歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

楠木正具、伊勢に生きる!!

2014-01-31 00:50:48 | 神剣の守護者
元々、この学研ネオ歴史小説シリーズ打ち合わせの初期、
「主人公は編集部に電話があって、『その人、本当にいたの』」「さあ?」
って答えるくらいの人がいいんですよ。
・・・そんな話が担当氏からあったんです。


ところが、、、私に先立って出版したお二人の主人公は、
狩野永徳と水野勝成。
「さあ?」となるまいなw
なんでこんなことを書いているのかというと、『神剣の守護者』の発売以来、
「楠木正具って実際にいたわけじゃないんでしょう?」
と聞かれることしばしばあり、、、
実際、有名人の子孫を主人公にした作品は多いですが、
先に言ってしまうと、『神剣の守護者』では私が創作している部分が多いですが、


「楠木正具という人間は実在しました!!」



『楠氏後裔 楠正具精説』(昭和13年) 表紙には菊水紋。


目次



上の画像は昭和13年刊行の『楠氏後裔 楠正具精説』
著者は藤田精一氏。
『新田氏研究』『楠氏研究』など戦前、南朝関係の研究書を数多く書かれています。
そしてこの『楠正具精説』はおそらく唯一であろう、
楠木正具の「研究書」です。
(「楠木」と「楠」の記述は混合して、使用しています。
現在は「楠木」とするのが主流ですが、伊勢楠木氏は「楠」が多い)


そして、私が『神剣の守護者』を執筆するに際し、
主要参考文献の筆頭にあげる一冊です。


実はここ数日の取材などで、「楠木正具は実在した!」ということを、
もっとアピールした方がいいのでは?とアドバイスいただきまして。
だから、研究書を上げているのも安直なんですがw


実際、この『楠木正具精説』は系図を取り上げている部分が多いですし、
「活躍」の部分も、『太閤記』諸本に拠っています。
・・・そして、『神剣の守護者』もそれによる訳でw
生年が不明なので、実際の年齢も不明です。
これはまあ、楠木一族には多いかw


ですから、
「楠木正具という人間が北伊勢の大地に生き、そして戦った」
だからこそ、歴史作家の出番もある!創作も生きてくる!と思う訳です。
少なくとも、智本光隆の場合は!!
つまり、、、作者が勝手に「正具のあったかも知れない人生」を書いている・・・と(笑


・・・まあ、先日の取材でそんなことしゃべりまして。
しかも、割とテンション高く!
ちょっと『楠正具精説』の紹介がてら、
実在性を語ってみました。藤田先生への感謝も含めて。


・・・しかし、この『楠正具精説』ですが、
面白い?のは随所に「楠ヒーロー」と記述し、
正具を完全に、当時の正成並みのヒーロー扱いしていることですね。


確かに・・・楠木氏といえば正成の死後、
斜陽の南朝を必死に支えるイメージの方が強く、
織田信長の大軍を、完膚なきまでに叩きのめした正具には、
スター性が強く感じられたのかも知れません。


この本の出版は昭和13年。
7年後に戦争は終わり、楠木が国民のヒーローだった時代は終わりますが、
ちょっと時代がずれていたら今頃、
四日市駅前に「楠木正具騎馬像」とかが建っていたかもw




そうなると、やっぱりこれに近い像?
ああ、、、戦国時代だから鎧が違うか。



智本光隆

日本経済新聞1月29日夕刊!!

2014-01-30 20:03:51 | 神剣の守護者
昨日(1月29日)の日本経済新聞夕刊の、
「目利きが選ぶ今週の3冊」で『神剣の守護者』が紹介されました!!


・・・なぜ、前日までの告知がこのブログでなかったかというと、
作者本人のところに連絡が来たのが、今日の昼だったから・・・
さっさく、昨日の日経夕刊の確保の方法を考えましたよ、私は。





スキャンしました。
『神剣の守護者』の部分(上段右)を、下記に抜粋します。


神剣の守護者(縄田一男 文芸評論家)
 昨年から学研の時代ものの単行本がずんと面白くなってきた。
 若き日の秀吉が楠木正成の末裔から草薙剣を渡される、という
 物語の王道を行く伝奇ロマンの快作だ。




縄田先生、ありがとうございます。
これを励みにして、これからもがんばりたいと思います。
感謝申し上げます!!



智本光隆

煥乎堂『神剣の守護者』コーナー!!

2014-01-29 20:15:02 | 神剣の守護者
さて、前々回の更新で、、、



前橋の煥乎堂本店様。



1階のエスカレーター前の・・・




『神剣の守護者』の特設コーナーが出来ました!!
(パネル付き!!)



ありがとうございます!!芥川賞、直木賞に囲まれています!!!
前橋に生まれ、前橋に育ち、そして前橋の土に・・・な人間としましては、
嬉しいです!
旧本店が今での健在なら、あの螺旋階段をすべりおりて、
この喜びを表したいと思います!!


今後とも、よろしくお願い申し上げます。まず、感謝
そして、みなさまも是非に煥乎堂へと!!



智本光隆

三重歴史研究会!!

2014-01-29 12:07:32 | 神剣の守護者
連絡をいただきまして、
三重県四日市市に本部のあります、
三重歴史研究会様が『神剣の守護者』を三重が舞台の作品であるとして、
当地にてご紹介くださるとのことです。


三重歴史研究会様、ありがとうございます。
三重の、四日市の方に認識していただくのはやはり嬉しいですね。
これからも、よろしくお願い致します!!



近鉄四日市駅周辺。
なお、そこの高そうなホテルに泊まったわけではなくww



智本光隆

取材!!そして煥乎堂特設コーナー

2014-01-28 14:01:00 | 神剣の守護者
さて、、、と。
実はこれから『神剣の守護者』の取材でございます!!
先週に引き続き、ありがとうございます。注目度が上がるのは嬉しい限りです。
詳細は、後日にw


それと、


前橋の書店の老舗 煥乎堂様に『神剣の守護者』の特設コーナーができました


ありがとうございます!ちなみに、1階正面入り口入って、すぐ右側です。
(エスカレーターの前!)
許可をいただいて写真を撮影してきたのですが、ちょい今は時間が。
次回更新で詳しくお伝えします!!



煥乎堂 http://www.kankodo-web.co.jp/



では、、、今は取材へと!!



智本光隆