青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

紫陽花とか百合とか

2017-06-11 08:51:54 | 日記

今年も柏葉紫陽花がもっさりと開花しました。
装飾花の房が重すぎて垂れています。


額の花も咲き始めています。


夏椿。


睡蓮。葉っぱの下にはメダカちゃんがたくさん泳いでいます。


スカシユリ。


シンテッポウはまだ蕾もつけていません。


アルストロメリア。


フウセンカズラの苗。
グリーンカーテンになると良いなぁ。


朝顔の芽。
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わんにゃんシッポ隊

2017-06-08 07:23:04 | 日記

先週水曜日に我が家の子になった蓬&柏。
先住猫の桜ともだいぶうちとけてきました。おやつ代わりのミルクを同じ皿で飲んでいます。
蓬は桜と遊ぶようになりましたが、柏はまだそこまで慣れていません。それでも、シャーッとかフーッとかはしなくなりました。


うちにきて五日目には自発的にトイレで用を足せるようになりました。
どちらか一匹がトイレに入ると、もう一匹も釣られて入ります。
凜は見守り犬。
保育士さんみたいに柏&蓬について回っていますよ。ちょっぴり有難迷惑かも(笑)。


蓬&柏&凜、ソファーでねんね。微妙な距離感。




仔猫ちゃんたちは二匹とも元気溌剌です。
起きている間は弾丸の如く走り回っているので、部屋の中はシッチャカメッチャカ。人間の上も容赦なく爪を立てて通過するので、私も娘も生傷だらけですよ。
180㎝ほどある三段ケージの上にも上手に登ります。天井スレスレ。


そして、いきなりガス欠になって寝ます。


仔猫ちゃんズin三角ドーム。
上に乗って遊び過ぎて、既に三角じゃなくなっていますが。


うちに来てから六日間はペットキャリーの中で寝かせていましたが、桜ちゃんに慣れたのか夜になると自発的にケージに入るようになったので、七日目から一緒に寝かせるようになりました。

主人は火曜日から八丈島に出張です。
週末まで帰って来られないので、「お父さんは帰って来る頃には忘れられているのでしょうか?」と仔猫ちゃんたちとの暫しの別れを惜しんでいましたよ。
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仔猫が二匹やって来た!

2017-06-04 07:46:45 | 日記

我が家に仔猫が二匹やってきました。
主人の同僚の実家で生まれた子たちです。錆色を柏、白黒を蓬と名付けました。桜、牡丹に続いて三匹目、四匹目の猫ちゃんたちです。
二匹は生後三か月弱。
体重は、柏が1026g、蓬が1167gです。同じ月齢の頃の牡丹さんが900gしかなかったことを考えると健康優良児ですね。


仔猫の入ったバッグを遠巻きに警戒する凜&桜。そして、娘・コメガネ。ちょっぴり間抜けなトリオです。




柏は活発ですが警戒心が強く、蓬はオットリですが割と人に慣れています。
しばらく遊ばせてから二階の私の部屋に連れて行きました。
桜と牡丹はうちに来た瞬間から凜とうまくやっていましたが、柏&蓬は凜が怖いらしいです。生まれて初めて見る犬ですしね。柏なんて桜にまで警戒心をむき出し。うんざりしたのか、桜は早々に猫ハウスに籠ってしまいました。凜は気疲れでぐったりしていましたよ。




翌日は二匹で大暴れの大運動会。ついでに糞尿も床に垂れ流し放題。健康で何より。この日は一日中私の部屋で過ごさせました。
まだ小さいので油断していましたが、予想以上にアクティブです。階下にいると二階からドッタンバッタン激しい物音がするので見に行ったら、いろいろ落としたりひっくり返したりしていました。棚の上や出窓にも上手に飛び乗るので、触って欲しくない物や危なそうな物は主人の部屋に移しましたよ。
二匹は、出窓の隅をおねんねスポットに定めたらしいです。
物音がしなくなってから様子を見に行くと、だいたい二匹で抱き合ってねんねしていました。ナデナデすると、指を舐めたり甘噛みしたりしてくるのが可愛いです。


