まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

畑の野菜と滋賀の地酒 @ いたぎ家(神戸 三宮)

2022-09-22 15:32:54 | 日本酒を飲む @ 西日本

少し前に先輩に教えてもらったお店、すごい興味があって、ようやく念願かなって行ってきました!

三宮の駅から徒歩7〜8分くらいかな、入り組んだ路地の一角にある
いたぎ家 さん。


すごい興味があった、というのは、ご兄弟でやられているのだけど、月〜水は和歌山の自宅で 畑仕事 をして、木〜日に三宮のお店を開けるという面白いスタイル。
もちろん、いたぎ家さんで出される料理はその畑の 無農薬野菜がメイン

木金は16:00からOPENだけど、土日は13:00からOPENなので、土日の昼酒タイムに東京から遊びに来てくれた先輩と初訪問〜♪

店内はこぢんまりとしていてカウンターメイン、いい雰囲気、めっちゃ好み。
ガッチリ体格のご兄弟がお出迎えしてくれます。

メニューを見ると、ゴーヤ、赤ピーマン、茗荷、トマト、伏見甘長とうがらし、茄子、島オクラ、そうめん南瓜、南高梅、モロヘイヤ、赤玉ねぎ…などなど、ほんっと野菜いっぱーい!


ドリンクにも、そんな野菜を使ったサワーやソフトドリンクがある。

私たちが飲みたいのは日本酒ですが(笑)。
滋賀のお酒がいっぱい!
見たことがないのもいっぱい!


先輩が頼んだのは 初桜 純米 生もと 責め 。


私は 喜楽長 六方 打ち水 純米吟醸 火入

メインは「喜楽長」の銘柄だけど、「六方」は こんな コンセプトで造っているんだそう。

ちなみに、六方と一緒に写っているのが弟さんで、お料理担当。
お兄さんがお酒担当。

…ん?!んんん?!
なんか同じパターンで懐かしいお店を思い出しちゃった。
池袋でご兄弟でやってる おまた さん、また行きたいなぁ(遠い目…


もとい!
いたぎ家さんではお通しを出してくれるのだけど、この日は トマトの冷製スープ 。

うわー、これは美味しいわ!
トマト感たっぷり。
初っ端から胃袋掴まれました。


続いて、Instagramで「今年はエゴマが完全失敗しましたが、その代わり?でモロヘイヤの調子が凄く良いです。」とあった モロヘイヤ を。
お店に行く前からインスタ、めっちゃ見てましたから(笑)。

これはお浸し
いたぎ家さんのモロヘイヤ、粘りっけがすっごーーーい!

茄子 も食べたいねー、ってことで 揚げ浸し

出汁が染みて、おいし〜い!柔らか〜い!
上に乗ってる細いのは青唐辛子。
弟さん曰く「この青唐辛子、めっちゃくちゃ辛いんで、お口にしない方がおすすめです」とな。

そう言われるとやってみたくなっちゃうじゃーないですか。
で、先っちょカプっと・・・

かっらーーーーー!!!(笑)。


でも、美味しい野菜で日本酒が進む進む。
浅茅生 と書いて あさぢを と読む、これも初めての日本酒(たぶんw)。

その 酒造り三百三拾年 純米辛口 火入
「浅茅」って何?!ってところから、思わず調べちゃいました。
“文学作品では、荒涼とした風景を表すことが多い” って辞書にはあるけど、「浅茅生の 志げき野中の真清水は いく千世ふとも くみはつきせじ」っていう和歌にちなんで命名されたんだそう。
その意味は「茅の生い茂っている琵琶湖の美しい清水は、どれだけ汲もうが何年経っても尽きることはないだろう」

この和歌を詠んだのは、江戸時代の後水尾天皇の皇子、聖護院宮道寛親王。
その頃から、琵琶湖のすぐそばの 大津 で酒作りを続けている蔵元の 平井商店 さんが、当時その親王からこの和歌を賜ったんだそう。


一博(かずひろ)と 神開(しんかい)も初めて。

一博 は東近江市にある 中澤酒造 さん
神開 は甲賀市にある 藤本酒造 さん
どちらも初めてだけど、あとあと調べると、いろんなことがあって今でも頑張ってる酒蔵さん。

神開のサンマのラベルが可愛い(笑)。
「サンマと一緒に飲んでね」ってことなのかな、「幾夏越し 山廃純米 火入」
幾夏って何年くらいなんだろう?そんな熟成感はないけど、まろやか〜な味わい。


料理はこれがメイン!
丸ごとピーマンの黒酢酢豚

ピーマンでかっ!!!
ピーマンの存在感がすごくて、「え?酢豚どこ?!」って先輩と話をしてたら、弟さんが「下に豚がちゃんとありますんで」とフォローしてくださいました(笑)。
そしたら、ピーマンの下に大きな酢豚がゴロゴロと。

いやーでもピーマンの大きさにびっくり、そして肉厚でホクホク、うまー!
どーやったらこんな肉厚なピーマンが作れるんだろう。


お酒もまだまだ進む。
唯々(ただただ)も初めて。

湖南市にある 竹内酒造 さん。
農口杜氏のもとで修行した若手杜氏さんが醸すお酒、食中酒にピッタリ。


寿々兜(すすかぶと) も初めて。

蔵出し原酒 でうまうま〜。
甲賀市望月酒造 さんで醸されているお酒、こちらの蔵元も江戸時代の中期から続く老舗。


もう一品、先輩がご所望の みょうがの天ぷら

こーれーも、うまーーーい!!
みょうがって、いつも何かの付け合わせだったり薬味だったりと脇役的な存在。
だけど、みょうがが主役になれる天麩羅!いい!
良かったねぇ、みょうがさん…って気持ちになれる(笑)。


この日は冷たいお酒で頼んだけど、カウンターの奥を見ると徳利もあるから、お燗も頼めばやってくれるんだろうな。

とっても居心地の良いカウンターで、お兄さん(上の写真の方)に声をかけて少しお話し。
初めてだったから、お互いまだ様子見、って感じだったけど、もっと仲良くなりたいなーって思える空間です。
何より、畑の話で盛り上がりたい(笑)。

この日は単品で頼んだけど、「おまかせ10品盛り」とか(メニューに書いてあったのに見逃してた!)、おひとり様限定の「重箱」なんてのもあったり。
こんな素敵なお店、今まで知らなかったのが不思議なくらい。


【いたぎ家】
兵庫県神戸市中央区中山手通1-14-7
中山手鈴木ビル1F
TEL/FAX: 078-333-9216
https://itagiya.com/


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2 コメント

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Unknown (庄助)
2022-09-22 20:34:55
また個性的なお店を見つけられましたね。^^
和歌山温暖で畑作にはよい土地柄ですよね。
店をやられているときは、神戸に泊まられているんですよね?

野菜愛に溢れた料理たちですね。揚げびたしや酢豚、燗酒で食べたいです。^^
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■庄助さん (まき子)
2022-09-22 21:01:06
お店をやってる木〜日曜日は神戸にいらっしゃると思います。
この日は、東京からきた先輩との話に盛り上がって、ご兄弟とはお話が少なめだったので、次回はたっぷりいろいろ話せるといいなーと思ってマス♪

滋賀のお酒、どれもこれも食中酒にピッタリで、お燗にしても美味しいだろうなって思うものばかりでした!
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