はい、学研よりの新刊のご案内!!
『天を裂く―水野勝成放浪記―』(大塚卓嗣)
作者は第18回学研歴史群像大賞出身の大塚卓嗣氏。
ちなみに、智本光隆は第14回(w
これ前も書いたような・・・
さて、主人公の水野勝成。徳川家康の従兄弟です。
ですが、とにかく逸話の多い人なので、
まずどこを取り上げるのか・・・これって書き手からすると、
楽しくもあり、混乱のもとでもあるんです(w
今作の場合は、主に「放浪時代」
帯の「戦国最強フリーター」がそれを表してますね。
徳川家を出奔し、秀吉の勘気を被り、
そして流れ流れ・・・佐々、小西、黒田・・・
このあたりの描写が、個人的にはとても好きな感じです。
そして作中、勝成が常に意識している人物が2人。
ひとりは井伊直政。
もうひとりは石田三成です。
しかし・・・なかなか三成と接点をもってくれないので、
読んでいるとヤキモキ(w する感じも。
そして、舞台は関ヶ原へと向かいます・・・
直情に見える若いころと比べて、
後年はけっこう、強かに変貌を遂げているかも(w
あと、「この人がここで登場?」みたいな意外感がけっこうありました。
蹴鞠名人の方が、何か妙に気になったな・・・
そのあたりはみなさま、ご自分でご確認をお勧め致します。
水野勝成の「風狂」を是非!!
『天を裂く 水野勝成放浪記』 特設ページ http://honchu.jp/topics/tenwosaku/special.php
智本光隆