このところ更新さぼり気味にて、再度気合を入れ直し書き綴りますのでご期待あれ。で、今宵はアート・ファーマーのportrait of Art farmer。録音は1958年4月、5月。レーベルはContemporary。リリカルでロマンチックなサウンドで定評があるアート・ファーマーだがまだまだちょっと肩に力が残りつつも、流麗な演奏で清々しい。後年の枯れた感じのファーマー節とは一味違う。ミュートがずいぶんと力強いのだ。やはりミュートはマイルスかな。
メンバーが興味深い。ピアノにハンク・ジョーンズ、ドラムにロイ・ヘインズ(なんと御年90歳で現役。!!2,3日前にライブがあった)そしてベースは弟のアディソン・ファーマー。実に渋い。ハンクはさすがの演奏、この人は本当に安定してどんな相手にも会わせられるのでスタジオミュージシャンの鏡のような人だ。ロイもしかり。この二人がガッチり脇を固めているのでファーマーも伸び伸び演奏している。
お勧めはB面2曲目のBy myself。ファーマーのミュートとハンクが秀逸である。
side A
1.Back in the cage
2.Stablemates
3.The very thought of you
4.And now---
side B
1.Nita
2.By myself
3.too late now
4.earth
(personnel)
Art farmer(tp)
Hank Jones(piano)
Addison farmer(bass)
Roy haynes(drums)