まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その112

2014-07-31 21:48:38 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
7月終わりですねー。

ここまでお付き合い下さいまして、ありがとうございます。

ホントは7月末で終わる物を書くつもりだったんですが・・・
まあ、無理でしたね。

気を取り直して(というか開き直って)全力で進めていきますので、
どうぞ、よろしく。

では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その112

  光はだんだん薄まって 
  可愛い羽の 幼い女の子の姿が現れた
  あごまでの茶色の髪 くるるん 
  ふわり 黄色のワンピース
  濃い紫の目が にらんでた

<つづき>

えーと とさやかさんは口を開いた
こんにちは はじめまして?
放シテヨ と女の子はじたばた言った
髪とか引っ張るの 止めるならね
放シテヨ と女の子は手をけった

だめだこりゃと 
さやかさんは ため息ついた
梅酒 持って来たんだけど
とさやかさんは 言ってみた
ウ・・メ・・? と女の子は首をかしげた

知らない? お酒よ
オサケ? とまた女の子はけげんな顔
うわぁ何この反応と
さやかさんは 内心焦った
これ放したら絶対また何かしそう!

とっても 美味しい飲み物よ
とさやかさんは にーっこり言った
青花さまも 絶対持ってきてって・・
青花サン? と女の子はまばたいた
そう青花さま とすかさずさやかさんは言った

青花さまが 大好きだって言ってたわー
持ってかないと みんながっかりねー
女の子は 手の中で大人しくなった
ソレ美味シイ? と綺麗な目で見上げた
そりゃあもうすっごく とさやかさんは言った

アタシ飲ンデミタイ と女の子は言った
ああうん向こうでねみんなと・・
と言いかけた さやかさんに
イマ! 飲ミタイノ!
と女の子は わめいた


<つづく>



人気ブログランキング ← カエル君たち、苦労しそうだわ・・・。
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その111

2014-07-31 21:37:12 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その111

  庭についたときは 六時を回っていた
  薄曇りの昼が そのまま続いてる
  人に見とがめられませんように
  今更ながら そう祈って
  なじみの裏木戸から するりと入った

<つづき>

緑の空気が 濃く出迎えた
雲越しだけど 一日注いだ日光の気配と
何か濃密な気配を わずかに感じる
草木たちは 張り切って枝葉を伸ばし
庭はいっそう 緑にあふれて見えた

さて 梅酒をどう渡そう
さやかさんは 植木の影で考えた
妖精に見つかったらマズいよね・・
ホントは朝のうち 来るはずだったのに
と思ってると 髪が何かに引っかかった

何だろと振り向くと 何か
ピンポン玉くらいの 小さな光の球が
さやかさんの髪を 引っ張っていた
光の球は さやかさんが振り向くと
ぱっと髪を放し ふわふわ飛びまわった

どうしよう さやかさんは戸惑った
変に関わっちゃ マズい気がする・・
けど じっとしてると光の球は
髪やら服やらを 引っ張り始めた
だんだん うっとうしくなってきた

鼻まで引っ張りだしたところで
えいやっと 光の球をつかまえた
光の球は 手の中でキーキー暴れた
ヤダヤダ 止メテ!
いやそっちこそと さやかさんは思った

光はだんだん薄まって 
可愛い羽の 幼い女の子の姿が現れた
あごまでの茶色の髪 くるるん 
ふわり 黄色のワンピース
濃い紫色の目が にらんでた


<つづく>



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※修正のご報告:2016年1月10日
濃い紫の目が にらんでた → 濃い紫色の目が ~

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