歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

新作2稿!!

2012-09-29 01:02:47 | 日記
新作の第2稿を編集さんに送信!!!
・・・疲れた。なんか、どーしょーもなく疲れたです。
思うに、9月って毎年、妙に疲労と感じるような気がする。
季節の変わり目だからか?指が動かなくなったりとか・・・
まあ、毎年1稿か2稿を上げているのが、どうにもこの季節の気も。


新作の情報、どこまで書いてよいのやらで。
今度、担当氏に聞いてみるかな。
ちなみに、まだこれが2稿なので、入稿したわけではないです。
入稿すると→校正→出版の流れになりますが、、、
まだ、先が長いやねぇ。


さて・・・目下の課題は仕事場に散乱している、資料の数々を整理しないと(w


で・・・ここ数日の「ちょっと待て!?」を2つ。
ひとつは、今日のベイの同点の追いつかれ方。
・・・今更か?
もうひとつは、自○党の総裁選。
いや・・・そんなのアリかと?



智本光隆

日本をあきらめ・・・たくも時々なる

2012-09-26 00:00:20 | 日記
今日(ああ、もう昨日だ)、我が家にこんなの来そうな。


民○党「すみません、お宅のブロック塀に(某国会議員の)ポスター貼らせてもらえないでしょうか?」
父   「駄目」


・・・ってのがあったそうな(w
その後・・・


父   「この前の選挙(衆院選)の時に来てから、1度も来ねえじゃねえ。選挙終わったら、顔見せないん?」
○主党「・・・伝えておきます」


いや、絶対に伝えないと思う!!


別に他党が来るわけでもないけどさ(w


なお、本ブログに政治的意図は一切ありません。
ただ、この日の一風景の描写なだけで。


と・・・新作第2稿は今週がスパート。
ファミレス行こうっと。。。



智本光隆

豊臣蒼天録秘話第4回―松平忠輝1―

2012-09-24 21:52:06 | 豊臣蒼天録
さて、次は松平忠輝について。
『関ヶ原群雄伝』との最大の違いは、忠輝の存在と言えます。
歴群では関ヶ原の合戦後~大阪の陣を描いた作品は多々あったと思いますが、
忠輝の出番はというと、そんなにはないかな・・・とは。
担当氏にも「新鮮で良い」と言われたかな?


はい、白状します!
実はこの忠輝、作者の「勘違い」がまず生み出しました。
二条城会見の時に人質役で、大坂城に入っていたと完全に思い込んでました。
12歳の時に秀忠の名代で大坂城に来たのを、間違えて覚えていたな・・・
「大坂城にいるんだから、このまま豊臣方にしてしまえ!」的なプロット作ってから、
人質は義直、頼宣だと気がつきました。
忠輝が代わりに立候補(w して、大坂城に入っているのが、ちょっと強引ですね。


で・・・忠輝といえば、避けては通れないのは父・徳川家康との関係。
家康に出生時から嫌われた、その後も冷遇されていた・・・
史実では大坂夏の陣後に改易、臨終の席にも呼ばれなかったと言います。


・・・何故、そこまで嫌われ、改易されたのか?
これは結構、諸説が入り混じっています。
容貌が見にくかったから(あ、すみません。この容姿、本作中はざっくり無視でしたw)
大坂夏の陣がらみ・・・
そして、義父・伊達政宗との関係・・・
作中の理由は忠輝の「資質」から来るものだとしています。
実際のところ、母親(茶阿局)は石田三成系の人間とも見られるので、
そのあたりも関係しているのかな・・・と思ったりもしています。


本作では秀頼と共に、忠輝の成長でもありました。
秀頼の成長は作者の意図したところですが、忠輝に関しては「勝手に成長してくれた」という面が強く(w
父家康に愛されず、それ故に反乱し、それを乗り越えて秀頼と共に歩み出す・・・と。
当初から漠然とこのイメージはあったものの、書く内に固まってきたような感じがします。
それなので、1巻の冒頭を読むと、ちょっとキャラに違和感あったりしますが(w
それと、2巻の235ページの「金扇」の大馬印を仰ぎ見る忠輝(と幸村)!!
これ、作者のイメージそのものです。三好先生、ありがとうございます。


ひとつ、忠輝で悔いが残るとしたら、、、
幼い頃の家康との初体面シーンを、描写する隙間がなかったことですね。
作中、結城秀康が無理やり合わせたことになっているのですが。
いっそ、このブログで書こうかな(w

新作第2稿!!

