Lespedeza Museum of Photography レスペデーザ写真美術館

カメラマンな管理人のおたく趣味の雑記と二次創作&コスプレ写真のブログです。Lespedeza(萩)の花言葉は柔軟な精神。

戦艦「武蔵」と潜水空母「伊400」と「干し柿」

2015年05月07日 21時20分33秒 | 時事ネタ&ニュース

2015年5月6日のゴールデンウィーク最終日、連日動きまわった疲れからまったりと過ごしていたのですが太平洋戦争関連で驚くべきニュースが2つほど飛び込んできました。

戦艦武蔵:火を噴く46センチ砲 射撃中の写真発見
毎日新聞 2015年05月06日 12時00分(最終更新 05月06日 16時31分)

3月にフィリピン沖で71年ぶりに所在が判明した大和型戦艦二番艦「武蔵」と推定される主砲発射の瞬間を捉えた写真が見つかったというのです。巨大な艦影から大和型戦艦であることは間違いなく、また写真が武蔵の砲術長の遺族が保管していたことから武蔵のものと考えられるこの写真。モノクロ写真ではあるものの凄まじい発射炎が一目瞭然でニュースを知った時はあまりの衝撃に飛び起きたのでした。

大和も武蔵も主砲発射の瞬間を捉えた写真はこれまで存在しないとされていたのでこのような歴史的発見があったのは本当に驚きでした。

そしてもう一つの大きなニュースがこちら

伊400:NHKで“幻の潜水艦”の映像を世界初公開 きょう放送
まんたんウェブ 2015年05月06日

日本海軍が太平洋戦争末期に建造した「伊400型潜水艦」。専用の攻撃機「晴嵐」を搭載する「潜水空母」とも呼べるこの異形の巨大潜水艦の特集がNHKの教養番組「歴史秘話ヒストリア」で5月6日に放送予定と4月末に発覚し、当時騒然となったのでした。

伊400型潜水艦というとDMMのオンラインゲーム「艦隊これくしょん-かんこれ-」やアニメ「蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ」で存在を知った方も多く(この場合姉妹艦の伊401の方が有名ですが)、上記のまんたんウェブの記事でも歴史秘話ヒストリアの番組プロデューサーが艦これに言及するなどおたくな方々にも注目される番組となりました。

で自宅で録画しながら歴史秘話ヒストリアを観たのですが、潜水空母の計画立案から艦載機「晴嵐」の紹介、戦況の悪化に伴う仕様変更に技術者がどう対応したかの苦労話と続き、非常に見応えがある内容でした。

しかし、終盤番組の流れが一変。伊400の乗組員の方々のエピソードが非常に興味深かったのです。戦局が悪化する中ベテランの水兵が戦死し若手のみで伊400の乗組員が編成された中でその人達がどのような思いを抱いて最後の出撃に赴いたかを紹介されていて感慨深いものがありました。

その中でも広島県出身の山西義政氏のエピソードが話題になりました。伊400は最初で最後の作戦となったウルシー環礁への攻撃を行う直前に日本が降伏。攻撃続行を一部士官が訴える中で艦長の決断で作戦を中止し日本に帰還。山西氏も故郷に帰ったのですが、山西氏の故郷広島市は原爆で壊滅状態になっていました。

家族を原爆で失い、戦後の闇市で干し柿売り(伊400で同僚に干し柿を貰ったのがきっかけ)で身を起こしてその後中国地方で一大勢力となるスーパーゆめタウンの経営企業イズミの会長となったことが知れ渡ると株式会社イズミのサーバーがアクセス多寡で不安定化。

多数の方が歴史秘話ヒストリアを観て山西氏の干し柿エピソードが関心を呼んだのかTwitterのトレンドに

○伊400
○干し柿
○イズミ

が入る事に。自分自身季節外れの干し柿をどうにか手に入れられないかと思うに至ったのでした。日本海軍の秘密兵器の紹介のみで終わると思っていたのが実際にあの戦争で戦った方々の証言に改めて接したことで太平洋戦争に関して深く考えさせられる番組となりました。

NHKはやはりいい番組を作ってくれるとしみじみ感じました。

混迷の時代こそチャンスだ 道なき時代に、道をつくる
山西 義政
丸善プラネット
コメント
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