まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

若桜へ 初訪問 (鳥取旅行1)

2006-02-13 21:17:50 | 酒蔵巡り

今年の一大イベント、鳥取旅行が・・・もう終わってしまった。
(まだ “今年” は始まったばかりなのに)

興奮覚めやらず、改めて振り返ると・・・どーしよう。

事の発端は 「誕生日割特があるんだし、どっか行こうかなぁ~」 くらいに思っていたこの旅行。


しかし・・・どこをどうまとめたらエエものか?!

こんなに濃ゆ~~~い中身になるとは。
こんなに沢山の方と素敵な出会いがあり、お世話になり、
そして、こんなに楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて・・・

あぁぁ。。。興奮して、上手くまとめきれません(汗)。


レポートというか、酔っ払い備忘録として、ボチボチと・・・

1日目の 辨天娘 の酒元さん、太田酒造場さん のお話から。


旅行前夜。
小学校の遠足の前夜のようにワクワクして寝れなかった私と、仕事の都合で徹夜した酒友2人、
こんな状態で大丈夫なのか?!
と、思いつつ向かった先は、若桜

そこに太田酒造さんがあるのだ。


鳥取駅から、若桜鉄道に乗る。
そして、いきなり観光客丸出し。



   うあー、ローカル線とは聞いていたけど、2両だよーー!!
   車両にかわいい絵も描かれてるよーー!
   電車の中なんて、なんだかバスみたいだよーー!
   この向かい合わせの座席が、良い感じだねーー!!

イヤー、馬鹿ですみません。でも何もかも新鮮。
(なんだか、ちょっと電車マニアの気持ちが分かったような・・・。)

この車両で、日本酒の盃でも傾けつつ乗っていけば風情もあったけど、
最初は抑えてまじめにお茶。
(ホントですってば。証拠↓。)



でも・・・この段階で飲まずにいたのは、ある意味正解だったかもしれない・・・。
だって、まさか、“あんな事” になるとは。


それはさておき。
いやー、自画自賛ではないけど、さすが晴れ女。
いいお天気のなか、若桜に到着。



気持ち良いくらいのポカポカ陽気で、木造の若桜駅周辺は溶け出した雪で濡れている。
さて、これから太田酒造さんへの道順を確認するか、と思っていたとき。

「まき子さん!」

という声が遠くに聞こえた。
へ~~~、私と同じ名前の人が乗ってたんだ。
と、思ってしまった。

顔を向けると、なーんと、太田酒造の娘さんがそこに!!

実は、年明け早々、娘さんと息子さんとは 東京の稲毛屋さん にて一緒に飲んだこともあって、
その時に 「この日に行きます。」 というお話はしていたのだけど、
まさか迎えに来ていただいていたとは。
しかも、運転手として息子さんまで一緒に!

初っ端から 「やられたーー!!」 という嬉しい気分でいっぱい。
同時に、一気に興奮モードが上がりましたとも。


そして、太田酒造さんへ到着。



すると、皆さま、家の前でお揃いでお出迎え。
なんとも温かくて、まるで親戚が来たかのように。

物腰の柔らかい社長さん (お父さん、と呼ばせてください)、
まじめで純粋そうな杜氏さん、
これまたとっても優しそうな社長の弟さん、
そして可愛い~いおばあちゃんに、
元気いっぱいで、笑顔がステキなお母さん。

この時期は造りで大変な上に
町の一大イベント、選挙の投票前日とも相重なって、忙しいでしょうに
みーんな揃って、おもてなしをしてくださったのだ。

勉強不足な私は、皆さんを目の前に 
「蔵人さんは、まだ奥で何人か働いてらっしゃるんでしょうか?」 なんて聞いてしまったけど、
「えー、我々3人と、お母さんと・・・あぁ、あと息子に娘も帰ってきたら手伝わせますわ(笑)」 
と、仰る社長。

内心ビックリ。
家でも辨天娘は飲んでいたし、お正月に実家に持っていったらえらく祖父が気に入ったり、
私の中では大きなイメージがあったのだ。

でも、それを実質、3人で造られていたとは!
それを聞いただけでも感動モノ。
その蔵人全員に会えたと思うと、もっと感動モノ!!


そんなこんなでお話をしつつ、「今日の予定は?」 と聞かれ、
12時ウン分かの電車で戻ろうかと思います、と言った私達。

すると、「おお、それなら早く蔵の方を見なければ」と、慌しくなってしまった。
その時は、まだ2時間以上もあるし、余裕だろう・・・と思っていたのだけど・・・。
まさか “あんな事” になるとは。(しつこい?)


