まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

蔵元さんの話を聞くのはやっぱり楽しい! @ 龍力 本田商店

2018-03-27 11:46:35 | 酒蔵巡り

やっぱ酒蔵さんへは、日本酒仲間と一緒に訪問するのが楽しい!と改めて思ったこの日。

去年も、先輩と一緒に行った 龍力 の 本田商店 さんについて語るには、やっぱりこの話に戻る…坊がまだ0歳児だった頃。
 
先輩の家で、初めて ''半斗瓶'' の龍力を飲んだ。

先輩はいっつも美味しい料理を作ってくれて、美味しいお酒をみんなに振る舞ってくれて…毎回とっても楽しかったなぁ…。「そういうことができるのっていいな」って思っていて、神戸に引っ越してきた今、自分ちでも飲兵衛ママ友を呼ぶようになったりしたわけで。

もとい、この半斗瓶にまた新たな龍力を詰めてもらい(=購入)みんなと一緒に飲むために、空になった瓶を本田商店さんへ先輩が自ら運んで来るという。

嬉しいのは、龍力の本田商店さんが姫路にあると言うこと!姫路なら、神戸からJRで40分!近い!そんな先輩の “金魚の糞” に今年もなっちゃいました。でも!

今年は去年とまたチガウ!

今、裏方として働かせてもらっている 酒商熊澤 の店長と女将も一緒に行くことにー!!熊澤では龍力も入れているので、お誘いしてみたのだ♪

しかも今回は幼稚園が春休みに入ったムスコも一緒。店長も女将も、ムスコをいじり慣れているので(笑)、とっても心強い〜!


本田商店さんは、「網干駅」からとっても近い。手前にあるのが母屋。



その隣にあるのがお酒を造っている建物。


ここで、今年も恒例の行事をば。“空の斗瓶を渡して新しく詰めてもらうの儀”(笑)。



去年も専務から面白い話をいっっっっぱい聞かせてもらったけど、今年はまた違った面白い話。
「土地が違えば味も変わる。」
「でも灘には、酒蔵が隣同士で何軒もあった」
「水は同じ、風土も気温も同じ…だけど隣と違う美味しい日本酒を作るには、隣より良い米だ!」

そうやって、灘の酒蔵の切磋琢磨があって、今に至る…

お米もいっぱい品種改良されているけど、それよりも大切なのは「土壌なんだな!」って改めて感動したのがこれ!!!

こんなの初めて見るー!!!その土地ごとに土壌を採取(っていうのか?)してみたもの。どれも全て兵庫なのに、場所によって全っ然!違う!

良い酒米を作るに良い土壌ってのは 栄養分が下の方にあること なんだそう。栄養分を求めて、お米の根っこは下へ下へと伸びて行く…そうするとしっかり根も生える。

石がポロポロと崩れている土壌なんかは逆にワイン作りのぶどうに最適だとか。“水はけが良いから”…言葉で言われてもピンとこないけど、こうやって見比べると、ほんっとわかりやすい!!

ちなみに、この土壌サンプル、すべて本田商店さんが作ったそう。すごい…


さてさて。
話を戻しまして、この後は酒蔵案内♪


「本田商店」さんは「〜酒造」って名前ではない。というのも、元々、灘の蔵の桶売りをしていたから。“桶売り”っていうと私も少し前まであまり良い印象はなかったけど、聞けば聞くほど、桶売りをしていたって、何も悪いことをしていたわけじゃないんだな、と。

でも桶売りをしているうちに「うちでも美味しいお酒を作ろうじゃないかということで「龍力」が生まれたんだそう。そういう風に転換できたことがステキだと思う。

 

「ママー!あれなにー?!」とフォークリフトに乗れてご満悦な坊(笑)。



お米にこだわっている本田商店さんでは、精米も自社で。フェラーリ5台分くらいの出資だとか。



玄米と精米の違いも、ちゃんと用意してくれているの、さすがです。


この先は、長靴に履き替えて、帽子もかぶって造りをしている建物の中へ。

「いや〜〜ん」と、初めてのキャップに戸惑う…いいから被んなさい!



精米する場所。よーく見てると思うのは、とってもキレイ!

今までもいろんな酒蔵さんに訪問してるけど、どこも本当にキレイに掃除されているんだよなぁ。。。蔵人さん曰く「蔵の仕事のほとんどが掃除です」って。でも実際そうなんだろうな。



ここには、酒母室と…



生酛室も。
本田商店さんでも生酛を造っているのだけど、その根源にあるのは「日本の伝統的な酒造りを後世に残したいから」だそう。決して、どこぞの大手のようにブームに乗っているわけではない。


次は仕込み部屋。



いやーんもーーームスコのチョロチョロした動きが危なっかしい!!(汗)

あんた、この中に落ちたら死ぬんだからね!!と手をがっしり掴んで。



仕込んでいるもろみって、手を突っ込んで、その手の香りを嗅ぐだけでも “ふわ〜ん” と香りがわかる。ムスコは「りんごの匂いがするー!!」とな。うん、なかなかいい反応じゃない。(←親バカ)




もろみを絞る機械は2つ。お恥ずかしながら…こう言う機械を全て「ヤブタ」って言うんだと思っていました(汗)。メーカー名だったんですね。。。


じっくり醸造場を見せてもらった後は試飲!

うわーーすごい!! こんなにたくさん!!


