今宵の一枚はハービーハンコックのwatermelon man、録音は1961年5月。レーベルはBlue note。言わずと知れたハービーのデビューアルバムである。なんといってもこのアルバムの白眉はA面1曲目のwatermelon manだ。Jazzファンには耳タコの印象的なメロディーは、乗りが良く腰を振り足を踏み鳴らしてリズムに合わせ、思わず踊りたくなる。ハービーはもちろんだが、デグスター・ゴードンが良い。コルトレーンが聴いていて正直疲れるが、彼はどこか肩の力が抜けリラックスしたサウンドでニンマリ、楽しい。個人的には一番好きなts吹きである。
A面とB面ではずいぶんと趣が違う。どこかノンビリモードで懐かしいユッタリしたサウンドの前者に対し、後者はサウンド全体がグッとモダンになり、響きに切れが出てくる。フレディーとゴードンの吹奏楽器もスピードを上げ、緊張感溢れる音になる。ハービーは作曲の才能が素晴らしい人で、全曲書下ろし。初リーダーアルバムから今日を予感させるかのようだ。
side A
1.Watermelon man
2.There backs full
3.Empty pocket
side B
1.The maze
2.Driftin'
3.Alone and I
personnel
Herbie Hancock(piano)
Freddie Hubbard(tp)
Dexter Gordon(ts)
Butch Warren(bass)
Billy Higgins(drums)
ジャケットの写真を撮ったのになぜかSDカード行方不明で画像アップできず。(トホホ)。