今宵の一枚はズート・シムズのZoot!。1956年の録音でレーベルはriverside。!のない方が有名だが個人的にはこちらが好き。派手さがない堅実なプレーヤーとして、スイングの名手として有名なプレーヤーだが、音がガンガン前に張り出す演奏ではなく、どこか懐かしさが漂う、ウエットな演奏である。明るい音色ではあるが原色のギラギラした明るさや眩しさがではなく、2段階ぐらいトーンが落ちた明るさだろうか。どこかデクスター・ゴードンに繋がる気がする。演奏スタイルは全然似ていないのだが。
気にいっているのはジャケットの写真。この時代(1950年代)のLPは素晴らしいジャケットの写真が多くどれもこれも本当に魅力的で目移りするほどだが、中でも強烈なインパクトを受けた。眉間の皺が印象的である。絵になるジャケットだ。
side A
1.Why Cry?
2.Echoes of you
3.Swim,Jim
side B
1.Here and Now
2.Fools Rush In
3.Osmosis
4.Taking a Chance on Love
(personnel)
Zoot Sims(as:on Jim and Osmosis only)(ts)
Nick Travis(tp)
George Handy(piano)
Wilbur Ware(bass)
Osie Johnson(drums)