食べものも飲みものも同じだと思いますが、吊るしというかお仕着
せの味ばかり食べていると、違う味覚を求めるようになりまして、
それに飽きっぽい性格が加わると、取扱いの面倒な奴が生まれます。
はい、私のことです(笑)。
そうして、かれこれ6~7年くらい自分が飲みたいと思う味のウィ
スキーを作る(ブレンドする)とかいう、もう殆どアホな趣味をもって
いまして、どの世界でもよく言われるビギナーズ・ラックで一番
最初やその次くらいは出来たのですが、少し物事が分かってくると、
プロが言うように、ただレシピ通り混ぜたって決して美味いものは
作れないことに気づくようになります。
そうして5まで進んだあと、暫くぶりだと思って調べてみたら、
なんと5年ぶりでした。No.6です。
あるとき、思い立ってニッカの余市とメルシャンの軽井沢を混ぜて
飲みたくなったのですが、余市はヘヴィ・ピーテッドのホッグズ
ヘッド20年、軽井沢はゴールデン・プロミスのシェリー樽20年
ですから、どちらかといえば正反対の方向を向いた2つ(だけ!)を
混ぜてみようという、清水の舞台から飛び降りるような試みです。
最初に頭の中にあったイメージから、軽井沢4:余市6でブレンド
してみましたら、かなり余市のピートが強く軽井沢がグレーン原酒
のように感じられてしまって失敗。
2回目は5:5で混ぜてみましたら、今度はシェリーが強く余市が
霞んでしまうくらいシェリーシェリーなウィスキーになってしまい
ました。
そこで、3回目に両者の中間を取り、軽井沢45%:余市55%でブレン
ドしてみたら、非常に香り高く熟成感も豊かで、いわゆる「芳醇」
というポイントを見つけることができました!
おそらくは1%刻みでチューニングしていくと、この両者のベスト
マッチのポイントが見つかると思います。
ただ、両者ともシングルカスク原酒ですので、アルコール度は60
度くらいあり、フルに3杯飲んで酔いが回りましたので、この日は
これでお開きということにして。ベストマッチは、またそのうちと
いうことになりました♪
My Whisky No.6
メルシャン軽井沢20yo 樽番号2321 45%
ニッカ余市20yo 樽番号121910 55%
感謝!