三日目には一階に連れて行きました。
凜と桜に少しずつ慣れてもらうため、暫くはケースに入れたまま置いておきました。凜は気になるのかずっとケースのそばに張り付いていましたよ。


その甲斐あってか、凜と仔猫ちゃんたちとの距離が縮まったみたいです。
凜ちゃんの方が上手く押したり引いたりしてくれるのです。猫パンチも華麗にかわしていましたよ。犬、素晴らしい。
凜は蓬の方がお気に入りみたいです。仲の良かった牡丹さんに柄が似ているからでしょうか。私も蓬の後姿を見ていると牡丹さんを思い出してしみじみしますよ。

一方、桜はかつて無いほど不機嫌で、仔猫たちを寄せ付けません。
桜がフーッって威嚇しているところなんて初めて見たと思います。牡丹さんがうちに来た時には、すぐに仲良くなって面倒を見てくれていましたから…。猫にも相性ってあるんですね。


四日目の柏&蓬。
この日は桜の臭いに慣れてもらうために、桜のハウスで朝食を取らせました。


そうしたら、二匹とも桜のトイレで用を足してくれたのですよ。
猫は臭いに敏感なので、自分専用のトイレじゃないと用を足せない子が多いそうですが、蓬&柏は、神経質な猫でなくて良かった(勿論、桜も今まで通りこのトイレで用を足しています)。
でも、猫ハウスにいる時はトイレを使いますけど、お部屋で遊んでいる時はまだその辺に垂れ流しですね。早くトイレを使う習慣が定着すると良いのですが。


三匹で猫団子。ちょっと慣れてきた?


ボールで遊んだり。


桜の寝床でおねんねしたり。




金魚が気になる仔猫ちゃんたちです。


たくさん遊んだので、お疲れのご様子ですzzz
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仁義

2017-06-01 07:18:13 | 日記
『仁義(Le Cercle rouge)』は1970年のフランス映画。
原案・脚本・台詞・監督: ジャン=ピエール・メルヴィル。

主な登場人物
コレー: アラン・ドロン
マティ: アンドレ・ブールヴィル
ジャンセン: イヴ・モンタン
ヴォーゲル: ジャン・マリア・ヴォロンテ
サンティ: フランソワ・ペリエ

“賢者シッダールタ またの名を仏陀は ひとくれの赤い粘土を手に取り それで輪を描いてこう言った  “人はそれと知らずに必ずめぐり会う たとえ互いの身に何が起こり どのような道をたどろうとも 必ずや赤い輪の中で結び合う”と  ラーマクリシュナ”


任侠映画的な邦題が付いているけど、原題は「Le Cercle rouge(赤い輪)」。
決して会ってはならなかった5人の男たちが運命の赤い輪の中で結び合い、のっぴきならない対決へと追い込まれてゆくフィルム・ノワールだ。邦題から連想されるような泥臭さは無く、青みがかったフィルムがスタイリッシュな作品である。
私の中にはフランス映画はお喋りさんが多いという偏見があるのだが、本作はセリフが少なくクールでダンディな男の世界を展開している。


西マルセイユ駅発パリ行きの特急列車。
互いの手を手錠で繋いだマティ警視と護送中の容疑者ヴォーゲルは、寝台車の個室に入る。

同じ頃、ある刑務所。
独房のベッドに横たわるコレーの元に看守がくる。看守はコレーに明日が出所だと知らせると、宝石強盗の仕事を持ちかけてきた。

列車の中。
安全ピンで手錠の鍵を外したヴォーゲルは、窓を蹴り破り逃走する。列車を止めたマティはヴォーゲルを拳銃で狙うが、逃げられてしまう。

出所したばかりのコレーは、あるアパルトマンの呼び鈴を押す。
中にいたリコは覗き穴からコレーを確認し、躊躇いながら迎え入れる。コレーの子分だったリコは、コレーが服役している間にコレーの女と懇ろになっていた。リコに金を要求したコレーは、強引に金庫を開けさせると札束と拳銃を奪う。

