歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

福島の大地の恵み

2011-08-29 01:13:55 | 日記
昨日、うちの妹が友人から貰ったもの。



福島県産。「桃」


おお、普通に買ったらいくらの代物だ?
ちなみに産地は福島市内だそうです。
風評被害に対する政策なんて、どうにも期待出来ませんが、
取りあえず、簡単に出来ることは、、、




大変、美味しく頂きました!!
それを、このブログでアピールしてゆくべし!!!



ベイスターズ・・・
もう、愚痴るネタもなくなっている。
知っていました?三浦よりもメジャーでセットアッパーやってる、
斎藤隆のほうが勝ち星多い、この事実を!!



智本光隆

豊臣蒼天録1 見本到着!!

2011-08-26 00:37:01 | 豊臣蒼天録
発売までちょうど、1週間。
見本が到着したので、このブログでもご紹介したいと思います。


                   

             『豊臣蒼天録1 二条城の変』 2011年9月2日(金)発売!!



中央に豊臣秀頼、そして左右には松平忠輝と真田幸村!!
そして、彼らが乗り越えるべき乱世の巨人・徳川家康。
若き3人(ま、幸村そんなに若くもないか・・・)が、揺るがぬ権力者たる家康に挑む。
見下ろす大御所の瞳に宿る色は威圧か、敵意か、それとも・・・


ちなみに、今回のカバーイラストは三好載克氏です。
かっこいいです!ありがとうございます!!!
秀頼もそうですが、家康の渋さが!!!


いよいよ、来週発売です。よろしくお願い致します。



智本光隆

蘇我氏滅亡 20年目の真実

2011-08-23 00:18:16 | 日記
TBS系列の「今夜はヒストリー」は結構面白いです。
少し前に本能寺の変も取り上げてましたし、
幕末の長州で「そうせい候」毛利敬親とか、「お?」って感じの人を取り上げたりします。
正直、最近のNHKの同種番組より好きな気も・・・
南北朝やったらどうなるんだろうか、興味あります。


さて、その「今夜はヒストリーの」の今日(8月22日)は「大化の改新」に関して。
中大兄皇子に入鹿を殺され、蘇我蝦夷は邸に火を放って自害します。
そこで「これで、蘇我本家は滅亡します」とアナウンサーが。。。


よみがえる記憶・・・
中2の時、歴史のテストがありました。
「大化の改新で蘇我氏は滅亡した」との○×の2点問題があり、、、
(石川麻呂とかいよな~)と思って×にしました。
そしたら、何でか不正解。
納得できず、職員室で担当の先生に、
「不正解おかしい!!」
と蘇我氏について質問する、純粋な中学生の俺。
「じゃあ、特別に1点(半分)だけあげる」
とは担当の社会科の先生(30歳くらいの女性)
「いや、正解じゃなきゃおかしいです」
と食い下がる。
で、納得できずに資料を集める。
「蘇我氏の滅亡は壬申の乱の蘇我赤兄!!」
と騒いでました。
明らかにうんざりする先生。そしたら、斜め前にいた去年の社会科担当の先生が、
「分かった、智本(実際はここは本名ですが)。やる、2点やるからな」
と言うので矛を収めた次第。


・・・まあ、その先生には恨まれたらしく、
その学期の社会の成績は90点とか取っていながら2×でした。
完全な報復措置。
大らか?な時代だ。


あれから20年、滅亡は蘇我「本家」と聞いて・・・時代がついに俺に追いつく!!!
(なお、大学入試の時は普通に、蘇我氏の滅亡は壬申の乱って問題ありました)


なお、当時のテストで歴史93点。英語9点とかありました。
足して102点か、惜しい!
・・・うん、少し英語で取り過ぎたか。。。



昨日、ザスパ草津のトレーディングカードを購入。
妹は「御厨、御厨~♪」と欲してやまない訳ですが。
さて、それではご開封~



・・・Fwラフィーニャ

いや、いねーし!!!



智本光隆

ホリデーイン前橋

2011-08-22 01:52:54 | 日記
8月21日、前橋では毎年恒例の「ホリデーイン前橋」がありまして。





僕が子供の頃からあるイベントです。昔は廃材配ってたりしてましたが、雰囲気もかなりかわりましたね。








ステージ上で踊るのは群馬テレビで絶賛放送中!!のマジック戦隊MCO。
・・・そういや、超速戦士G-FIVEってどこ行ったんだろう?




さあ、最後にゲストの「マルモのおきて」の芦田愛菜ちゃん!?(右の方のピンク)と元気に踊ろう!!!