2012-09-20 03:21:30 | 日記
新作の第2稿がそろそろ、スパートに!
一応、今月末が目途です。
しかし、疲れがたまり易いのだよねぇ、この頃。。。
と、うちの父親に以前ぼやいたところ、
「仕事してんだ。当たり前だ」と一言。
・・・さすが、高度経済成長時代を生きて来た男は容赦ない。
ただ、肩凝りの悪化→握力の低下はなんとかならんもんかね・・・



最近、撮り溜めていた聖闘士星矢Ωをまとめ観る。
・・・邪武はなぜ、メキシカンスタイルとか、
ライオネットボンバーってあんな強力だったの?とか、
キグナスダンスに往年の滑らかさがないのが残念とか、
シャイナさん、仮面はいいの!とか色々ありますが・・・


毎度、思うことは「いや、ひとりだけゴールドってずるいだろ、星矢!」ってことだ。
そのあたり、どんな経緯があったのやら。。。



智本光隆

豊臣蒼天録秘話第3回―豊臣秀頼3―

2012-09-17 00:09:52 | 豊臣蒼天録
そして、最終巻と相成りまして・・・
ラストはもう、「秀頼覚醒」の巻ですね。
「目覚めたら別人」とか、かなり突っ込まれました(w
当初案ですと、高台院を義治なんかが連れて来て、
秀頼の覚醒を促す・・・みたいな流れで考えていました。
でも、それだと周りくどくなるのと、とてもページ数が足りないので、現行とあいなりまして。


お陰で1巻、2巻・・・特に2巻の高台院がらみの伏線ぽいの、ざっくり捨て去られていますが(w
でも、これで良かったかなと思います。母が死に、大阪城は焼けています。
この2つは秀頼を閉じ込めておく鎖と檻・・・そういう描写のある作品は多いです。
本作では淀の方は死を持ってして秀頼に独り立ちを促し、
帰るべき大坂城は焼け落ちて、秀頼成長の糧となった。。。


思えばこの『豊臣蒼天録』で死んだ豊臣方は加藤清正、大野治長にしろ、
そして福島正則らもすべて、秀頼を「天下人」とするための捨て石になった・・・ということでした。
本作の場合、それに秀頼が応えて成長してくれたのだと思います。


さて、最後に終章での世界観について。
質問も寄せられていましたが、どこの大名がどこに行ったのやら(w
もっと時間があれば・・・じっくり考えると楽しそうでですが、
残念ながら作者も大まかにしか考えてません。
多分、どう考えても「そうなるか?」ってことにしかならない気がしています。


ただ、豊臣家のこれからの利益は米ではなく、海外との交易で賄うというのが、根本にあるのは確かです。
なので、徳川家のように広大な直轄地を有してはいないでしょう。
(ただ、関ヶ原以前の二百万石は取り戻していますよ?)
ラストで関白を辞めてしまったので、それは或いは混乱の種かも知れませんが。
でも、秀頼にはあの「視点」に立って欲しかったので、ああなりました。
智仁親王が皇位に就けたのか、菊亭晴季は権力を握れたのかは・・・
ほら、秀頼も随分と「悪党」になったし(w
そのあたり、大谷義治がさっくりと処理したと思います(待


義治といえば、あのラストシーン。
あれは実は、『関ヶ原群雄伝』をあと2巻くらい書いたら、終章に使う予定でした。
義治が琵琶湖に鐘切の太刀を捨てる・・・
・・・『関ヶ原群雄伝』は「俺たちの戦いはこれからだ!」的に終わってますが、
別に打ち切りとかじゃないですよ?仮に書くしたら・・・の話。
実はあの話、没になった序章に「異国の雨」というのがありました。
それと対になって「蒼天の国」というのが、実は当初から頭の中にありました。
ある意味あのラストは、「シリーズ6巻」の幕引きであったのかも知れません。


でも、終わってみれば豊臣秀頼が太刀を捨てるのが、一番相応しかったように思います。
天下統一した彼の寿命がこの先、どれだけあるのかは分かりません。
でも、秀頼の戦いこそ「これから」だと思います。
彼の生まれ持った使命は戦場に立つことではなく、この国を「自由の国」とすることにあるのですから。



晩夏に咲く向日葵。そして、蒼天。