今宵の一枚は久々のLed Zeppelin。録音年月日がバラバラなCODAだ。レーベルはもちろんSwan song。Led Zeppelin最後のアルバムがこのCODA、最終楽章である。所謂編集物で録音年月日がバラバラながらなぜか不思議と統一感があるアルバムに仕上がっている。個人的にはPresenceと並ぶ傑作だと思う。とにかく無駄のない効果的な音創りで、Hard rockの真髄。とりわけBonzoことJohn Bonham のdrumsが凄い。圧倒的である。学生時代は耳タコでZepばかり聴いていたが、いつ聴いても彼のdrumsは新鮮。独特という形容詞しか思い浮かばないグルーブ感とリズム感は、他の誰にも似ていない。彼こそがLed Zeppelinだ、ということを確信させられるアルバムである。
Zelleinの凄いところはグループとして一体感と完成度の高さである。4人全員が卓越した力量があり、Soundが緻密で音に対峙するのでなく、包む込まれる感じ、だろうか。各パート個々が有機的であることはもちろん、全体でより有機的に機能することが、他のバンドと違うところ。自然と疾走感が生まれ、飽きがこない。
このアルバムで一番興味深いのはJohn Paul Jones。B面2曲目のDarleneでpianoを弾いている。これが上手いし実に曲に合い素晴らしい。bassやkeyboardの演奏力の高さは先刻承知だがこのpianoにはやられた。Nicholas Hopkinsばりの演奏である。
side A
1.We're gonna groove
2.Poor TOM
3.I can't quit you baby
4.Walter's walk
side B
1.Ozone baby
2.Darlene
3.Bonzo's MONTREUX
4.Weaaring and tearing
(personnel)
John Bonham(drums)
John Paul Jones(bass,piano)
Robert Plant(vocal)
Jimmy Page(guitar)