ビリヤードに興じるコレーの元に、リコの手下たちが来て金を返せと脅してきた。
コレーは手下を殴り倒し拳銃を奪う。近くの車屋に入り中古車を買ったコレーは、パリに向かって高速道路を飛ばし、途中で二丁の拳銃をトランクの鞄の中に放り込む。

ヴォーゲルの逃走現場に配置された警官たちが、大掛かりな山狩りを開始していた。
高速道路にも検問所が設けられ、コレーも検問を受ける。コレーがドライブインで食事をしている間に、ヴォーゲルが偶々目についたコレーの車のトランクに忍び込む。

トランクがきっちり閉まっていないことに気づいたコレーは、人影のない荒地に車を停め、トランクの中に声をかける。
中から出てきたヴォーゲルは、コレーに銃を向け、見逃した理由を聞く。コレーは仮出所証を見せ、ラジオでヴォーゲルの逃走を聞いたと言い、タバコとライターを投げて渡す。少ないやり取りの中で仲間意識が芽生えた二人は、パリに向かって車を走らせる。

道中、先回りしていたリコの手下たちに車を止められたコレーは、拳銃と札束を奪われてしまう。そのまま森の中に連行され殺害されそうになるが、ヴォーゲルが手下たちを撃ち殺してくれた。血まみれになった札束を投げ捨て、二人は再びパリへと向かう。

監査局長からヴォーゲル逮捕の責任者に任命されたマティは、ナイトクラブ〈サンティズ〉に向い、経営者のサンティにヴォーゲルと親しい間柄である証拠の写真を見せ、情報提供を要求する。

コレーはヴォーゲルを宝石強盗に誘い、射撃手を引き受けてくれないかと持ちかける。
ヴォーゲルは自分には無理だと断るが、代わりに元警官で射撃の名手ジャンセンを仲間に引き入れることを提案する。
ジャンセンは重度のアル中で、この日も酒瓶の転がった自室で幻覚に悩まされていた。それでも、コレーの電話を受けた彼は会う約束をする。

リコの手下の射殺体が発見された森では現場検証が行われていた。マティはヴォーゲルの逃走との関連を疑う。

〈サンティズ〉でコレーがジャンセンに仕事を依頼している所に刑事が現れ、サンティを連行してゆく。
取調室でマティは、この逮捕はサンティが警察のイヌであるという評判を立たせないためのカモフラージュであること告げるが、サンティは断固とした態度で情報提供を拒絶する。

コレーの車の中で再会を果たしたジャンセンとヴォーゲル。
ヴォーゲルは、自分は逃走中の身で、捜索の指揮をしているのがマティであると告げる。コレーは、今回の仕事を知っているのが自分たち3人と看守、故買屋の5人であることを説明し、ジャンセンに宝石店の下見を依頼する。

ヴァンドーム広場にあるビルの中の〈モーブッサン宝石店〉。
ジャンセンは、ビルの住人の名前と管理人室の場所をチェックながら店内へ入る。更に店内でブレスレットや時計を選ぶふりをしながら、天井の警報装置、ショーケースのロックなどをチェックし、シャッターの鍵に注目する。
決行日までの間、ジャンセンは森で射撃の訓練をしたり、自宅で特殊な弾丸を鋳造したりと準備に余念がない。コレーとヴォーゲルも押し込みに必要な道具の準備をしている。

決行日の深夜。
路地裏に車を停めたコレーとヴォーゲルは、近くのビルに忍び込むと、複数のビルの上を伝い歩く。そして、〈モーブッサン宝石店〉の屋上まで来ると、縄梯子でトイレの裏へと降りる。トイレの窓から中に浸入した二人は、警備員を拘束する。
弦楽器のケースにライフルを忍ばせたジャンセンは、ビルの前まで来ると管理人に自分は4階の住人プルヴィエだと騙り、4階まで上がるふりをしてから靴を脱いで2階の宝石店まで降り、コレーたちに宝石店の中に入れてもらう。
ジャンセンはライフルを三脚にセットし照準を合わせるが、何故か三脚からライフルを外して自分の腕に抱えて撃つ。弾は一発でシャッターの鍵穴に命中した。弾丸によって鍵穴が塞がった状態となり、全ての防護設備が解除された。
コレーとヴォーゲルが宝石類を袋に詰め始めると、ジャンセンは一足早く店をでた。
ジャンセンの車が広場に着いた時、警備員が防犯ブザーを鳴らした。ジャンセンはコレー達を車に乗せると、猛スピードで発車した。