子供・・・ではなく、スタッフが手を離して空に飛ぶ黄色い風船。
そう、幼い日に手を離してしまったあの風船は、今もどこかの空を飛んでいるのだろうか?
・・・ウミガメが食べないところに落下しててね。
ちなみ、横浜スタジアムはジェット風船は禁止です。
三浦・・・がんばれ、何時か報われる日がくるさ!!
・・・多分。


智本光隆

本能寺将星録秘話第11回―高山右近2―

2011-08-19 04:22:17 | 本能寺将星録
さて、『本能寺将星録』ではなんだかピエロっぽくなってしまった高山右近重友。
各創作などでは「信仰の男」として描かれてますね。
上巻発売直前にNHK歴史秘話ヒストリアでも、
「私は愛を信じます 絶対に裏切らない武将」というタイトルで放送がありました。
生涯、キリスト教への信仰に生きた・・・と。
(なお、その時点で上巻は校正終了、下巻も入稿直前だったので本作に直接、影響はありませんが)


それは確かにそうなのかも知れない。しかし、その「裏切らない」は一体、誰に対してのものなのか。
右近は確かに信仰的には裏切らなかったかも知れませんが、領主として領民を裏切ったのではないのか?
それは大名家の主として、果たして称賛されるべきことなのだろうか?
細川忠興はその逆を生きた武将・・・そういえば少し言い過ぎでしょうか?


ちなみに忠興、珠子、右近は各種小説なんかでよく三角関係になってますね(w
そういう意味でもう少し、右近と珠子を絡ませたかったような気も。
下巻の京都細川邸を襲撃したの、あれは右近本人でも良かった気がと、今更。
ああ、どっかで忠興が右近と如水殺してのは、
セミナリオでガラシャ口説いてた?からだろうって、突っ込まれた気がする・・・


さて、最後に細川忠興と高山右近の関係について。
『本能寺将星録』では本能寺の変の直前、安土のセミナリオで初対面ですが、まあそれはないか(w
この両者、共に千利休の高弟である「利休七哲」に名を連ねています(蒲生氏郷もそうですね)
かなり親しい間柄であった様子。小田原征伐時の「焼肉論争」もありましたしね(w


この両者の最後の関わり合いを示すのが、高山右近が伴天連追放令の日本を去り、
マニラへと旅立つ際に忠興に宛てて認めた所謂「日本訣別の書」です。
さて、これはどう読むか?
普通に読めば友人の忠興に対する感謝を示しているわけですが。
慶長18年(1613)に徳川秀忠が伴天連追放令を発布し翌年、右近はマニラへと旅立ちます。
彼は彼の地で没する訳ですが、日本を発つに際して最後に書を差し向けたのが細川忠興でした。
当時、忠興はまだ九州におけるキリシタンの保護者です。


妙な深読みをしてみる。
書の中で右近は自らの行動を湊川の合戦に楠木正成に例えています。
正成が湊川で戦死したのは今更、何の説明もいりません。
あの合戦、宮方(新田、楠木ら)の敗北の最大の原因は、細川水軍による宮方の後方遮断作戦でした。
この作戦で細川水軍そのものは新田義貞に敗れますが、その間に楠木正成は戦死します。
書状を差し出す忠興は足利一門、そして細川家の子孫。


穿ち過ぎなのは百も承知ですが(w
右近は忠興にキリシタンに対する、もっと大々的の保護を期待していたのか?
忠興は日本における「キリシタンにもっとも理解のある異教徒」であり、
保護政策を取った最大の大名となっていました(他のキリシタン大名の大半は既に死去、あるいは改宗)
感謝も友情もあったかもしれませんが、やはり失望と皮肉が込められているような気もします。
あくまで、捻くれた見方ですが。
あと、焼肉の恨み(w


そして、忠興の方も右近ひとりには執着できない。
彼は細川家の統領として、家臣と領民を守る責務を負っています。
故に父の藤孝、弟の興元、妹の伊也、そして舅の明智光秀とも不仲となり、
或いは袂を分かって来た過去あります。
最愛の妻である珠子とて、細川家のために死なせたざるを得なかった忠興は、
右近の「訣別の書」をどう読んだのか。
仮に返書が存在するとしたなら、どんな思いを綴ったのか?
「お前はマニラに逃げられていいな。俺には出来ない」とでも思ったような・・・そんな気がします。


何れにせよ、細川忠興と高山右近。友人関係にあったかも知れない両者は、
決して交わることのない道を歩み続ける運命にあった。自分にはそう思えます。
共通しているのは唯一、己が信じた信念を生涯曲げなかった。その一点。
「絶対に裏切らない武将」の名は、両者ともに相応しいと思います。



季節は巡る。今年も薄暮に百合の花が咲く。



「本能寺将星録秘話」は今回で最終回です。
御愛読いただけた皆様、感謝します。
次回作『豊臣蒼天録』に関する企画があったら、そちらもよろしく!!