涙の出張「さくら」

よく聞かれるのは
「どうしてそんなに日本酒が好きになったの？」

それを語り出したら長くなる…
っていうのは、きっと日本酒好きな誰しもが同じだと思うのだけど、
自分ははっきり端的に言える。

今となっては大親友でもある同期の彼女と出会って、
そして「さくら」に出会ったから。


今は「さくら」は無い。
無いけど、その店主だった今村さんが、
その大親友の彼女の家で
“出張「さくら」” をやってくれることに。

ちなみになぜ我が家でやらないのかというと、
相方が居るから（笑）。


とはいえ、たくさんの人を呼んでの会とかではなく、
親友とそのダーリンと、今村さんと、自分の4人だけ。
ほんっとに個人的な家飲み。

手前は、 福井の 河豚の酒粕漬け 。
河豚の白子とかではなく、身が酒粕に漬けられてた後に干してある感じで、
しゃぶってしゃぶってうまーーーい！

真ん中は、 岩手は大船渡にある おいかわ 鮭 燻り 。

奥にある緑色のは、うちの実家のじーちゃんのキュウリ漬けです…


うざく with 小肌　。

鰻がふっくらしてて旨いこと旨いこと。


今村さんが懇意にしている町田のお肉屋さんの コンビーフ ＆ ポテサラ 。

これ、ほんとにコンビーフ？！っていうくらい肉厚でジューシー。
だけど、全然脂っこくないのだ。すごい！


しかも、日本酒まで「さくら仕様」。
飯沼本家 さんの “出品酒” で乾杯！なんて「さくら」らしいんだ～！


今村さんが今いるお店ではオコチャマの入店は禁止なので、
神戸に行く前になんとか会えないかな～会いたいな～、と思っていたのが、
こんな風に、親友宅でまったりとくつろぎながら実現しちゃうなんて。



「出張さくら」なので、もちろん厨房に立つ姿も。山葵、でかっ！！



トロサーモン と 本マグロ 。

写真の色合いが変でごめんなさい…（途中までカメラの設定が変だった）
「さくら」といえば、やっぱ美味しいマグロ(>_<)！！


この 〆鯖 も、すっごーーーーおい旨い。

脂ノリノリで、ほぼ生。
炙ってあるから、また鯖の良い香りが香ばしくて、
食欲ならぬ “飲欲” をそそる。


鳳凰美田 うひょー、久しぶりに飲む。なんだか懐かしいなぁ。



でも、冷たいお酒ばかりじゃなく、
「お前はこーゆーのの燗も好きだろ？」ってちゃんと用意してくれてたのが、
酒屋八兵衛 山廃純米 。

これ、瓶ごと鍋でお燗（笑）。

そして何気にまたすごいお皿がでてきたんっすけどー！

マグロのほほ肉炙り だって～～～！！
おいしいよぉ～～～～！！


でも、この日、一番の主役はやっぱコレ。
東力士 49年産 吟醸酒 。

「これはお前への餞別だ」って特別に用意してくれたみたい…

うぅぅーーもーーー目頭熱くなっちゃいますよーーー（涙）。
美味しいからじゃなく（いや美味しいのだけど）、
気持ちが本当に嬉しくて。


初めて、親友とさくらに行った時のこと、
その次にはもうカウンターに座って、即、佐賀の酒蔵巡り行きの話が出たこと、
それを真に受けて（笑）、ほんとについて一緒に行っちゃったこと…

あれから「さくら」も親友も自分も、
ほんっとーーーに色々あって、
環境も変わって、
もう結構な年月が経ってるのに、
鮮明に覚えてるからか、そんな前のことのような感じじゃないのが不思議。

それに、アメリカに行ってた期間はあれど、
今までは頻繁に会えた。
会おうと思えば会えた。今回がそうであるように。


でもこれからは違う。


そういう実感がじわじわ沸いてきちゃって、
今村さんと親友の胸の中で泣いちゃった。

でも泣くのは最後だ！
一生の別れじゃないんだし！

きっとまた、
「変わってないねー、お互い！」
なんて言いながら再会してるに違いない。

その日を楽しみに、がんばんなきゃな。