今宵の一枚はDon FriedmanのMeant to be。録音は1987年、レーベルはAlty。Don Friedmanといえば、circle waltzが良く知られ世間ではEvans派とされているが、このアルバムを聴くと全然違う。Evansよりはるかにダイナミックで音数も豊富。ソロ演奏ながらまったく飽きない。耽美的ですらあるEvansに比べ、力強く儚さなど微塵もない。パワフルにグイグイと押してくる感じだ。タッチの強さは格別。 このアルバム日本のレーベルである。録音場所もエンジニアも日本人である。ソロの演奏ながらまったく飽きることなく聴き入ってしまうのは演奏も素晴らしいが、録音が秀逸。pianoのおもしろさ、音色の多彩さを余すところなく表現し、これでもかとシャワーの如くpianoの音が降り注ぐ。 埋もれた名盤かもしれない。機会があればぜひ、聴いて欲しい。
side A
1.Meant to be
2.New dawn
3.Let's dance
4.Circle waltz
side B
1.Beautiful love
2.Body and soul
3.Apart
4.Waterside
(personnel)
Don Friedman(piano)