


アート・ブレーキーといえば、「モーニン」や「チェニジアの夜」だがあえてpiscesを取り上げたが今日もへそ曲がりに、In my prime VOl2だ。(笑)レーベルがTimeless、録音は1977年11月。かつてのジャズメッセンジャーズの輝きには一歩劣るし、御大もだいぶ衰え始めた時期のアルバムだが、当時の新進気鋭のメンバーを迎えご機嫌な1枚に仕上がっている。このメンバーで来日した時に中野サンプラザでライブを見たが、往年のパワフルさはさすがになかったが、やはりドラムソロは魅力的だった。
個人的にはB面のRonnie's dynamite ladyがお勧めだ。アルバム全体のテンポが軽快で心地よいのだがこの曲が一番。カーティス・フラーのtbがまるでtp、tsもasも同様で三管楽器が渾然一体で点でなく面で押し寄せてくる感じ。ピアノとベースの絡みも興味深い。御大のバランス感覚はさすがで、うまく他のメンバーを煽りつつ最後はジャンと自分でピリオドを打つ。
side A
1.Life every voice and sing
2.Free for all
3.Hawkman
4.People who laugh
side B
1.Time will tell
2.Ronnie's a dynamite lady
(personnel)
Art Blakey(drums)
David Schnitter(ts)
Robert Watson(as)
Valery Ponomarev(tp)
James Williams(piano)
Dennis Irwin(bass)
Curtis Fuller(tb)
Ray Mantila(perc)