SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

天才中の天才

2024-04-06 18:38:00 | 日記


ヤッシャ・ハイフェッツ


20世紀を代表する
ヴァイオリニストであり
「ヴァイオリニストの王」と
呼ばれていました
幼い頃から
ヴァイオリニストの父が
練習中に音を外すと
泣き出したエピソードが
あります。


ベルリンの演奏会で
エフレム・ジンバリストと
共に
偶然に居合わせた
フリッツ・クライスラーは
13歳のハイフェッツの
演奏を聴き
「私も君もヴァイオリンを
叩き割ってしまった方が
良さそうだ」と評価した
エピソードも残って
います。


ハイフェッツの
あまりの天才ぶりに
同時代の多くの
ヴァイオリニストが
絶望したと
言われています。
彼の演奏は
それほど凄まじく
ハイフェッツへの
劣等感から
「ハイフェッツ病」が
流行したそうです。



元首相の
小泉純一郎氏は
御著書に
『12歳の時に
ヴァイオリンを始めて
家でも学校でも
毎日 一生懸命練習して
高校生まで
続けたのだが
ハイフェッツの
録音を聴いてがっくりした。
自分の下手さかげんに。

ヴァイオリニストの中の
ヴァイオリニストといえば
ハイフェッツではないかと
思っていたが
この世界的な
ヴァイオリニストの音と
自分が習いながら
やっている音の
能力の差は
いかんともしがたく
どう真似をしても
この音は
出ないのだから
もうやめて
聴くのを専門にしよう
と思った』と
書いておられました。