続きです。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その66
緑のカエルは つんと横を向いた
小さなアコーディオンを手にした
水速ヤは 気にするでもなく
緑の筋がきれいな背を ピンと伸ばした
さやかさんは 彼らを下ろしてまたかがんだ
<つづき>
次に乗ってきたのは 石護リだった
重くてすまんの とヒキガエルは
片手に余るほどの巨体に 長い笛を何本か
束ねたようなものを 大切そうに抱えてた
さやかさんは 手と身体で覆うようにした
次はと 手を差し出すと
雨呼ビ サン お先にどうぞ
と 木ノ皮がどっしり言った
あーそうだねぇ・・
雨呼ビは 何故か少しためらった
君の楽器全部 君と一緒に運ぶのは
無理だと思うんだ だから
と 雨呼ビは言った
いくつかは 僕と一緒はどうだろう?
木ノ皮は むっすり押し黙った
あのー と木ノ皮の様子を見て
さやかさんは 両手を差し出した
これでどうかな? 急げばそんなに
濡れないと思うけど
ああ悪くないですね と雨呼ビは言った
ただ・・ と雨呼ビが続けた
彼らを動かすのは 大変なんですよねぇ
彼ら? とさやかさんは聞いた
ええ 木ノ皮の愛器たちなんですけどね
コレです と雨呼ビは傍の塊三つを指した
えーと? よく見えないけど・・
これ 上に持っていけばいいの?
さやかさんは 指を伸ばして
その石のようなものを つまもうとした
触るな! と木ノ皮が怒鳴った
<つづく>

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2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その66
緑のカエルは つんと横を向いた
小さなアコーディオンを手にした
水速ヤは 気にするでもなく
緑の筋がきれいな背を ピンと伸ばした
さやかさんは 彼らを下ろしてまたかがんだ
<つづき>
次に乗ってきたのは 石護リだった
重くてすまんの とヒキガエルは
片手に余るほどの巨体に 長い笛を何本か
束ねたようなものを 大切そうに抱えてた
さやかさんは 手と身体で覆うようにした
次はと 手を差し出すと
雨呼ビ サン お先にどうぞ
と 木ノ皮がどっしり言った
あーそうだねぇ・・
雨呼ビは 何故か少しためらった
君の楽器全部 君と一緒に運ぶのは
無理だと思うんだ だから
と 雨呼ビは言った
いくつかは 僕と一緒はどうだろう?
木ノ皮は むっすり押し黙った
あのー と木ノ皮の様子を見て
さやかさんは 両手を差し出した
これでどうかな? 急げばそんなに
濡れないと思うけど
ああ悪くないですね と雨呼ビは言った
ただ・・ と雨呼ビが続けた
彼らを動かすのは 大変なんですよねぇ
彼ら? とさやかさんは聞いた
ええ 木ノ皮の愛器たちなんですけどね
コレです と雨呼ビは傍の塊三つを指した
えーと? よく見えないけど・・
これ 上に持っていけばいいの?
さやかさんは 指を伸ばして
その石のようなものを つまもうとした
触るな! と木ノ皮が怒鳴った
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