DANCIN`HEART

あなただけが 私の恋人♪
 思い出して あの浜辺を♪
ふと見交わす あなたの瞳に 
赤い太陽が 満ちあふれて♪ 

真夜中の

2010年06月15日 | 日常生活

夜10時頃にお風呂を済ませ、大好きな「ショパンの夜想曲」を聴きながら、うとうとしていた。

左横になっていた私が、正面に向きを替えたその時に

胸に少し違和感を感じた。

ん?

身体が沈んでいくような、これまで体験したことのないような息苦しさに襲われた。

もしかして・・・このまま永遠の眠りになるのかなぁ~~

次第に気が遠くなるような感じで怖かった。

急いで、隣で熟睡中の夫を起こした。

「ねぇ~夜間診療の病院を聞いて貰いたいの」

時計の針は12時を回っている。

仕事がある夫を動かす訳にはいかない・・・・。

長男の運転で、近くの総合病院の急患夜間診療を受けた。

車の中での私は、ハァ~ハァ~と過呼吸から来る息苦しさ。

心電図と胸部レントゲンを撮ることになった。

酸素は足りているらしい。

こんな事って、初めで困惑した。

どうしたの、私??

簡単な検査を終えて、先生の所見を伺うと

心電図も脈拍も胸部レントゲンでも異常はありませんが

細かいことは精密検査をしないと分かりません。

疑われるのは、血管の先が細くなってくる狭心症・・・・・?

お薬を2錠出しますので、帰られたら1錠飲んで休んでください。

その朝、品川にある病院に向かった。

初めての循環器科だ。

心電図は2回。1回目は、そのままの状態、2回目は負荷後の心電図だ。

それから、胸部レントゲンを撮られた。

若い先生に尋ねた。

「真夜中にも胸部レントゲン撮ったんですけど、いいんでしょうか?」

「大丈夫ですよ、毎日撮っている人もいますからね。」

人の身体だと思って・・・・もう。

被曝量は少しでも、永久に身体に残る放射能・・・・でしょう?

嫌だわ~~。

でも・・・仕方ないわね・・・・・。

自問自答しながら、結果を聞く。

それで・・・・何?何処が悪いの?

「心電図も脈拍も胸もノーマルですね。精密検査の必要はないでしょう、

過呼吸は、心理的なものだと思います。」

そうよね、心臓は強いもの私・・・・?

今は亡き義父が、カテテールを入れる精密検査を受けたことがあった。

検査結果、心筋梗塞だと分かった義父は、延命の為のバイパス手術を拒否した。

そのとき74歳だった義父は、約2年後に突然他界した。

「手術して衰えた身体のまま生きるのは耐え難い。今のままで構わない。」

義父は、きっぱりとそう言った。

今、思うと、痛みを堪えていたのだろう、眉間に皺を寄せた表情が思い出される。

痛かっただろうに痛いと弱音を吐かなかった義父。

辛いことも辛いとは一度も聞いたことがない。

いろんな科があるけど、特に緊急を要する「循環器科」

緊急と言えば、脳外科もそうだし、考えたら他にもたくさんある。

命はひとつ。

使命感に燃えた先生は多いのだろうか?

医学の世界も日進月歩。

先生方には、感謝の気持ちがいっぱい。

いろんなタイプの先生がいらっしゃるけど

ただ、ただ、感謝。