歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

歴史群像と女性

2011-06-10 20:30:50 | 日記
先日のNHK「歴史秘話ヒストリア」に細川ガラシャが取り上げられてましたね。
やっぱり、ガラシャってああいう感じのイメージなんだなと、改めて思う。
現在放送中の「江―姫たちの戦国」にも登場していますが、それはそれとして・・・
番組中、細川の軍勢が頻繁に登場していましたが、
あれは大河ドラマ「葵―徳川三代―」の映像でしょうかね?
他に甲斐姫とおあむ物語の語り手のおあむさん。
甲斐姫は群馬県の由良氏の娘ですよね?後に秀吉の側室になっているはず。
この番組、制作の方針に会わないエピソードはバッサリカットする傾向あるような・・・


さて、戦国時代にもあまたの女性おります。
智本光隆作品は結構、女性の登場比率が高いとのこと。
「こんなに女性描くの、智本さんくらいですよ」とは担当・A田氏の言葉です。
そうなのか?昔、初めて読んだ歴群新書の『坂東武人狭』(中里融司氏)で、
くノ一の少女とか活躍してたので、出す方が普通なのかと思ってました。
『風花』のプロット作った時も、主人公・新田義顕の母親くらいしか女性出てなかったので、
「華やかさが足りない。これでは目立たない!」って思って、
歩き巫女の少女を急遽出して、ヒロインにしたりしてます。


デビューからの2作を見ると
『関ヶ原群雄伝』の安岐(大谷吉勝の姉、真田幸村の妻)、辰子(石田三成の娘)、
『本能寺将星録』の珠子、伊也(細川忠興の妹)あたりが目立つところですかね。
北政所、孝蔵主、煕子(明智光秀の妻)なんかも出してますけれど、
上記の四人は作者によるキャラクター設定かなりしています。
オリジナルキャラクターという側面も強いかなと(ガラシャは知名度高いですけど)


一応、満足しているのから、もう少し描きたかったというのまで様々ですね。
安岐と珠子は主人公の性格、行動に与える影響大だったかなと。
『関ヶ原群雄伝』の楠木玉櫛みたく、作者からして「企画倒れ」だったかなというのはありますが、
それはそれとして(w


他の作者さんが出さないのであれば、積極的に女性キャラ出せば目立てる!!
いや、これじゃデビュー前と同じ発想か(w



智本光隆

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