青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』に行ってきました

2023-05-30 08:15:32 | 日記
26日から公開中の映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を見に行きました。
私達が行ったのは28日でしたが、公開三日目なのにパンフレットは売り切れ、関連グッズも下敷きが一枚とラバーバンドがいくつか残っていただけでした。露伴キューピーとヘブンズ・ドアーメモが欲しかった( ノД`)


上映時間までパンフレットを読むつもりで一時間半くらい早く現地についていたのですが、肝心のパンフが買えなかったので飲食をして時間をつぶしました。


コラボフードの真っ黒ック・ムッシュ。
見た目は真っ黒ですが、味は普通のパン。結構ボリュームがありました。


コメはチュロスも買っていました。

原作の漫画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、ルーヴル美術館とFuturopolis社が2005年より実施してきたバンド・デシネプロジェクトの第5弾として発表された作品です。
ですが、私、『ジョジョの奇妙な冒険』は、原作の第一部~第六部までは読んでいますが、スピンオフは全然読んでいないのです(ジョジョは露伴シリーズ以外にもスピンオフが豊富なので手を出し難い)(ドラマ版は全作視聴済)。

ちなみに岸辺露伴の初登場はジョジョの第四部です。
第四部のエピソードはドラマ版でもいくつか使われていましたが、映画でも所々出てきます。特に蜘蛛が出てきたところでは、「アレをやっちゃうのか…?」とヒヤヒヤしました。露伴と蜘蛛と言えばアレ。やらなかったので、あのシーンが苦手な方も映画は大丈夫(^-^

原作を読まないで見ても楽しめる映画でしたが、漫画版は「この世で最も黒く、最も邪悪な絵」をめぐる物語としてカラーを効果的に生かした演出になっているそうなので、読んでから見た方が良かったかもしれません。


食事が済んでも時間が余ったので買い物をして過ごしました。
上映15分くらい前になって入場。


チケットと交換で特典ステッカーを貰えました。

劇場版は、ドラマよりさらに分かりやすい筋になっていました。本当にジョジョも露伴も知らない人向けの配慮を感じましたね。その分全体的にゆっくりムードで、もう少し刺激が欲しくなる人もいるかもしれません。

物語は、贋作を扱う古物店から始まります。
そこで露伴の口から語られる“リアリティ”についてのこだわり。これはこの映画だけでなく、露伴シリーズ全体を通してのテーマなのでしょう。
そこから場面はオークション会場へ。紫のワンピースを纏った泉編集者が可愛い。
露伴のお目当ては、無名のフランス人画家モリス・ルグランが遺した黒い絵。
正直それほどの価値があるとは思えない絵ですが、オークション会場には露伴とこの絵を競り合う二人組がいました。
無事に黒い絵を競り落とした露伴が、泉くんと仕事場で話をします。
そこで出てくる山村仁左右衛門という江戸時代の画家の名前と、山村仁左右衛門が遺したと言われる「この世で最も黒い絵」。
露伴の真の目的は、この山村仁左右衛門の黒い絵でした。ルグランの黒い絵はその手掛かりになると考えたのです。
「この世で最も黒く、最も邪悪な絵」――露伴は、光を反射することで人間の姿をありのままに映す鏡に対して、光を吸収する黒という色で描かれた山村仁左右衛門の絵が何を映すのかを知りたいのでしょう。
ところが露伴邸に二人組の強盗が入り、ルグランの絵が強奪されてしまいます。二人組の強盗はオークション会場で露伴と競り合った二人組でした。
強盗を取り逃がした露伴でしたが、絵を取り戻すことはできました。
強盗は逃げる時にカンバスから何かを取り出そうとしたようです。そして、絵の裏側に記された「ルーブルで後悔した」という謎の黒い文字。

そこから場面はフランスに移ると思ったら、露伴の過去へ。
露伴の祖母の家に移ります。
祖母の家は古くて広大な日本家屋です。露伴シリーズの実写版は、和洋問わず邸宅の品が良いですね。さすがNHK、お金がかかっています。
夫を亡くした祖母は、この邸宅で下宿を営むことにしました。
漫画を描くために静かな環境を求めていた露伴は、この邸宅に住むことになります。下宿には、露伴のほかに、奈々瀬という謎の美女が住んでいました。
祖母は邸宅内にある骨董品の多くを売りに出すことにしました。
この奈々瀬という美女と、祖母が売りに出した骨董品の中にあったフランス人バイヤーに買い取られた絵が物語の重要な鍵になります。

これ以上書くとネタバレが過ぎるのでここまでにしておきます。
感想としては、露伴たちがルーブルへ行くのが予想より遅かった。そのため、思ったより和テイストの強い作品だった。泉くんが最強だった、という感じです。
予想に反して和ホラーでしたね。とはいえ、雰囲気で謎を投げっぱなしにせず、作中で張られた伏線はすべて回収されていました。
泉くん役の飯豊まりえの演技が、この人普段からこんな感じなのかなと思ってしまうくらい自然でした。ルーブル美術館の学芸員エマ役の美波も良かった。エマは、途中までは露伴たちの取材のアテンド役と思えないくらい感じ悪かったのですが、その理由が後に判明します。彼女もまた、物語のテーマを体現する人物でした。
『ジョジョの奇妙な冒険』は、血縁の運命や因果を強く意識した作品ですが、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』もそうでした。血縁の持つ正負両方の面を扱った作品だと思います。




フードコートでおひるごはん。
帰りに本屋で『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の原作を買うつもりでしたが、お腹いっぱいになって忘れてしまいました。Amazonで検索したら現在は売り切れですね。増刷を待ちます。


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