本日このようなニュースがありました。
訪れてみたいアニメ聖地:「ガルパン」「ラブライブ!」など88カ所 アニメファンら選出(まんたんウェブ)
一般社団法人アニメツーリズム協会による
日本各地のアニメ聖地の中から観光立国日本の起爆剤となる可能性を持った88ヶ所を選出する
企画の2018年度版が発表になったのでした。
『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(20188年版)』一覧※PDF注意
上記のリンクに選出された地域と関連する作品の一覧があり、どんな内容かと眺めていたのですがふと気になることが。
あの有名作品が入っていない
アニメの聖地巡礼と聞いて思い浮かべる作品は人それぞれだとは思うのですが、近年に作られ日本国内が舞台でかつ作品の人気も高かった筈の作品が悉く選外になっていたのです。当初ネットで目にしたのは
「京アニ(京都アニメーション)のあの作品がなんで入っていないの?」
という疑問の声でした。確かに聖地巡礼で話題になった作品なのに選外になっている作品があったのです。例を出すと
○「けいおん!」(滋賀県豊郷町)
○「たまこまーけっと」(京都市)
○「響け!ユーフォニアム」(京都府宇治市)
○「Free!」(鳥取県岩美町)
※順不同
そして京アニ作品以外にも聖地巡礼で話題になっていたのに選外のアニメがありました。
○「花咲くいろは」(金沢市)
○「のうりん」(岐阜県美濃加茂市)
○「この世界の片隅に」(広島県呉市)
○「夏目友人帳」(熊本県人吉市)
※順不同
これら以外にも知名度の高い筈の作品が選外という扱いになっていて正直、首をかしげていました。暫く考えている内にこれらの作品に共通項がある事に思い至ったのでした。それは
選外になったアニメ作品の原作の出版元およびアニメの企画元がKADOKAWA系ではない
という事でした。昨年大ヒットした映画「君の名は。」などKADOKAWA(角川書店)ががっちり噛んでいる一方で例に上げた作品はKADOKAWAが関わっていない作品ばかりだったのです。
実は今回の企画を実施したアニメツーリズム協会、主要会員の一角に大手出版社のKADOKAWAが入っていて
日本のアニメ聖地88の選出にも(KADOKAWAの)影響が出ているのでは?
と考えるようになったのでした。
世界に誇れる日本のアニメの聖地をという事で88ヶ所の聖地が選ばれた筈なのに選出した組織の会員に大手出版社がいたが為にその影響がモロに出るというのは国際的な企画としてどうなのよ?
と物凄く遠い目になりました。今回の「日本のアニメ聖地88」、実は自分の推し作品が選出されていたのですがこうも結果が偏っていては諸手を挙げて喜べませんでした。
偏向しまくっているとしか思えない今回の選出結果とは別に自分の好きなアニメ作品とその聖地をちゃんと応援していこう
と心に強く誓ったのでした。
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聖地巡礼 - 世界遺産からアニメの舞台まで (中公新書) |
岡本 亮輔 | |
中央公論新社 |