エコなニコニコ日記 社会企業エコフェアネットワークのブログ

厳しい時代を生き抜き、よい社会を作るために環境問題や格差問題の代替案である私の事業や参考になるだろう情報を書いています。

私には衝撃的な学びになった本、弁護士の伊藤真さんが書いた[考え抜く力]について!

2020-04-22 10:57:40 | 生き抜く知恵
私は半年程前に、家の近くの図書館で司法試験で多くの合格者を出している伊藤塾の塾長である伊藤真さんが書いた、自分なりに物事の「本質」を探求して考えていく思考力を磨くための本を借りました。

彼は今の自民党政権による、国民のいろいろな自由を公の秩序の維持を名目にして統制していく、憲法改正に反対しています。
その様に、彼は法律家なのにあるべき論ばかりでない物事の実相、真実を的確に把握している様な聡明さに驚きました。

今の日本の教育は、知識詰め込み型の受験などのテストの突破することを、目的とするあり方が多いと思います。
私もそういう教育を受けてきたので、長年自分で答えを考えるより、すでにある成功者や学者などが教える答えを探して、それをほぼ鵜呑みにする様な生き方をしてきました。
しかし現実には、答えとは教科書やペーパーのテストや成功哲学みたいな絶対的な解答がある訳ではなく、答えは必ずしも一つではなく複眼的な見方が必要な多様な解釈があり、現実や時代によって適切な答えは変わっていくものだし、また人によって自分に合った答えは異なる面もかなりあるかと思います。

ただもちろん「なんでもあり」ではなく、尊ぶべき普遍的な原理、原則や憲法の理念は重要だし、理系にある様な科学的な一つだけの「真実」はあるし、また社会でのルールや責任は大切と思います。
しかし、現代社会は社会の空気や社会通念や固定概念をどこか「常識」として、温暖化や格差などの新しい現実への対応の必要性と、実際のあり方はかなり大きな乖離があるかと思います。

そこで私は最近天文学者のガリレオが、天動説ではなく地動説を研究して発見した様なあり方に学びたいと思います。
それは科学的な実験により自分なりに現実の問題をなぜ?と考えて分析して、仮説の解決策を考えて(演繹法)、実験を通してそのあり方の妥当性を検証していき(帰納法)、そして答え(真理)を見出していく思考法は大切と思います。
簡単に言えば自分なりのPDCA(plan.do.check.action)の試行錯誤のサイクルがもっと必要と思います。

また自分の頭で考えることは、最初は慣れなくてなかなかうまくいかなくても、別に完璧な正解を期待しなくてもベターな判断を大切に、考え続けることにより思考力がだんだん磨かれていき、また自分なりに考えることは苦しいことではなく、かなり楽しい習慣になると思います。

私は今まで正社員にならないといけないという、「あるべき生き方」をするために必要な収入の高さや結婚、老後などから考えてきました。
しかしこの本を読んで、いつまで経っても採用がもらえない成れる可能性のかなり低い、仮になれてもメンタルや適性から続かない可能性の高い様なあるべき論にとらわれない様にしたいです。
それより今の実際の自分に合った答えを自分なりに考えて見出して、それを着実に改善していくことの方が必要ではないかと思う様になりました。

もちろん生きる責任や義務は果たしながら、それと共に自分らしい生き方、働き方をしていきたいと考えています。
また手帳に自分なりに考え抜いて現実から考えて妥当な望ましいあり方の予定を書き出したら、今までの自分にはない自然なあるべきフィット感を感じられたことが印象的でした。

そして21世期のアベノミクスの様な金融資本主義の危うさや、格差や少子高齢化や国家財政1100兆円の借金などの、新しい「不都合な真実」に対して真摯に向き合いたいです。
今までの時代の答えが必ずしも通用しない中で、過去の解答を盲信しないで、伊藤さんの文章にある様に「理解する→記憶する→考える→表現する」様に、今までのあり方や理論を基に自分なりに考え抜く思考力を磨き、新しい答えを生み出して今の時代を生き抜き、かつ社会の課題の解決を目指していきたいです。

権威者達の教えによる知識詰め込みばかりで、しかし実際の自分の人生がなかなかうまくいかず悩んでいる様な方達にも、こちらの本はお勧めします。
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