「ハチマル、やっぱええなぁ〜」と店長と女将。手前の流しが「ぺっ」できるようになっているのだけど、しっかり飲んでます。もちろん私も(笑)。


恒例?のクイズも。この酒米のうち、1つだけ特徴が違う。それはどれ?そしてなぜ?

答えは「神力」。神力だけ、穂より葉っぱが長い=穂が鳥に食べられないように葉っぱに隠れるようになっている。ということは神力は食べるお米鳥にとって、酒米は美味しくないらしい(笑)。


この後は、専務と蔵人さんと一緒にランチだー!わーい!
連れてきてくれたのは、何やらとっても年季のある おこのみ村 こめはち 。


1時半くらいのちょっと遅めの時間に来たけど、それでもだいぶ賑わってる。




私たちがワタワタと、小上がりに上がったりコートぬいだりしている間に、専務がパパパ!とオススメメニューを頼んでくださいます。



これは ちゃんぽん焼き 。“ちゃんぽん”?…って思ったら、細い焼きそば麺と太いうどん麺がごっちゃになってる!だから“ちゃんぽん”なんだとか。これ地味にうまい。



ホルモン炒め も美味し〜い!!



時期的にギリギリセーフ!牡蠣 もある♪ 姫路は赤穂にも近いから、牡蠣料理はまずハズレなし。


イカもだん  ミックスもだん(だったっけ?!)は、専務が自ら切ってくれます〜。

ちなみに、このお店にはもちろん 龍力 が。蔵元さんと酒談義しながら一緒に飲むのって、ほんっと楽しい!

お話を聞かせてもらって、蔵案内してもらって、試飲させてもらって、お昼まで一緒にいただけて…至れり尽くせり(感涙)。ムスコにも良い社会見学をさせてあげることができました。「ぼくも、はやく、にほんしゅのみたーい!」とな。あと16年待ってね〜(笑)。


さてさて、先輩、店長、女将たちと一緒に次に向かったのは、姫路駅にある 龍力ショップ 



このショップの店長さん、なんと 杜氏!!

甑倒しは明日…って聞いてましたけど、それでも、こんな(って言ったら失礼?!)とこに居て大丈夫なんですかー?!

って去年も同じ質問をした気がする…しかも杜氏からも去年と同じ言葉が返ってきました。「いやーうちの社長は人使いが荒くて(笑)」←書いちゃった。


ここは純粋に龍力が楽しめるアンテナショップのようなもの。みんながササっと飲んで、ササっと去って行く。食べ物がないのはご愛嬌、持ち込みなんかしたら失礼です。


ここでも大満喫して、気づけば帰る時間。この後、「くもん」に行かなければ。マジです。



蔵元さんに構ってもらって、先輩や店長、女将にも目一杯構ってもらって、始終はしゃぎまくったムスコは…


帰りの電車でおやすみ3秒(笑)。

でも、起きて駅を降りた後は、本当に「くもん」に行きましたよー!

最後に…

とーーーーーーーっても楽しかったです!!!!!!

今年も連れて行ってくれた先輩、ありがとうございます!
ムスコをいつも温かく見守ってくれる店長と女将、また今後ともよろしくお願いします!
 
そして、本田商店の皆様、とってもとってもとってもお世話になりました。本当にありがとうございます!

飲兵衛母は、しばらくこの楽しい思い出をアテに美味しくお酒が飲めそうです。

 

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6 コメント

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■g-san1101さん (まき子)
2018-04-01 14:34:20
教室の先生には、酒蔵訪問してきたなんて言えませんでしたけどね〜(笑)。
月謝払ってるんだから休んだらもったいない!!と言う意地で。。。
でも帰りの電車でしっかり昼寝したので、教室では目ぱっちりですぐに終わりました♪
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Unknown (g-san1101)
2018-04-01 08:36:02
蔵に行くことで初めて知ることがあるのが試飲とともに蔵見学の楽しみですね。
私なら蔵見学後は子どもとくもんはちょっとしんどいところですがきちんと行かれるのはさすがです。
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■庄助さん (まき子)
2018-03-28 08:51:08
網干行きの電車、確かありましたよ!
でも、姫路から3駅目なのですが、姫路から網干は乗客ががら〜ん(笑)。

ムスコの蔵訪問は3度目ですが、毎回いろいろ反応が違って面白いです♪

鴨シーいいですね。我が家もアンケート抽選が当たって「神戸どうぶつ王国」の大人タダ券もらったので、先週末行ってきましたよ〜!
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■群青さん (まき子)
2018-03-28 08:46:41
ワインだと「テロワール」ってことをとても大切にしてますよね〜。
本田商店さんも、そんなテロワールという概念をとっても大切にしてらっしゃるなと思いました。

去年は私と先輩の2人だけだったんですが、今年は店長&女将、ムスコも一緒の大所帯で…蔵には迷惑をかけたかもしれないですが、賑やかでとっても楽しかったです。
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Unknown (庄助)
2018-03-28 04:49:50
網干、行ったことはないですが、昔々安土に住んでいた時に毎日網干行きの列車を見ていたので懐かしい感じがします。^^
今も網干行きの列車入っているのでしょうか?

若、社会見学いいですね。姫は今日鴨シーに行く予定です。^^

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この瓶は (群青)
2018-03-28 02:14:22
見憶えあるなー! 笑
ワインとかは土地で随分値段違うものねー。
米にもあるんだねー
楽しい一時味わえて良かったね。
(モダン)を(ダモン)って読んでしまった。 笑
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