うーーむ。 やっぱりレベル高い。

ＮＹに在住している、日本酒は純米酒、さらにお燗が大好きな友だち、NY特派員二合さんも、
DCの自分と同じように、やはり「日本酒が思うように飲めない」という苦労をしているという。

そして、同じように アメリカの地ビールの美味しさ を発見してしまい、ハマってしまったという。

やっぱし、日本であんな美味しいお燗のコストパフォーマンスを知ってしまうと、
（アメリカ人に知ってもらうためのコストと、自分が飲む分のコストは、飽くまで別）
今現状で、自分が楽しもうと思ったら、行き着くところって、こんな感じですよね・・・。


そんなNY特派員二合さんに、
２ヶ月前のNY滞在中に、超オススメという地ビール屋さんに連れて行ってもらえたのだ。
NEW BEER DISTRIBUTORS (HP)　という。


知らなかったら、思いっきり素通りしそうな・・・
というか、むしろ入りづらい雰囲気すらかもし出している、怪しげな感じ。

だがしかし。

中に入ると、そのビールの数に圧倒！！！

こんな棚が、店内にビッシリ！！
その棚には、ビール瓶がビッシリ！！

すごいすごいすごーーーい！！
上から下まで、右から左まで、くるくる360度回転しながら店内を眺めてたら、目が回っちゃった。


まるで倉庫のような、その建物の壁には、いろ～んなブリュワリーのパネルも。

一応、飾ってあると思うのだけど、“倉庫”　な雰囲気に、さらに　“ごちゃっ”　と感を添えている（笑）。


アメリカの地ビールはもちろん、年代ものやレアなもの、
そしてベルギービールや、日本のキリンなんかもあったり。

しかし・・・全くもって下調べをしてこなかった自分・・・。
あまりにもの数を目の前に、何が欲しいのか、何を買ったらいいのか・・・「どーじよーー」状態。

いつもは、NY特派員二合さんとも顔見知りの店員にーちゃんが居て、色々教えてくれるそうだけど、
この日は残念ながら居ないみたい。

でも、どうせだったら、DCの自分の近辺では買えないようなものが欲しいなぁ～～。と、
二合さんに色々アドバイスを貰って、選んだのはこの3本。


左から
■GOOSE ISLAND 　BURBON　COUNTY　STOUT　 http://www.gooseisland.com/index.asp
　　　これは　「ものすごい！スタウト。　好き嫌いがハッキリするかもしれない」　とのこと。
　　　しかも、通常の2～3倍のお値段、このサイズで$5・・・。
　　　ぶっちゃけ迷ったけど・・・「いいや！500円玉、落としたと思って、買っちゃいます！」と私。

■HE' BREW 　the chosen beer　http://www.shmaltz.com/index.html
　　　ホップホップした系統が好きだったら、これイイヨと。
　　　私もホップの苦味が大好きなので♪

■BROOKLYN BREWERY 　MONSTER ALE　 http://www.brooklynbrewery.com/home/
　　　日本でも、チラホラと見かける、ブルックリン。私も大好き、大ファン。
　　　でも、MONSTER ALE とは？！　初めて見るーー！！！　ファンとしては見逃せない。



ニューヨク滞在中には手をつけず、
ワシントンDCの自宅に帰ってから、まった～～りと頂きました♪


まずは　HE' BREW 　というブリュワリーの　the chosen beer　という種類。
　
カリフォルニアの地ビール。
色からして、いい～「苦々しさ」が伝わってくる～～♪

グラスを冷やした状態から、どんどん常温になるまで、ゆ～っくり飲んでいくのが最近好きなのだけど、
やっぱ冷えてると、苦味が「ツンツン」と来てしまう。
それがぬるくなると、いい感じに苦味も旨味も、バランスが取れてくるのだ～。うまーーい！！

写真にはないけど、コレと一緒に、パプリカとキュウリを、塩と鷹の爪でもんで半日経ったのをつまみに。
これが、なかなかグー。
こんなさっぱり夏野菜が美味しく感じたのは、特に暑い日だったからかな。



また後日。
今度は　BROOKLYN BREWERY 　というブリュワリーの　MONSTER ALE　というやつ。
　
ＮＹ滞在中に、ここのブリュワリーにも飲みに行ったけど、これは無かった！（最初に飲んだのとも違う）

ラベルを見ると　2006年　なのだ！いわゆる　バーレーワイン　というやつ。
そのワリには、さほど色が濃く無い？

と思ったら、バッチリ好みな苦味に、バーレーワインらしい濃厚さも。

そして、この時は 久保本家塩酒粕 に １週間も漬けてしまった豚肉　をグリル。
いや・・・漬けてたのを忘れてたわけじゃないんです。
ゆっくり味わって食べたいと思ってたのに、そういう日がなくて、気付いたら１週間経っちゃってて。

でもこれが、肉が合ったのか、しっかりとした豚肉の味わいと塩酒粕の味のバランスが取れてる。
タレのようなのは、自分が作ったワケじゃなく、お肉が自ら出した濃厚汁。

これが、また、このビールと合う。
塩粕の濃厚な味わいと、この旨味アリ苦味アリのビールが、一緒に口で踊る感じ。
逆に、もちょっと浅漬けだったら、ビールの方が勝ってたかもしれない？！



そして、また後日。　一番最後に取っておいてよかった！
これには、ホントにびびった！　
GOOSE ISLAND というブリュワリーの BURBON COUNTY STOUT （いわゆるスタウト）。

ボトルの下にキャップを置いたのだけど、アヒルの顔ロゴが可愛い シカゴ の地ビール。

この銘柄はそもそも飲むのは初めて・・・そんな未体験なビールなのに、いきなりこの色・・・
・・・真っ黒けっけ。

グラスに注ぐと、ドロ～～～っと出てきて、甘い香りがふわ～～～っと出てくるのだ。
単なる甘さじゃなくて、なんか濃密な甘さというか。

で、口に含むと。
やっぱり超濃厚で、あま～～い！！

かつての自分が　甘いビール　なんて想像できただろうか・・・。

「甘いビール」っていう表現だけじゃ気持ち悪い感じ。
日本でよくあるビールのようなものに、この甘さが伴ったら　「おえぇぇぇ～～」　となると思う。

でも！！
これは飲んでみないと分からないウマさだ！！
何と言ったら良いのか・・・嫌な甘さじゃなく、メイプルシロップのような・・・でもそこまで甘くなくて・・・
とにもかくにも、初体験な甘さ。

そもそも、固定概念を捨てないと、この美味しさは受け入れられないかもしれない。
「ビールなんだけどビールじゃない」　「シュワシュワビールと思って飲んじゃダメ」　みたいな。

これなら、例のどぶとのブレンドにも合いそう！
・・・なのだけど、友だちが来る前に既に飲み終わっていたのだった（涙）。



それにしても、ＤＣで見かけない、こんなラインナップが買えてよかった。

日本に居た頃は「アメリカのビールなんて、バドワイザーとか薄いビールだよな」って思ってたけど、
なんて大きな間違い！
自分の周辺のアメリカ人も　「あんなの水だよ、水。　ビールじゃない。」　っていう人がほとんどだし、
アメリカ地ビールのレベルの高さを、改めて実感してしまった。