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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その60

2014-07-09 21:13:33 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
さてさて、台風は近付いてるし、
サッカーのお祭りも日本にはあまり関係なくなってる昨今ですが、
世界的お祭りだけあって、考えさせられる記事、面白い記事さまざまです。

とあるサイトで、W杯で各国応援者が、フェイスブックでどれだけ騒ぐか、
というのを調べた統計を見かけました。

で、その関係で、サッカー中継でアナウンサーがどれだけ騒ぐか、
いくつか集めました!という映像を見つけました。

どこの国のアナウンサーかも、言ってる内容も全く分からないですが、
まあ、必要ないですね。

映像はこちら → YouTube "The best soccer commentators ever"

ゴルゴルゴルッ、ゴ、ゴォゴォル、×△●?~☆××▼ッ、ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールッ ゴーーー(以下無限)

こんな感じです。

聞くだけで疲れが吹っ飛び、笑いと元気と情熱が湧きあがること、請け合いです。

では、こちらもアジアモンスーンの雨とともに、お届けして参りましょう。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その60

  さやかさんの胸の奥 ガンのような
  凝ったものが 緑光る闇の中
  雨と共に 静かに解けていった
  七色に光る雨粒が 葉からこぼれてた
  ようこそお嬢さん と声がした

<つづき>

先ほどの 茶色の斑点カエルが
近くの花壇のふちに 座り込んでた
良き雨の夜ですな とカエルは言った
貴女さまは もうおいでになれないと
皆より 伺っておりました

ええと・・そのはずだったんだけど
と さやかさんは言った
その・・まだ手伝うことあるかなと思って
それと・・ とさやかさんは荷物を抱えた
その・・差し入れを・・

おお なんとお美しいお心映え
しかしその前に とカエルは
さやかさんの足元に 跳んできた
お手に上らせて頂けますかな レディ?
皆の元へ 案内仕りましょう

さやかさんは おどおど手を差し出した
ぴちゃっと 濡れた感触が手に乗った
では道なりに とカエルが言った
落ち葉散る道自体は 光ってなかったが
周り中の光で 充分明るく歩きやすかった

ここに住んでた人にも こんな風に
視えてたのかしら とさやかさんは思った
ずっとこうなら大変ね・・
そこだけ黒く見える 折れて垂れ下がった
木の枝から 痛みの信号が聴こえた気がした

大地に在る喜びと 降る雨の甘美さ
時折混じる痛みの雑音と
それらを包む 刻の深い安らぎ
植物たちは 静かに歌っていた
ああそこを右に とカエルが言った


<つづく>



人気ブログランキング ← よく考えたら、塩コンブ(前置き)と茶菓詩の内容が正反対。
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その59

2014-07-09 20:51:40 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その59

  まあ せいぜい楽しくやってね
  苦し紛れに 心の中でそう言って
  ぽんと 生垣を軽くたたいた
  花のつぼみに気づいて あれと見る
  生垣の紫陽花 前よりつぼみが増えていた

<つづき>

あー着々 準備整ってるんだなー
うんうんと 刻みこむように
うなずいてると 口のとがった
茶色のカエルが ひょこっと
紫陽花の間から 顔出した

こん・・ばんは?
さやかさんは慌てて そっと言った
今晩は カエルはンゲゲと返した
おお貴女が・・ とカエルは言った
お目にかかれて光栄至極 いざ

カエルは きれいな緑の線が走る
黒い斑点の乗った背をむけ 葉影に消えた
これって 入って良いってこと?
さやかさんは 裏木戸に回って
暗く沈む庭の小道を 眺めた

今度は 変な女の子は出て来ない
携帯を切って えいやっと中に滑り込んだ
きゅっと 扉を閉めたとたん
暗いはずの庭が 一転した
さやかさんは 目を見張った

みっしり植えられてる 木草花
植物全て 淡い光を放っていた
植物たちがまとう 思い思いの色の光は
ぽわぽわ 光っては薄まりまた光り
そのたびに 緑の呼吸を広げてた

さやかさんの胸の奥 ガンのような
凝ったものが 緑光る闇の中
雨と共に 静かに解けていった
七色に光る雨粒が 葉からこぼれてた
ようこそお嬢さん と声がした


<つづく>



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