蔵の中は、やっぱり今の時期ならではの、きーーーーん とした冷気がある。
当たり前だけど、寒い。
でも、こんなタンクを見てしまうと、ウキウキワクワクで、寒さなんか吹っ飛んでしまうワケで・・・

  

ぷくぷくっ。 こぽっ。 と、泡が出てくる。
おーおー、酵母ちゃんたち、頑張ってますね。

タンクに顔を近づけて、手で香りを煽ると、ふわぁ~~ん と、これまた良い香が漂ってくる。

んもう、たまりません!!
あぁ、飲みたい!!

・・・という衝動に駆られる人って、私だけではなく、やればみんなそうなると思う、たぶん。


だーかーら、お腹がなったのです!!


そう・・・忘れもしない、あの音。
中島杜氏が一生懸命説明してくださっている最中。


ぐうぅぅううぅぅぅぅぅぅ~~~~


空気の綺麗で澄んだ酒蔵さんの中って、なんでこうも音が響き渡るんでしょうね・・・。
私にとっては、「エコー」すらかかってるように思いましたよ、自分の腹の虫の音。

だって・・・この中から出来るお酒はあんな味かなぁ、こんな味かなぁ。
なんて想像していたら、ちょうどお昼時だし、もうお腹が・・・・・・ねぇ。
(言い訳)


しかも、この後お昼ごはんが待っている。
そう、ずうずうしくも、太田酒造さんの所でお昼を取る予定になっていたのだ。

お部屋へ戻る途中、酒粕で漬けられる なら漬け の蔵なんかも見させてもらったりして。



容器の蓋を開けると、なんとも言えない、良~いお漬物と酒粕の香がする。
あぁ、余計お腹が鳴る(汗)。


そして、まさか“あんな事”の、時がやってきた。
お昼ごはんを頂く部屋へ行くと…

まるでお正月のように、お座敷にキチっとお皿やおつまみが用意されているではないか!

ままままさか、
一緒にお酒を飲めるだけでも有り難いのに、こんなこんな
温かいおもてなしで迎えてくれるなんて。

 

さらに、
どどーーーーん! と出された 鯉のお刺身!!

他にもサバ、黒豆、えび、子持ちカレイの煮付・・・
(食べるのと飲むのに夢中で画像はありません)
お酒も、お燗につけられている、純米、純米吟醸、純米大吟醸以外にも、こんなのも。

CIMG14650025.gif 720c490f.gif


H17BY の 純米生おり酒(右写真) の、この底に溜まった「おり」の量!
もちろん上澄みも味わい、おり入りも味わい、それを燗につけて味わい・・・。

気付けばお猪口が目の前に5つも並び、
杯が空きそうになったら 「飲みたいものをリクエストしてくださいね」 と快く仰るお父さん。
そして、遠慮なく頂いてしまう我々。


これ、お昼ご飯っていうより、もう「宴会」・・・ですよね?!


しかも、お料理も、どれもこれも手作りの味わいでとっても美味しく、
特におばあちゃんの黒豆と白菜の漬物が・・・

うまーーーーーーーーーーーーい!!!

合わせていただく辨天娘のお燗が止まらない、というより止めたくない。


あぁ~、こんなコトになると想像もしていなかったから
12時ウン分に若桜を出るなんてスケジュールを立ててしまった自分が恨めしい !!(涙)


というわけで、当然・・・

飲み初めて数分後には、既に、当初予定の12時ウン分の汽車はあきらめる。

だんだん宴も盛り上がり、その次に乗ろうとしていたバスも、あっさり見捨てる。

最終的に「帰ろうか」と決まったのは14時10分くらいのバス。
それも超ぎりぎり。

こんなに長居してしまったのに、
蔵人さんたちは 「もっとゆっくりすると思ってたよ~」 なんて言ってくださるから嬉しい。


私たちも、もっともっともーーっと、ゆっくりしたかった・・・。
楽しい時間というのは、なんでこうも早く過ぎてしまうんだろう。


若桜を去るバスの中、太田酒造皆さまの温かい人柄とおもてなしが、
胸にじんわ~~りと、いつまでもいつまでも残っていた。




コメント) 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中島酒造(小左衛門)で新年会 | トップ | Y酒店 突撃!(鳥取旅行2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

酒蔵巡り」カテゴリの最新記事