歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

本能寺将星録紀行8―天王山 水無月の山道―

2011-01-30 01:49:16 | 本能寺将星録
「本能寺将星録紀行」第8回、舞台はいよいよ天王山へ。
明智、羽柴の雌雄を決した山として、歴史にその名を刻んでおります。
東海道本線山崎駅から徒歩で10分程度(途中から山道)



「天王山登り口」別の看板が目立つな。

 
宝積寺山門と本堂。


宝積寺は皇太子時代の聖武天皇によって神亀2年(725)に創建されました。「宝寺」の通称が有名。

智本光隆の歴史群像大賞優秀賞受賞作『風花』にも、宝積寺は登場しております。
『本能寺将星録』では山崎の合戦において細川勢の先鋒・阿閉貞大が布陣した設定になっております。
まさに直下は山崎の合戦場になります。


 
レールは丸太の伐り出し用か?


本堂の裏からは山頂へと続く山道。時期は6月末、作中の時期ともほぼ一緒。
同じ道を細川忠興も登っております。珠子らも遊びに来たかも?


 
途中から見た風景。桂川、そして宇治川。


今回は写真が多いので2回に分けて。


サッカー日本―オーストラリア戦は延長へ。
勝利への願いを込めて更新!!




本日発売日!!

2011-01-28 08:11:21 | 本能寺将星録
今日は『細川忠興戦記 本能寺将星録』下巻の発売日でございます。
どうも今回は配本が早い?のかな。早くもお手に取って頂いた方、ありがとうございます。
上巻の時は書き忘れましたが、感想等はこのブログに書き込んで頂いて構いません。

さて、先週の担当・A田氏との打ち合わせは無事終了。どうやら、次も書かせて頂ける様子。
現在、ボチボチと構想に入ってはいるのですが。
何だか、頭の上を黒田官兵衛と高山右近がまだ飛んでるような。
忠興と珠子ではなく、何故だかこの2人が延々とループしてる・・・

前作、『関ヶ原群雄伝』は全3巻で構想開始から完結まで1年10ヶ月。
一方、『本能寺将星録』は構想込みで8ヶ月強。
後半、本当に怒涛のような日々でした。
短いけれど濃密な時間。歴群新書的には色んな意味でスタンダードではないかも知れませんが、
思い入れの深い作品となりました。

それでは、細川忠興と珠子の物語に、最後までお付き合い下さいです。


智本光隆

本能寺将星録紀行7―石清水八幡宮 鎮護の白羽―

2011-01-25 02:37:21 | 本能寺将星録
え~前回、ただの「けいおん!!」紀行になってしまったことは置いといて。
「本能寺将星録紀行」第7回は岩清水(男山)八幡宮です。
石清水八幡宮は平安時代の貞観元年(859)の創建、南都大安寺の僧・行教は九州の宇佐八幡宮において、
「我、都近き男山の峰に移座して国家を鎮護せん」との神託を得ました。
以来、比叡山延暦寺に対して都の南西を守護する皇城鎮護の守護神とされております。

さて、京阪電車の八幡市駅から男山ケーブルカーへ。



そう言えば、ケーブルカー乗るの相当ひさしぶり。
前回は比叡山、7年くらい前?


このケーブルカーは大正15年の創業。戦時中の供出で廃止されたのは愛宕山と同じ。
こちらは昭和30年に再建されております。(距離は短くなったようですか)

いざ行かん、山頂へ。



裏参道に通じています。その鳥居。ちなみに禁煙。うちの父親ならここから引き返すに違いない。


実は1月28日発売の下巻では、忠興が男山へ登っております。
ですが、取材の時点ではこの八幡様、登場するかどうか未定。
同じルートで上れば良かったかなと、執筆時点で深く後悔したもの。
このケーブルカーだと裏参道の方へと回ってしまいますしね。

上院を半分回り込むような形で三ノ鳥居、そして参道正面へ。
この一直線の参道、そして朱塗りの本殿は作中にそのまま登場しています。


 
月の光の中、参道を進む細川忠興(今は昼だけど)

 
朱塗りの本殿の前で忠興を待つ男とは?続きは下巻で!!(しかし、改修工事中なのが少し残念)


社殿は何度も炎上しており、現在の社殿は徳川三代将軍・徳川家光によって寛永11年(1634)に造営されたもの。
作中の時点とは違うのですが。
まあ、そこは雰囲気を優先!!(いいのか?歴史作家として)

源義家はこの岩清水八幡宮で元服、八幡太郎と称されました。
智本光隆が歴史群像大賞に応募した『風花』の主人・新田義顕(新田義貞の嫡男)は清和源氏嫡流筋、
そして『本能寺将星録』の細川忠興も足利一門です。一度は参拝したと思っていました。
まずは両手合わせましょう。そしてもろもろを・・・


 
赤の鉄橋は御幸橋。


再び、ケーブルの方へと戻る。
山頂から望む。淀川、木津川、桂川が合流する。対岸北には忠興の居城・勝龍寺城、そして・・・

次回に、続け!!



購入した白羽の矢。軍記物などでは白羽の矢は神の意思を示す。
忠興に示された神意とは?

『本能寺将星録』下巻到着!!

2011-01-23 02:51:27 | 本能寺将星録
今週の金曜日、1月28日発売の『細川忠興戦記 本能寺将星録』下巻の見本が到着しました!!





帯で隠れていますが十文字槍を手に馬を駆る細川忠興。そして、羽柴秀吉が表紙に登場!!

東上する羽柴秀吉の大軍勢。
蒲生氏郷、津田信澄はどう動くのか?
自らの想いを忠興に告げる明智光秀。
高山右近の掲げる「正義」
そして、黒田孝高との最後の決着。
珠子に迫る危機。
その先に、忠興の見据える「天下布武」はあるのか!!

・・・てな感じですか!?
『本能寺将星録』はこれにて完結。上巻に引き続き、よろしくお願い致します。

さて、今週は将星録紀行を更新しないと。こちらもあと2、3回かな?




紅梅!!

2011-01-21 02:56:36 | 日記
昨日は大寒でしたが、近所の公園の紅梅が満開だそうな。





7、8本ある木の南のものだけが満開に。
残りも順次咲いて行くとのこと。

なお、『本能寺将星録』の下巻見本が到着!!
近日中にこのブログで表紙の紹介を。

今日は担当・A田氏と打ち合わせ。
準備(というほど、大仰でもないけれど)でこんな時間にカタカタやっております。
さてさて、どうなるものかねえ・・・


智本光隆