事件の後、マティの元に「宝石強盗の犯人を知っている」という匿名の密告状が届く。
コレーは、故買屋に宝石の買取りを依頼するが、騒ぎが大き過ぎて買い手が付かないと断られる。実は、これらの事態の裏にはリコの暗躍があったのだ――。


『仁義』は上映時間140分で、今時の映画に比べれば特に長いわけでは無いのだが、多様な要素を詰め込んでいるせいか、観ていて少々しんどさを感じてしまうのは否めない。
登場人物が多く、視点が度々切り替わる割には、彼らが己の行動の動機を語ることは殆どなく、説明的なナレーションもない。それがスタイリッシュな魅力となっているのだけど、一度観ただけではストーリーが掴みにくいという難点にもなっている。

その欠点(というほどでもないが)を差し引いても、見ごたえのある作品だった。
ことに、宝石強盗のシーンは圧巻である。
数十分もの長丁場を、殆どセリフを排し、余計な音楽も使わず、人物の仕草と表情の動きという視覚に訴える手法で廻している。静謐でありながら熱気と緊迫感に満ちたシークエンスは、やっていることは犯罪なのに荘厳で神秘的ですらある。
このシーンで最も光っているのがジャンセンだ。
ジャンセンがライフルを三脚から外して腕に抱えて撃つ姿は、修験者のようにストイックだ。重ねて言うが、彼は重度のアル中である。
彼はこの一撃に己の再起を賭けているのだ。
狙い通り一撃で命中させ、防犯装置が解除されことを見届けたジャンセンは、懐からウィスキーを取り出して、口はつけずに匂いだけ嗅いで再びしまう。彼がアル中を克服し、己自身に勝利した瞬間だ。だからこそ、ジャンセンは後のシーンで、「自分の分け前はいらない」と申し出たのだろう。既に金に換えられない褒賞を得ているのだ。この一連の彼の動きに浪漫を感じず、無駄な動きの多い効率の悪い男だな、などと思う人は人生を損している。

無駄と言えば、この作品には本筋には直接関係のない、小さなエピソードがいくつも詰め込まれている。それらのシーンを楽しめるか、意味が分からずイラッと来るかでもこの映画の評価は変わるのだろう。

因みに、私はコレーとジャンセンがナイトクラブで待ち合わせるシーンが好きだ。
自宅ではアル中でヨレヨレのジャンセンが、ナイトクラブには粋にめかし込んで現れる。そして、コレーが勝手に「スコッチ二つ」と注文すると、ジャンセンはアル中を隠したいのか、「酒はやらない」と断る。それなのにコレーは、「ダブルで」と重ねて注文してしまうのだ。「ん?」という表情でジャンセンを見つめるコレーと、ショボ~ンと目を伏せるジャンセン。二人の表情が可愛い。

それ以上にさり気ないのが、寝台車の中でマティがヴォーゲルのためにタバコを吸うのをやめるシーン。
マティは煙草に火をつける直前に、ヴォ―ゲルの顔を見やり、彼が疲れているらしいと感じると、煙草をしまい室内の明かりを消す。初見では何も感じなかったが、改めて観直すと、立場の違いを超えた心理的な距離の近さを感じる。これがラストシーンの二人のやり取りに繋がっているのだろう。

意気に感じるという表現がぴったりの男たち。
視線の合わせ方や表情だけで、それぞれの人物の性格、互いの距離感や相手をどう評価しているのかが分かる。そんなシーンがいくつもある男臭くも繊細な作品だった。
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