今宵の一枚はHerbie MannのHold on, I'm coming、録音は1972年のライブ。レーベルはAtlantic。ご機嫌なサウンドだ。ノリノリでここまでflが陽気に唄うライブはなかなかお目にかかれない。というより、他にはないのでは。?A面冒頭のDavid Newmanとのダブルflは迫力満点。flでもここまでpowerfulで攻撃的lな音が出せるものだ、と感心する。この曲、bassがブンブン唸るのが印象的でおもしろい。思わずリズムを取りたくなるほどにファンキー。一転してバラード調の2曲目、flからtsに楽器を替えたDaxid Newmanに魅せられる。達者なものだ。Herbie Mannというと『Memphis Underground』がまず頭に浮かぶが、プロデューサーさとしても優秀で自らレーベルを起こし有望な新人を発掘した。ちなみにChick CoreaもHerbie Mann bandの出身である。
このアルバム驚くほど音が良い。ライブとは思えないほど良い録音でこれがまたこのアルバムの魅力だろう。レンジも広く、各楽器の粒立ちがよく、音が前に出てくる。
side A
1.Soul beat momma
2.Never can say goodbye
3.Respect youurself
side B
1.Memphis underground
2.Hold on,I'm coming
(personnel)
Herbie Mann(fl)
Daxid Newman(fl,ts)
Sonny Sharrovk(guitar)
Pat Rebillion(piano)
Andy Muson(bass)
Reggie Freguson(drums)