日本では一般的にテキパキ頑張ることが良しとされる傾向が強いと思います。
しかしこの本ではある大学生はメンタルの不調などから、不登校や引きこもりになったりして留年しても粘り強く頑張り卒業して、なんとか就職先も見つけた話しが載っていました。
彼はなかなかテキパキとはできずグズグズですが、諦めて中退はせずに自分のペースで努力し続けてどうにか卒業できて、精神科医の著者はそういう姿勢なら、今後もおそらく大丈夫だろうと書いてありました。
私も大学は高校時代の不適応のトラウマからメンタルなどの調子を崩してしまい6年通い、どうにか卒業しました。その時はまさに「グズグズ頑張る」感じでした。
今になってこちらの本を読みそういうあり方を肯定されて、私もなかなかテキパキはできないですが、そういう迅速ではない効率があまり良くない様なマイペースな頑張り方でも、ありなんだと学びすごく励まされました。
また別の本にある小学校の行事で、他人と異なることを恐れない学習熱心な民族のユダヤ人の子供達は、著者の印象は一見かなりオドオドしたおっとりした感じでした。
しかし集団主義の標準的な教育を受ける日本人の子供達は、テキパキした迷いのない俊敏な動きをしていたとあります。
それはなぜかというと、ユダヤ人の子供達は普段は学びや探究や議論をしつつ、その時はオルタナティブ教育のモンテッソーリやかつての一時期の日本のゆとり教育みたいに、自分でやることやその方法を自ら考え出す様に言われていました。
しかし日本人の子供達はやることもやり方も教師からあらかじめ「答え」を教えられていたから、迷いなく行動してテキパキしていたらしいです。
また私は今は仕事が始まるまで時間はある程度は自由な中で、どう過ごすかは明確な答えがない中で、グズグズ迷いながら何をなすべきか遅くとも考えながら少しづつ進むみたいなあり方も、今の日本の与えられた「答え」を迷いなく進むだけでなく、必要なことかと思います。
私はSDGsの新しいあり方が求められる現代は、これまでの日本人に多かったあらかじめある「答え」の追認や改善ばかりではなく、根源的で斬新なイノベーションを起こせる面があるユダヤ人の思考力などの良い部分は学びたいです。
私は時にそういうじっくり自分の頭で何が本質かを考えながら、迷いながらグズグズと頑張り進むことも大切かと思います。